4話 怪しげな影...
「よ~し、今日は何すっかな~?」
「健一君、今日はさ街中でコンサートがあるって春香ちゃんが、言っていたから行ってみない?」
そう真希が言うと。
「そうだな! 行こうか!」
(大好きな人に誘われたら、行くしかないだろっ!)
そう言うと、正義が口を開いた。
「そうだな、今日は王様の記念日だからコンサートがあるんだよ。まー楽しんでこいよっ!」
「分かりました、じゃー健一君とりあえず外に出ようか。」
「そうだな、じゃー行ってくるよ 正義。」
ガチャ
そう言うと、2人は外に出ていった。
アルフォンド街 東町 3区
ざわ ざわ ざわ
「お~結構盛り上がっているな~!」
「そうだね! あっ、あそこ見てコンサートしてるよ! ほらあそこあそこ!」
真希が、指を指したほうを見てみると。
「あっ、本当だ凄い人だかりだな~」
「綺麗な、音だね~!」
「そうだな...そういえば、真希って学校では吹奏楽部だったよな! やっぱり、音楽をしてる人からしても綺麗なもんなのか?」
健一が、そう聞くと...
「本当に、綺麗だよ! まだ、私も全然上手じゃないんだけど、とっても綺麗な音色だよっ!」
2人がこんな話をしていると、人影の少ない道から大きな不気味な音がした。
「何だ、今の変な音は? ちょっと行ってみよう。 」
健一が、大きな音がした方に走り始めた。
「ちょっと...健一くーん...待って~」
「何だったんだ、あの大きな音は...
もう少し、先に行ってみるか。」
「健一君...何か見つかった?」
真希がそう聞くと。
「いやっ、何もないけど...あっ、ちょっとこっちに...」
「えっ? うん...」
2人はもの陰に隠れた...
「あの、顔に刺青がある男って...まさか、俺を殺した奴じゃ...何でここに。」
「えっ? 健一君、あの男の人に殺されたの?」
「あぁーそうだ。 あの、男に...
思い出すだけで、イライラするぜっ...」
2人がこんな事を言っていると、謎の男が何かを取り出し始めた。
「何してんだ、あの男...っつ 何だあれ?!
変なゲートが出てきたぞっ!」
「何なのあれは? ちょっと、怖くなってきたんだけど...」
そう言っていると、謎の男はそのゲートに入っていき消えていった。
「何だったんだ、今のは?」
「不気味だね...」
「あぁ~そうだな...今は、一旦ここから離れよう。」
そう言うと、2人は広場に出てコンサートの続きを見ることにした。
「あぁ~良かったね! どうしたの健一君?」
「いや、どうも今さっき見たあの男と謎のゲートが気になってな...まーとりあえず今日は帰ろうか。」
「うん、そうだね。」
ガチャ
「ただいま~」
「今戻りました~」
2人が、そう言うと。
「おぉー戻ったか、もうご飯は出来ているぞっ!」
「おっかえりなっさーい! 健一も真希さんもほらほらこっちこっち」
「あっ、おう。」
「健一君、行きましょ。」
ガチャ カチャ カチャ
「ふぅーお腹いっぱい、ごちそうさま!」
「ごちそうさまです!」
「はーい、お茶碗はそこに置いといていいわよ~」
「すいません、ありがとうございます。」
ご飯を、食べ終わったあと健一は今日の出来事を正義に話した。
「何っ! その、不気味な男がまた現れたのか?!」
「あぁーそうなんだよ。
んっで、その男について行ったら変なゲートを作り始めて...とにかく、不気味なんだよ。」
「あの男の人、本当に不気味だったよね...」
「まー今日は、この編にしてもう寝るとしよう。」
「そうだな、今日は疲れたし...また明日にするか。」
(こうして、今日もまた1日が終わったのだ。)