表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/83

東の大陸の港から

 東の大陸に到着して、ルナリスたちと港の食堂で食事をしていると、昼間から完全に酒に酔った人がいて。


「くそー。なんで、私がこんにゃ目に!」


 酒のせいで、古典的なアニメに出てきそうな言葉になっている。

 もちろん、こういうのには絶対に近寄ってはいけない・・。できるだけ離れて座ったのだが・・


「あー。あんた! なぜ、ここにいるにょ!」


 え? 俺?


「あんたのせいで、私はクビになりそうなにょよ! ちょうど、良かったわ! 私と来て!」


 うわっ。ダメな監査官だ!


俺「どなたでしょう? 私を誰かと間違っていませんか?」


ルナリスが小声で「以前の監査官ですよね。」

 うん。分かってる。


サリス「とぼけないにぇ! 西の島で会ったでしょ! 監査官のサリスにょ。

    局長にあんたの報告をしたら、デタラメを言うなと言われたわ。

    こんな洗礼回路の人間がいるわけないってね。報告文章も、ダメすぎって言われて。

    それで、再調査を命じられたのにょ。」


 洗礼回路・・魔法回路が異常なのはともかく、報告がダメなのは、おまえが悪い。

 まあ、信用無さそうだしなぁ。


サリス「再調査と言われても、西の島へ行く船が無くて・・、。

    このみにゃとで、ずっと酒飲んでにゃ。」


 俺たちが大量に船を使ったから、不足しているのかな。

 でも、こいつは、いつから酒浸(さけびた)りなんだ?


サリス「一緒に管理局へ行ってくれりゅ! そうすれば、私はクビにならずに済むにゃ!」

俺「悪いが無理だよ。」


サリス「何を言ってるにょ!?

    クビになったら、酒が飲めないじゃない!

    下手して、実家に引き戻されたら一生、飲めないのにょ!」


俺「一生は大げさだろうけど、少しは酒を控えた方が良いぞ。」

サリス「大げさじゃ無いわにょ。

    私は魔法技能を認められて管理局で働いているから、首都の市民権を得ているのよ。」

俺「市民権が無くなると?」

サリス「・・・・。」


 就労ビザ?


俺「じゃあ、我々の大陸・・・、西の島の住民になれば良いのでは?!

  仕事は俺がなんとかする。」

サリス「・・。お酒はあるのかしら。」

俺「酒は4日に一回な。」

サリス「イヤよ!」

俺「そうか。では、知らん・・。」


 サリスが悩んでいる。


サリス「管理局でも、毎日、飲めるわけじゃないのだけど・・。」


俺「それなら、同じじゃないか。」


サリス「4日に一回・・だと・・。

    今日が、その1回で今から飲んで・・」

俺「今から3日間、お酒無し!」

サリス「死んじゃうわ!」

俺「アル中の禁断症状はあるかもしれんが、死なないよ。

  ルナリス!悪いが、酒が抜けるまで彼女を士官室にでも閉じ込めておいてくれないか。」

ルナリス「近衛に見張らせておけば良いのですね。」

サリス「閉じ込めて、何をする気!?

    私が魅力的なお姉さんだから、閉じ込めていけない事をする気なにゃのね?」

俺「しないよ!」


 なんか、(ひど)い物を拾ったかもしれない。早めに捨てた方が良いのか?


 さらに面倒な事に食堂では、魔王国の神官長たちにも会ってしまった。彼らもここで食事をするつもりのようだ。


神官長「おぉ~。ヒロタンではないか!」

俺「こんにちは。良い天気ですねぇ。」

神官長「何を言っとるのだ? 曇ってるぞ。

    しかし、君は面白い話しを持ってきてくれたものだ。」

俺「はぁ?」

神官長「通信が繋がったのだが、。

    こんな魔法の使い方があったとはなぁ。

    あまり良いと思えんが、、興味深くはある。あとで、調査に行ってみるつもりだ。」


 良くわからんが、怒られなくて良かった。


 サリスは翌日には酒が抜けて、、、。ずいぶんと性格が変わっていた。驚いた事に気品すらある。

 冗談じゃ無く美人のお姉さん?


サリス「昨日は助けて頂いて、ありがとうございました。

    あのまま酒びたりだったら、ほんとうにどうなっていたか。」

俺「お酒で人が変わる・・のか?」

サリス「はい。でも、どうしても止められなくて・・。今も、。」

俺「我慢してくれ。」

サリス「我慢します。実家に戻されたら、ほんとに一生、飲めませんので、それに比べれば。」


 厳しい家なんだな。


サリス「ところで、以前、拝見したヒロタンさんの洗礼回路の職業ですが・・」

俺「秘密にしておいてくれないか?」

サリス「・・・。分かりました。御恩(ごおん)がありますので秘密にさせて頂きます。

    (あるい)は、その方が良いかもしれませんね。」


俺「魔法技術を持ってるみたいだし働いてくれれば報酬は出すよ。たまに、、その4日に1回ぐらいなら、お酒を飲んでもかまわない。」

サリス「働かせていただきます。ルナリスさんに通信の仕事を割り振って頂きました。」

俺「地元民だから、近くにいて案内役になってくれると助かるよ。」


 翌日には共和国の首都から迎えの馬車が到着した。それなりに丁重な扱いだ。100人あまりで乗り込んで、首都に向かう事に。

 制服を来た偉そうな人が・・。


「魔王様は、こちらの馬車で、ぜひ。」


 大きくて豪華そうな馬車が用意されていた。やけに頑丈そうでもある。要人用かな?

 俺は、ミシャとトラクと、サリスと、ルナリスで、その馬車に乗り込んだ。どうやら、最後尾らしい。


 しばらく走った所で・・。


トラク「やられましたね。」

俺「へ?」

トラク「他の馬車と離れて別の方向へ向かっています。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ