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不平等な世界

 「また、朝が来てしまった」


身体を起こしながらそう呟いた。


普通よりもモテない男子高校生の俺、天宮和希は、朝食を済ませて、いつも通りの通学路を通って学校に着いた。


席に座ると、近くで話している陽キャ男子の会話が聞こえてくる。


「おい、聞いたか、あのレナさんがサッカー部の先輩と付き合い始めたらしいーぜ」


「まじ!!実は俺狙ってたんだけどw」


「いや、みんな狙ってんだろ」


そう、このクラスには学園の姫と呼ばれる北条レナがいる。彼女は容姿端麗で成績優秀とさらにスポーツ万能のフルセットを持ったまさしく姫である。


そんな彼女は男女ともに人気があり、彼女に惚れている人も少なくないだろう。俺もその一人である。


高望みであるのは重々承知なのだがあんなのだが…

あんなの反則じゃん!!


ただ彼女がこんな平均以下の俺に振り向く道理もなく

。そんなわけでなんでもない1日はレナさんを見ていたら終わり、今日も帰路につくのだった。


本当に世界は不平等である


そんなことを思いながら夕食を済ませ、ベットに潜っていると何故か今日はいつもより早く眠くなり、そのまま眠りにつくのだった




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