3話 これからの生活...
アルフォンド街 東町 1区
「いらっしゃーい!」
「らっしゃいらっしゃーい!」
「いらっしゃいませ~!」
「おぉ~店が沢山あるな~! 美味しそうな食べ物もあるし、面白い物もあるな!」
健一は、そんな事を思いながらアルフォンド街を回っていた。
「健一~何か欲しいものでも、あった?」
そう、春香が聞くと。
「あぁ~そうだな、ってかこの街のお金の通貨はどうなってるんだ?春香...」
「これよ、この四角の形のコインがこの街のお金よ。」
「へぇ~この街のお金って四角なんだ~
お金は、俺が元いた世界とは違うんだな。」
健一と春香は、そんな会話をしながらも足を進めていた。
ドンッ
「ごめんなさい! ってか、真希?!」
(真希は、俺が元の世界で好きだった女の子だ。
この真希も、全然違う人なんだよな。 )
「あっ、ごめんなさい! ごめんなさい!
本当にすいません! って、あれ?健一君?」
「っえ? 俺の、ことわかるの?」
健一が驚いたように言うと真希は、当然のごとく話し始めた。
「当たり前だよ、だって高校も一緒だったじゃない。」
「マジかよ! 良かった~!! でも、待てよ ね~真希。」
「何?健一君?」
「もしかしてさ、死んだりした?」
(だって、ここにいるってことは死んだって事だよな...)
「えっ? 私、死んだりしてないよ...」
そう言うと。
「えっ?じゃー何でここに?」
「何でって、言われても...私ね、学校から帰って家に帰る途中に変な扉があったからちょっと、入ってみたのそしたら気を失ってしまって...それで、目が覚めたらこの世界にいたの。」
そう説明すると。
「ってことは、真希は異世界転生じゃなくて異世界転移をしてしまったってことか。」
「その、異世界なんちゃらって言うのはよく分からないんだけど...とりあえず知っている人と会えて良かったよ。」
健一は照れ隠しをしながら話し始めた。
「そういえば、真希はひとりだよな?」
「うん、そうだよ」
「なー春香、この女の子俺の好...じゃなくて、俺の友達の「本村 真希」って言うんだ。」
「へぇ~そうなんだ、よろしく。 真希さん!」
「は、はい。 よろしくお願いします!」
そんなこんなで、真希も一緒に生活をする事になった。
そして1日が過ぎた...
「ほら~起きて~2人とも~」
「うっ...うん...わかっ...た。
ハァ~~おはよう。」
健一は起きて隣を見てみるとなんとそこには...
「あの~正義さーん...顔が、メチャクチャ近いのですが...」
(まーあたり前のごとく、朝起きたら隣に真希が入るってこともなく...)
「おっ おぉ~ おはようさんっ!
よく寝れたか?」
健一は少し引きつった顔をしながら...
「うん、寝れたのは寝れたけど...朝の目覚めが...」
「まーそんな事、言うなよ。 男同士なんだからよっ!」
こんな会話をしながらも、今日が始まった。