表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/83

大統領官邸攻防戦

 放置して申し訳ありません。少し他のストーリィを考え始めたのですが、そもそも、これが終わっていない状態だと、別の物を書いても誰も読んでくれないですよね。ですので、これを、先に!

 いろんな意味で緊張した夜が明けて、朝になった。

 準備があるし、朝、暗いうちに全員起床。眠いとか言ってられない。

 こっちの国に来て初めての大きな戦いだし、そもそも勝てるかどうか分からない。戦闘向けのメンバーと帝国から来た近衛師団で、朝早く、大統領の官邸に向かう事にする。

 エミュルは俺の魔力のために必要なので、戦闘に向いてるとは思えないけど、()む無く同行してもらう。そのせいかエストリアも来ると言ってきかない。危ないと思うのだけどね。

 ルルムやミルレ、ライラはもちろん、置いていく・・・はずだったが。

ライラ 「 私も行くわよ。 」

俺 「 え~とですね。そもそも、大統領は、お嬢様を安全なところへ置くという目的もあって、こちらに・・。 」

ライラ 「 行くべきなのよ。 」

俺 「 作戦上、機動性、速度が必要なんです。足手まといは・・ 」

ライラ 「 私の馬車なら大丈夫よ。なんなら、あんたも乗って行くと良いわ。 」


 もしかして、わがままなのは、姉と同じなのか?まあ、確かにライラお嬢様が乗ってきたのは、良さげな馬車だけど、。

 こちらの国の馬車はアルミやガラスが使われていて車両という雰囲気がある。科学技術は西の大陸・・島より、この共和国は進歩しているみたいだ。魔法は、そうでも無い気がするけど・・。


神官長 「 おい。ヒロタン! 出発する前に行っておくが、あの薬は使うなよ。 

      あの自我を消失させる薬。 」


 セクタの魔獣戦で使ったバーサーカーモードか。一応、まだ、一つ、残ってるけど・・。


俺 「 使いませんよ。人間相手じゃ、どれだけ死人が出るやら・・。 」


 フラグを立てないで欲しいな。どうみても人間相手に市街地で使うものじゃない。

 街中で暴れまわったら、殺戮と破壊の限りを尽くしかねないぞ。


神官長 「 いやワシが言ってるのは。おまえにとって危険が大きいと言う事じゃ。

      以前、戻ってこれたのは、運が良かっただけ。

      薬の効果が切れた時に(パワー)を使っていたら、自分の(パワー)で、自分の体を引き裂く事になる。 」


 へっ? この前は効果が切れた時に力尽きて倒れていたから良かったって事?


俺 「 わかりました。使いません! 絶対に!

    ところで大瑠璃(ビックデバイス)は持っていきますので! 」

神官長 「 おお! いいぞ。持って行け! 」

司祭長 「 いや、それは、うちのだぞ! 戦場に持って行くような物では・・ 」

俺 「 司祭長は、公園のロリャリムの部隊へ行ってください。打ち合わせ通り、後で合流しましょう! 」

司祭長 「 大瑠璃(ビックデバイス)を壊すなよ! 大神殿の大瑠璃(ビックデバイス)は貴重な物なんだからな! 」


 早朝のうちに、帝国から船で一緒に来た近衛師団100名ほどと戦闘向けの主要メンバーで大統領官邸に向かう。

 ロリャリムの兵は公園で待機。練度が低くて機動的な運用は難しい部隊だし、そもそも官邸に入らない。


 大統領の官邸は、2階建ての執務用の建物と、家族用の平屋の住居が渡り廊下で繋がっていた。そして、そこそこの広さの中庭があり、周囲を塀で囲まれている。

 大統領が、中庭に集結した兵士を見て、


大統領「おい! これだけでは不足だろう! 私を守れるだけの兵がいると言っていた・・よな?  」


 もともとの官邸の警備兵と合わせても集まった兵士は200名程度。


俺  「落ち着いてください。主力は待機させています。そういう作戦です。」


 苦肉の策とも言う。

 ほどなくして、瑠璃(デバイス)のニュース局がトスレイの声明を流し始めた。どうやら、先にニュース局を掌握(しょうあく)していたらしい。我々が考えている以上に用意周到なのかもしれない。不安だ。


トスレイ『これより重大な発表を行う!』


 さて、何を言うやら・・


『皆も知っていると思うが、今、わが共和国は(ゴールド)に物を言わせた邪悪な者たちの陰謀で、経済的に混乱し、狂ったように物価が高騰している。市民の皆が、市場で食事の材料を買う事もできないほどだ!』


 そこまでなのか? いや、まあ、俺たちのせいみたいだし。まことに、すまん事である。


『なぜ、こんな事になったのか! 原因は大統領の大手商会を優先する政策にある! 経済を、そしてゴールドを優先する政策が、ゴールドが支配する国を作ってしまったのだ! 』


 そうなのか?


『 大統領は(ゴールド)を持つ者による理不尽な支配を許し、この国を腐敗させ、貧困やスラムを生んできた。そして、ついに、その犠牲は、多くの一般市民へと及ぶに至った!  』


 なんとなく主張はロリャリムとも似ている。


 『今、この国は一部の金持ちによって支配されている! 市民会議とは名ばかりの一部の金持ちによる支配が、民衆を苦しめている! 』

 『 我々は、この腐敗した政権を打破し、民衆のための新しい革命政府を樹立する。そのために、()む無く軍を動かすものである。

   これより、大統領を捕らえ、全ての政府機関を掌握する!

   革命によって物価は安定し、皆の生活は保障されるであろう! そのために我々に協力せよ! 』


 途中の論理が無い気もするが、彼らが政権を取ると良くなるらしい。


 見張りの兵士が 「来ました」というので、屋上が上がってみると、中央通りを行進しながらこちらに向かってくる兵士の一団が見えてきた。宣伝的な意味だと思うが旗をたてて整然と行進してくる。

 大統領官邸の前までくると、官邸を包囲。

 正面だけで2000は、いるだろうか。周囲に展開した兵を合わせて3000ぐらい。

 このまま、突入されたら確実に全滅する。


 指揮官と思われる兵士が、正面の門の前に進み出て、大統領の身柄の引き渡しを要求してきた。


 まあ、だいたい予想通り。勝利を確信しているトスレイの軍は、特に急ぐ必要は無い。むしろ、必要なのは正義を執行するという形式とデモンストレーション。


 中庭に集結した俺たちは手筈通り・・


俺 「 戦闘の指揮はストリューにまかせるぞ! 」

ストリュー 「分かってる。

       全員、予定通り東に向けて、包囲を突破する!」

大統領 「ちょっと、まて。結局、逃げるのか?。」

ストリュー 「陽動です。早く馬車に乗ってください。ライラお嬢様も。」

大統領 「 へ?なぜ、ライラが来てるのだ? 」

ライラ 「私が参加したいと言ったの。お父様はあちらの馬車に! 私はこの馬車で行きます!」

ストリュー 「ヒロタンは先頭で先制の魔法攻撃を!

       相手が、回答を待っている今のうちに! 」


 全員に向けて大きな声で


ストリュー 「 すぐに出るぞ!

       遅れるな! 遅れたら死ぬぞ! 」


 官邸の東側の門を開け、門の前に展開していた敵に対して、まずは俺が電撃の雨の魔法攻撃!

 兵が電撃で倒れ、そのすきに全員が門から駆け出す。


 当然のように、すぐに回りから敵が押し寄せてくる。逃げながらの戦闘で、かなり不利なんだが、エミャルも来ているので俺の魔法攻撃が数回使えた。なんとか全員が官邸から脱出する。

 俺たちが脱出を始めた事で、官邸の正面にいたトスレイの部隊が官邸に突入し、そしてすぐに官邸がカラな事に気づいた。その結果、俺たちの一団をトスレイの官邸攻撃部隊の全員が追ってくる。200名の俺たちの後ろに3000名のトスレイの軍勢。


 ここまではうまく行ったと言って良い。東へ向かう通りはロリャリムの兵が待機する公園の近くを通る。俺たちと、トスレイの兵が通過してすぐに、ロリャリムの兵がトスレイの兵士たちの背後に回りこむ。これで、トスレイの兵たちは背後から攻撃されて、大きな被害を出す・・・はずだが。


 ロリャリムの軍勢は追いつけて無い? 遅い! 遅すぎる!


 結局、俺たちは必至に逃げるばかり。


 どうでも良いけど、この状態で、中央の馬車からライラお嬢様が、トスレイの軍勢に向かって挑発するようにアカンベーをしている!何を考えてるのだ! 確かに陽動(ようどう)とは言ったが、状況は不利だし、俺なんか既に魔法攻撃でフラフラだぞ! これ以上、刺激しないで欲しい!


 そして、そのまま俺たちは東門をぬけて都市城壁の外に!

 

 と言うのは、大瑠璃を使った大規模な幻影である。実際には、俺たちは東門の直前で路地に入り身を潜める。


 トスレイの軍勢は、うしろから押されている事もあって、幻影を追いかけて、そのまま城外に走り出す! このまま全部出て行ってくれれば・・。

 ただ、さすがに3000もの兵が、(だま)されて外まで行く・・わけは無かった。

 トスレイの軍には魔法兵のような人たちもいるし、まあ、普通にばれるよね。ある程度、進んだ所でトスレイの軍が止まった。

 ロリャリムの兵が追い付いてきたし、こうなれば強硬するしかない! ロリャリムの兵の攻撃で、城外に押しだす!? だが、いかんせんロリャリムの兵は練度も装備もトスレイに軍に劣る。悲惨な戦闘になるかもしれない・・。


 と思っていると、一度は止まったトスレイの兵たちが、再び城外に進み始めた!

 どういう事だ? 偽装がバレて止まったのじゃないのか?


 城壁の上で叫んでいる兵がいるので、慌てて城壁を登って、外を見ると・・。(そと)の平原を豪華な馬車がトスレイの軍に追われて疾走していく! 幻影じゃないぞ。どうなってるのだ? 作戦が伝わって無かった?

 逃げる馬車の上で、ライラお嬢様が相変わらず挑発するような仕草を繰り返しているのが見えた。

 豪華な馬車だから、大統領も、同じ馬車に乗っていると思われているのだろうか。トスレイの兵たちは、そのまま全軍が馬車を追って都市城壁の外側へ出ていく。

 しかし、これでは、ライラお嬢様が危ない! どうすれば良いのだ?!

 と言う事で、終了(区切り?)まで持って行きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ