5話 新たな進歩...
チク タク チク タク チリィィィィ!
「あぁー分かった。 分かりましたよ。 起きますよ...」
「ほぉーらー起きなさーい!」
「起きてるよ...おはよう、春香。」
「はい、はい、おはよう...もう朝ごはん出来ているからリビング行ってね~
真希さんも、もうご飯出来てますんでリビングに行ってくださいね~」
「分かりました。ありがとうございます。」
今日も、また1日が始まる。
「美穂さん、おはようございます!」
「おぉ~起きたの、もうご飯出来ているから食べてね~」
「はい、分かりました。」
全「いただきまーす!」
「ところで、今日はどうするんだ健一?」
「そうだな...あっそうだ、今日はこの街を探索してみるよ。」
健一が、そう言うと真希が口を開いた。
「あっ、私もついて行きます。
私も、色々知りたいことがあるので。」
「そうか、なら俺は真希と一緒に見回ってくるよ。」
そう言うと、正義が了解したように言った。
「分かった。では、今日俺は昨日健一に聞いたこともあったから、聞き込み調査でもしてくるよ。」
「じゃー先に俺は出るから...また、後でな。
じゃー母さん行ってくるから、家を頼んだよ。」
「分かりましたよ。じゃー気おつけて下さいね。」
そう言うと、正義は家を出た。
「では、俺達も行ってきます。
じゃー行こうか、真希。」
「そうですね、では行ってきます!」
「あなた達も気をつけてね。 行ってらっしゃい!」
そう言うと、2人は家を出た。そして、続けて春香も...
「ママ、今日私は友達の家に行くから。
じゃー行ってきまーす!」
「はーい、気もつけてね~」
ざわ ざわ ざわ ざわ
「さてと、まずは何処から見て回るか...」
「まずは、人影の少なそうなとこに行ってみませんか?」
「そうだな、じゃーまずは 東町 3区にある薄暗い場所を見回ってみるか。」
「そうですね、では行きましょう。」
スタ スタ スタ スタ
「ふぅ~やっと着いた...よし、じゃー探索してみるか。」
「そうですね。」
ドタッ
「あっ、すいません、ごめんなさい!」
「いえいえ、私は大丈夫ですよ!
それより、お嬢さんこそ大丈夫ですか?
お怪我はないですか?」
「私は大丈夫ですけど...」
「なら、良かったです。
申し遅れました、またしの名前は「明月 ミナト」と、言います。」
「私の、名前は「本村 真希」と、言います。」
「そうですか...ところで、そちらの男の方は?
彼氏さんですか? 」
そう、ミナトが聞くと照れたように言葉を返した。
「いいえ、ち、違いますっ?!
別に、彼氏じゃありません!」
「そっ、そうですよ!
僕らは、ただの友達です!」
(彼女に出来るものなら、彼女にしたいよ...)
そう言うと、ミナトは不思議そうに言った。
「そうなのですか?
てっきり、付き合っていると思ったのですが...2人ともお似合いですよ? 」
「いやっ、そんなことないですよ!
な、なぁ~真希。」
「は、はい。そうですよ!」
そう言うと。
「では、私は仕事がありますので...
ここで、失礼します。」
そう言うと、街中へと入っていった。
「あの、「明月 ミナト」って言う、騎士の人カッコ良かったな。」
「そ、そうだね...」
(実は、私健一君の事が好きなんだけどな...)
「まーとりあえず、色々調べていこう。」
「う、うん。そうだね......あっ、見てあそこ昨日、あの怪しげな男が持っていたゲートを開く時に使っていた、棒のようなものが落ちてるよ。」
そう言うと、健一は歩き始めた。
「本当だな...何なんだこの鉄の様な鉱石で、出来ている棒は...まさか、これで世界を行き来していたのか。」
「そういう事になるのかな...でも、何でこんなとこに転がっているんだろう?」
「そうだよな、証拠を残さないようにするのが普通なのに...よし、とりあえずこの不思議な鉱石で出来た棒を家に持ち帰ろう。」
「うん、そうだね...」
そう言うと、2人は広場に戻った。
「もうそろそろ、お昼だね...
どうする、なにか食べる?」
「そうだな、お昼ご飯でも食べるか?」
「そうだね...じゃーこの前、春香ちゃんが言っていた「中華屋 チョンヤン」に、行ってみない?」
そう言うと。
「そうだな、真希って中華好きなのか?」
「うん! チャーハンや餃子、エビチリ...
どれも美味しいよね~」
「じゃーそこに、食べに行くかっ!」
タッ タッ タッ タッ
カラン カラン...
「よ~し、なに食べる?」
健一が、そう聞くと真希は微笑みながら言った。
「どうしようかな~! どうしようかな~!
じゃ~あ...チャーハンとエビチリで、お願いします!」
「じゃー俺は、天津飯と餃子でお願いします。」
「カシコマリマシタ。」
「やっぱり、中華屋だけあって言葉は、カタコトなんだな...」
「そうだね~」
カチャ カチャ カチャ
「ふぅ~お腹いっぱいっ!」
「そうだな、結局俺は餃子をおかわりしてしまったし...
じゃー出るか。」
「うん、そうだね~」
バリッ ガチャ ボカン
「おいっ、ゴグマっ!
準備は出来たのかっ?」
「はい、もう少しで終わるところです...」
「何をやっているんだっ!
サッサと準備をすませろっ!」
「は、はい。」
「全く......そういえば、俺が殺った「戸田 健一」って奴は、もうこの世界に来ているのか...?
まーいい、どっちにしろ、また会うことになるからな...!」
そう、呟くと仲間が聞いてきた。
「おい、ガディウス...
お前が殺ったって言う、やつは何号なんだ?」
「100号目だ......やっとだ! やっとだ!
やっと、この時が来たぞっ!
そうだガドス、お前の方の異世界では順調なのか?」
ガディウスが不思議そうな顔でガドスに聞いた。
「そうだな、俺のとこではまだ69号目だ...
俺はまだまだだからな。
お前のが楽しみだぜっ!!」
「まー楽しみにしておくんだなっ!
俺は、これから別の用事があるから、ここらへんにして行くぞ...」
「はいよっ...」
ガディウスは、さる途中に小さく呟いた。
「待っていろよ...明月 ミナトっ!」