温泉回(後編)
温泉宿泊施設の宴会場に来てみると・・。
何故、俺の前に陛下がいるの?? さらに、何故、俺の横にミリア姫がいるの??
どういう事????
ミリア「お父様に呼ばれましてよ。」
俺 「そ、それはどうも。」
帝都にいたのじゃないのか?まあ、近いと言えば近いが・・。微妙に宴会の開始が遅れたのは、そのせい?
陛下 「宿の主人に言って、加えてもらったぞ。」
聞いて無いぞ。権力の乱用反対!
ぜんぜん、くつろげない・・。
陛下 「なかなか、良い料理を注文したな。」
俺 「そ、それは、また、もったいない お言葉で・・。」
ミリア「エストリアはいらっしゃらないのかしら。」
俺 「忙しいと言われて・・。」
ミリア「ふふ。それは、嫌いな方からの、お誘いを断る時の常套句でしてよ。」
そ、そうだったのか!?
俺 「ミリア姫様も、お忙しいのでは?」
ミリア「気になさらずに。また、いつでもお呼びください。」
いや、呼んで無いから。
陛下 「うむ。若い者の将来を祝って、乾杯じゃな。
ほれ。おまえらも。」
陛下に言われて、みなで乾杯?!
楽しくねぇ!!!!
ミリア「ヒロタン様。」
おっ? いつから様になったんだ? そういえば以前の勇者はキヨハル様と言っていたな。
ミリア「セクタの領主を立派に、勤め上げていると聞きました。」
俺 「幸い、みなの協力のおかげで、今のところ、なんとかなっていますね。」
ミリア「これは、遊びで申し上げているわけでは無く、政治的に重要な事なのですが、」
俺 「はい?」
ミリア「私との間で、通信ができる瑠璃を。お互いに埋め込むべきかと。」
陛下 「ほぉ! それは良い事だな! ぜひ、そうすべきだろう!
私の看護を行っているスタッフが安全に埋め込んでくれる事だろう!」
ミリア「・・・。ちなみに、エストリアとは、、その通信は・・。」
俺 「埋め込んでませんね。」
ミリア「当然ですわね。よろしくてよ。」
どうしよう。断れない雰囲気だけど・・。
俺 「いや、あの。おそれ多いというか。」
ミリア「気になさらずに。それとも 私では、おイヤかしら?」
イヤだけどね。そう言えないでしょ。
そして、、宴会後に早くも埋め込まれてしまった・・。
ミリア<よろしく。おねがします。>
俺<はい。でも、すぐにセクタに戻りますから、距離があるので、しばらくは・・。>
ミリア<残念です。帝都にいらした時に、ご連絡ください。>
セクタに戻って、エストリアにこれが知れたら死亡フラグな気がする・・。
くつろげない、どころか、なおさらストレスが溜まった。ひどい温泉旅行である。
そして、解散前に、帝国の屋敷組に新たなお仕事の依頼。
俺「これを、ルナリスに渡しておく。」
ルナリス「なんです?」
俺「ロコナが作った、瑠璃通信の傍受用の瑠璃。
ルナリスなら使えるはず・・と、ロコナは言っていた。」
ルナリス「軍の逆探を改良したのでしょうか。」
俺「よく分かるな。ロコナもそう言っていた。帝国内の通信の大半を傍受できるとの事だ。」
ルナリス「それで、、何を?」
俺「諜報活動だ! 帝国内での軍や、城の動きを調べて、報告してくれ。」
ルナリス「はぁ。」
俺「たのんだぞ!」
そして、セクタに戻ると・・。
翌日にはミリア姫との間で通信の瑠璃を埋め込んだのがエストリアにバレた。エミャルかサミアスが漏らしたの?
打ち合わせの後・・。
エストリア「通信の瑠璃を埋め込むなんて・・。ミリアと仲良くなれて良かったわね。」
俺「だから、断れなくて・・。」
エストリア「さっさと帝都に行けば? ミリアが遊んでくれるわよ。」
俺「いや、ミリア姫とは何も無いというか。」
エストリア「私とは、もっと何も無いけどね。」
俺「エストリアと何も無いって事は・・。」
エストリア「無いわよ!!」
う~ん。切れてる・・な。
いつものエストリアじゃないぞ。
俺「確かに特別な何かは無いかもしれないけど、俺がこの世界に来てから
一番、そばにいてくれたのはエストリアで。」
エストリア「悪かったと思ってるわ。」
俺「え?」
エストリア「いろいろと危ない事をやらせて。」
俺「でも、一番、心配してくれただろ。だから気にしてないよ。」
エストリア「ばかね。」
俺「まあ、だいたいが、それだけどね。ばかで良いよ。」
エストリア「でも、もういいのよ。」
俺「何が良いのだ?!」
エストリア「だから、あんたとは関係無いって言ってるでしょ!」
俺「・・。俺は、どうすれば良い?」
エストリア「簡単よ! ミリアと結婚しなさい。
それで、いろんな物が手に入るわ。」
俺「それで良いのか?」
エストリア「ミリアは美人で皇帝よ。
私に良いも悪いも無いでしょ。」
俺「俺にはあるぞ。」
エストリア「そうよね。ミリアは・・」
俺「エストリアが好きだぞ。美人じゃなくても好きだぞ。
なのに、なんで、ミリア姫なんだ? いいかげんにしろよ!」
エストリア「え?・・。」
・・ようやく少し落ち着いてくれたかな。
俺 「今更だがエストリアとも、通信の瑠璃を埋め込めないか?」
エストリア「・・・。そういう関係が必要なら考える。」
俺 「・・・。何をすれば良い?」
エストリア「ここじゃアレだから、今晩、私の部屋に来てくれる?」
ドキドキな事を・・。
俺「い、行けば良いのか?」
エストリア「か、勘違いしないでよ。遊びじゃなくて、まじめに言ってるのだからね。」
俺「わかった・・。」
以前から続き部屋みたいな所にいても、堂々と入った事は無かったような。
最初の屋敷で入ったら殺すとか言われたからなぁ。
俺「入るぞ!」
エストリア「いいわよ。」
思わず目が行ってしまったが、このエストリアの部屋のベッドは大きい。やっぱり、こういう部屋は、そういう用途なのか?
そして、エストリアの胸も・・
俺「そ、それで、なんだ?」
エストリア「議長の事よ!」
俺「へ?」
エストリア「帝国に行った時に、議長が来たって言ってたでしょ。何を話したの?」
俺「あー。それか、。
それは俺も気になっているが・・。
議長は、前の勇者の帰還を恐れていた。
それと、帝国軍の半分は配下だとも、。」
エストリア「軍は王家と大臣たちの影響が強かったはずだけど・・。
議長がそんなに?」
俺「シサム将軍が軍の半分を掌握していると言っていた。」
エストリア「確かにシサム将軍は3人の将軍の一人だけど、むしろ、勢力は最小のはず。
王家に忠実なワガシナ将軍、そして、左大臣と右大臣に近いノカナ将軍の方が・・。」
俺「わからん。はったりかもしれないし、実際に勢力を拡大しているのかもしれない。」
エストリア「そうね。今の王家はアホな皇帝代理のミリアと、療養中のイムカ親父だし、そこから勢力を奪っている可能性は否定できないわ。」
俺「このままだと議長たちによる軍事クーデターもありえるのじゃないか?」
エストリア「わかったわ。何かあった時に備えて、埋め込む事にしましょう。」
俺「その方が良いと思う。」
俺「で、。・・それだけか?」
エストリア「それだけよ。帰ってくれる。」
俺「あ。ああ。」
帰ろうとドアの所まで来た時・・
エストリア「待って!」
声に振り向いたら、目の前にエストリアがいて・・
キスされた。
驚いていると、ドアの向こうの俺に部屋に押し出され、ドアがバタンと。
俺「な・・。」
ドア越しに
エストリア「二人目よね。エミャルと、、。
まさか、ミリア・・」
俺「ミリア姫と、そんな事しないよ!二人目・・だ。」
エストリア「エミャルは、あれよね。仕方なかったのよね。」
そ、そうかな。
俺「あ、ああ。そう、しかたなかった。」
エストリア「今後はだめよ。」
俺「あ、、はい。」
だんだん、厳しくなってないか? ハーレムできないと、読者いなくなるぞ。
次回から、少し派手な展開を予定しています。
そして、そういう展開を細切れにしたくない、、ので、数日毎のアップになるかもしれません。
(本来、これも昨日と一緒にアップすべきですよね。申しわけありません。)




