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温泉回(前編)

 翌日、さっそくリナルが報告に来た。俺の部屋をノックして


リナル「リナルです!」

俺「いいぞ。入れ。」


 入ってきたリナルは、・・。胸がメガ盛り!?


俺「その胸はなんだ?」

リナル「もちろん、エストリアさんに負けないように!?」


  どう、答えて良いやら・・。


リナル「良いでしょ?」

俺「バカを言って無いで、仕事の報告をしてくれ。」

リナル「・・・・。

    社員は半分になったけど、残った社員は、それなりに働いてくれそう。

    塩については東の大陸にある以前の実家の取り引き先に連絡を入れたの。近いうちに入港する船で届くはず。販路への連絡も入れたから、届き次第、売れるわ。」

俺「うまく行ってるみたいだな。エストリアにも報告しておいてくれ。」


 そういえば、聞いてみたいと思っていたのだが。


俺「ところで、硝石(しょうせき)って知ってるか?」

リナル「ハムを作る時に塩といっしょに使うやつ?

    あれも東の大陸から輸入してたわね。確かに塩の付属で使うけど・・。」

俺「うん。たぶん、それだ。」


  どうなんだろう。でもやってみて良いかも。


俺「それを大量に・・。

    お前の体重の10倍ぐらい、注文しておいてくれ。」

リナル「ハムが好きなの? でも、そんなに・・」

俺「いいから、たのむ!」

リナル「わかった。」


 そして、リナルが、あらためて、俺を見つめて

リナル「それで、どう?」

俺「どうって?」

リナル「私よ!」

俺「あー。良くやってくれてる。」

リナル「気に入ってもらえたかしら。キスして良いわよ?」

俺「しないよ!

  もう、そういうの必要無いのじゃないか?」

リナル「そうじゃなくて・・。あたしが・・。

    いいわ。また来るわね。」


 そして、翌日、ついに、念願の温泉保養地へ。

保養地の手前に帝国軍が駐留していて検問になっていたが。何か事件でもあったのだろうか?


 保養施設の入り口で待ち合わせ。俺たちセクタ組がついてから1刻・・1時間ほどで帝国の屋敷組が来た!。


 適当に部屋割りして、とくかく念願の温泉である!この世界は冷たいシャワーか、せいぜいお湯で体を洗う程度が多くて、大きなお風呂は久しぶりだ!


 だが、もちろん、お風呂は男女別なので、、男湯に入ると・・


陛下「いや~。ここで、また君に会えるとは!」

俺 「陛下にあらせられましては・・。お元気そうで、何よりです。

   まだ、こちらに、いらっしゃたのですね。」

陛下「休養では無く、引退にしようかと考えておった所じゃ。」


 う~ん。思っていた温泉回と違う・・。

 ガラガラっと戸を開けて、サミアスが・・


サミアス「ヒロタンさん、、ぼ、ぼく。」


 なんで、タオルでいろいろ隠してる!?おまえは隠さなくて良いだろうが!


陛下「ん? ここは男湯じゃぞ? お嬢さんは何を?!」

俺 「いえ、彼は男ですから。」


陛下「ほぉ。」

俺 「ほら、陛下が驚いてるじゃないか。」


 サミアスが恥ずかしそうに走ってきて湯船にどぶん。そして、俺にくっついて来る。


陛下「なんと、そういう・・。」

俺 「違いますからね。」


 いろいろ誤解を招くので、さっさと上がる。なんだかなぁ~。


 残念ながら風呂は今ひとつだったが、ここは、女性陣の浴衣(ゆかた)姿でも()でてリフレッシュしないと。

 エミャルとか、絶対に似合うよね。


 おぉ、出て来た・・・。  あっ・・


ルナリス「良いお湯でしたね。」


 温泉なのに浴衣(ゆかた)が無いだと!!! そういえば異世界だったか。

 まあ、でも、この宿の服は、それなりに布が少なくてよろしい!

 もちろん、温泉の熱を冷やすためである!


エミャル「ミューちゃん、(おぼ)れそうだったわね。」

ミュー「そんなわけないでしょ!馬鹿にしないでよ!私は大人よ!」

クラム「この服だと、、胸がきついぞ。」

 エミャルと、ミューの視線がクラムの胸に・・

 よし! クラムは小柄の割りにサービスレベルだ!エストリアがいない今回は、クラムのターンだ!

ミュー「大人・・・ね。」

エミャル「大人・・・だわ。」


 おまえらも、需要はあると思うぞ。ロリと美少女キャラじゃないか!


ルナリス「少ししたら、皆でご飯に行きますよ。

     専用の宴会場を取ってあります!」


 そうだ! それだ! 湯船ではくつろげ無かったが、宴会場がある!

 おいしい物を食べて、日本酒・・は無いか。まあ、それでも、酒だな!


 ついでに宿の人に、質問!

俺「温泉があるって事は、この近くで硫黄(いおう)が取れたりしないか?」

宿の人「火付けに使う硫黄(いおう)の鉱山なら、ここから、もう1刻ほど山の方にございます。」

俺「そこに行けば硫黄(いおう)が手に入るのか?」

宿の人「・・・。領主様がわざわざ鉱山に行かなくても街中の店で買われた方が・・」


  普通に売ってる物なの? そういえばマッチみたいな物で火を着けていたな。


俺「すまん。興味本位で聞いただけだ。」


 一休(ひとやす)みしていると宿の人から夕飯に呼ばれた。微妙に遅れた気もするが、料理を用意するためだろう。一番良い料理を頼んだからな。

 すっかり日が落ちて、宴会場の入り口には明るく照らされた

    [セクタ領主ヒロタン 御一行様]

 の看板。提灯に似たランプが並んでいる。すばらしい!


 そして、俺は、一番はじの席に、、座らされて・・



 何故、俺の前に陛下がいるの?? さらに、何故、俺の横にミリア姫がいるの??

 どういう事????


ミリア「お父様に呼ばれましてよ。」

俺  「そ、それはどうも。」


 帝都にいたのじゃないのか?まあ、近いと言えば近いが・・。微妙に宴会の開始が遅れたのは、そのせい?


陛下 「宿の主人に言って、加えてもらったぞ。」


 聞いて無いぞ。権力の乱用反対!

 ぜんぜん、くつろげない・・。

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