7話 魔との接触...
朝:6時~
今日からは朝が早くなるので健一と真希、正義は早く起きるようになった。
トン トン
「は~い。」
ガチャ
「健一君、起きてましたか。
もう、ご飯が出来ているそうなので下に降りましょう。」
「あ~分かった。
じゃ~俺も今から降りるよ...」
健一が言葉を返すと真希は下に降りていった。
「...今日からは、忙しくなるな。」
そう言うと健一も下に降りていった。
カチャ ガチャ カチャ
朝ごはんは美穂と春香が準備をしていた。
「起きた~?
もうご飯は出来ているから。
座ってて~」
「うん。
分かったよ。」
ガチャ
そうすると正義も起きてきた。
「おはようございます。」
「おぉ~おはよう。
2人とも早いな~
ま~今日からは、忙しくなるから頑張らないとな。」
「そうですね!
気合を入れて頑張りましょう。」
そうすると美穂と春香がご飯を持ってきた。
カチャ カチャ カチャ カチャ
「は~い。
ご飯よ。 今日からは、忙しくなるみたいだからご飯を沢山食べて体力つけて行ってね!」
「うん。」
「はい。」
「うぅ~ん。
今日も、ご飯は美味しいですね!」
「あぁ~そうだな。」
そう言っていると...
トン トン
誰かが玄関の扉をノックする音がした。
「団長さんかな?」
そう言うと正義が玄関に向かった。
ガチャ
「は~い。」
「おはようございます。
今日も、早くからすいません。」
「いえいえ、では中へ。」
「では、失礼します。」
「皆さん、おはようございます。」
「ミナトさん、おはようございます。」
「おはようございます!」
「今日は、お2人にしてもらう事がありますので...」
そう言うと2人は手を止めた。
そして真剣な表情になった。
「まずは、情報が1つありますのでそれから...
昨日、情報が入ったのですが昨日の晩怪しげな男を見たという情報が入りまして。
それが、「アルフォンド街 南町 4区」の場所なんです。」
「今度は、場所が違うんですね…」
「はい、そうなんです。
それで、今日からは私と一緒に生活や行動を共にしてほしいと考えているのですが...
やはり、今の現状だともしも健一君が襲われたり、攫われたりした場合はとても危険ですので。」
ミナトがそう言うと健一が答えた。
「そうですね...では、そうさせてもらいます。
ですが、僕が攫われたりしたらいけないのには何か、理由があるんですか?」
「はい、これはとても大変なことになります。
健一君が攫われた場合はガディウスの魔の力が開放されてしまいます。」
「なるほど...それでは、真希はどうするのですか?」
健一がそう聞くと。
「そうですね...真希さんには今後、私達騎士軍が守っているお城のメイドをしてもらおうと思っているのですが...
真希さん、どうですか?」
「そうですね、メイドですか...
では、そうさせて下さい。
元の世界では私、メイドを1度はしてみたいと思っていましたので。」
「そういう事なら、頼みます。
それでは、今日も行うことを言います。」
「はい。」
健一がそう返事をするとミナトは話し始めた。
「今日、健一君は私と一緒に一旦お城に帰り王様と話をします。
それで、真希さんはお城までは一緒に行きその後はメイドが、1人~3人いますのでその人たちについて行ってください。
そうすると、仕事などを教えてもらえますので。」
「はい、分かりましたよ。」
「では、お2人とも残りのご飯を食べたら行きましょうか。」
そう言うとミナトが思い出したようの正義に話し始めた。
「あっ、そう言えば正義さん。
私たちの居る騎士軍に入ってみる気はありませんか?」
ミナトがそう聞くと正義は驚いたように答えた。
「えっ!
それは、何故ですか?」
「実はですね、昨日この家に来た時に私の後に部下がいたのですが、その部下が...「ミナトさん、あの家に住んでいる「戸田 正義」と言う男は型体も良く騎士軍に入れたら良いのではないでしょうか。」と言っていたので聞いてみたのですが。」
「そうだったんですか、ま~体力や力なら自信はあるんですが...
こんな、私が騎士軍に入ってもいいのですか?」
正義がそう聞くとミナトは笑顔で答えた。
「えぇ~もちろん!
ですが、王様には聞かないと行けないのですが。」
「も、もしも 王様が良いと言ってくださったのなら...」
「はい、入ることは出来ます。」
「本当ですか!
では、是非お願いします。」
「はい、ではお2人とも行きますか!」
「はい。」
「はい!」
ざわ ざわ ざわ ざわ
「やっぱり、街中は賑わってますね!」
「はい、そうですね。
では、もうすぐお城に着きますので。」
「分かりました。」
「あっ!
健一君っあそこ!」
健一はミナトが指を指した方に顔を向けた。
「あっ、あいつは ガディウスっ!」
「健一君、後を追ってみましょう!
真希さんは、少しここで待っててください!」
「はい、分かりました。」
「では、行きましょう。」
スタ スタ スタ スタ
「ミナトさん...アイツどこに行きましたっ?」
「くそっ...見失いましたね。」
「まー今日の目的はお城に行き、王様と話をすることなので、ここは一旦引きましょう。」
「はい、そうですね...」
スタ スタ スタ スタ
健一とミナトが戻ると真希が心配した顔で待っていた。
「健一君、ミナトさんどうでしたか?」
「後を追ってみましたが、ガディウスの姿を見失いました。」
「くそっ、どこまでスバシッコイんだ...」
「まーとりあえず、お城に入りましょう。」
「うん。」
「はい。」
トン トン
「入れっ!」
王様がそう言うとミナトは大きな声で返事をした。
「はいっ!
失礼しますっ!」
「失礼しますっ!」
「しっ、失礼します!」
3人が返事をすると王様は話を始めた。
「話は、分かっておる。
それで、どうするのだ?」
「はい、まずは 本村 真希さんの話から話したいと思います。」
「ほう...」
「真希さんは、ガディウスが開いたゲートをたまたま潜ってしまったことは前にも王様にお話をしたと思いますが、元の世界に戻れるまでこのお城のメイドをしてもらおうと思っているのですが...」
ミナトがそう言うと。
「ほう、なるほどね...
それで、真希と申したな。」
「はい!」
「お主の事情は、今も聞いたとうりしっかりと分かっておる。
だから、元の世界に戻れるようになるまでこの城でメイドをしなさい。
慣れるまでは、「山邊 ミサト」と言うメイドが色々と教えてあげると言うことだから...
頑張りなさい。」
王様が真希にそう言うと大きな声で返事をした。
「はい!」
「では、ミサト...
真希さんに、服を選びに一緒に行ってきてあげなさい。」
「はい、かしこまりました!
では、真希さん 行きましょうか!」
「はい!」
そう言うと2人は歩いていった。
「それでは、次は...」
「はい、次は 戸田 健一さんの話を...
健一君は僕と同じく、ガディウスに殺されてこの世界に来ました。
ですので、今後の生活では健一君と共に生活をして行きたいと思うのですが...」
「なるほど...健一君もガディウスにか...
なるほど、力になれるかは分からないが何かあれば聞いてくれ。
ではミナト、今後 健一君を頼むぞ!」
「はい!」
「ありがとうございます!
王様っ!
ミナトさんも...」
「いえ...それと、王様!」
「なんだ...」
「健一君と一緒に同居している家に「戸田 正義」と言う人がいるのですが、その男は型体も良く力もありますので、私が所属していると騎士軍に入れようと思っているのですが...」
ミナトがそう聞くと。
「別に、構わんよ。
好きにしなさい...」
「ありがとうございます!
では、これで失礼します!」
「分かった...これからは大変になると思うが頑張りなさい...健一君。」
「はい。」
「では、失礼します。」
2人は返事をすると王様がいる部屋をでた。
ガチャ
「とりあえず、これで王様にも確認が取れましたので...
今回は、一旦帰りましょうか。
明日から、私と一緒の部屋で暮らしていきますので、まずは家に帰り準備をして明日から頑張っていきましょう。」
「はい。」
「では、家までは私が送っていきますので...
それでは、行きましょう。」
「はい。」
そう言うと2人は家に向かって歩き始めた。
スタ スタ
「健一君...今、健一君はどういう事を考えていますか?」
ミナトがそう聞くと。
「そうですね、とりあえずガディウスを見つけゲートを開き真希を元の世界に戻れるようにしたいと、考えています...」
「そうですか、では...」
2人が話していると...
「そこのお2人さんよ~」
2人が声のした方に顔を向けると。
「なっ!
ガディウスっ!」
「なっ、何に...ガディウスだとっ!」
「おぉ~よくご存知で...」
「なぜ、お前がここにいるっ!」
ミナトがそう聞くと...
「なぜって、あり前だろ...
「戸田 健一」を奪いに来たんだよっ!」
「なにっ!
そうはさせんぞっ!」
シャキン
そう言うとミナトは剣を抜いた。
「ほう、ここで殺りあうのか?
いいだろう...」
「健一君...下がってて下さい。」
「はいっ。」
「ガディウス...お前はここで捕まえさせてもらうっ!」
「ふっ、いい度胸だ!
来いっ!...」