15話 これからのこと...②
ブュン ブュン ブュン
「ふっ! はっ!」
「タクトさん、朝から練習をするんですね。」
「えぇーそうですね。
今では、もう癖になってるんですけどね。」
「そうですか、ではもうすぐでご飯もできますから。」
健一がそう言うとタクトは返事をし練習を再開した。
ジュュュッ
「よし後は...あっそうだ、ミナトさんそこにあるタレを取ってもらっていいですか。」
「うん。
分かった。 はい」
「ありがとうございます。
よし、完成っと!
じゃー俺は、タクトさんを呼んできますから。」
「分かりました。
では、皿などは私が出しておきますね。」
「すいません。
お願いします。」
コン コン
「タクトさーん、ご飯できましたよー
って、なんだあれはっ?!」
そこで健一が見たものはタクトが時空に扉を開いていたのだ。
「...タクトさん、今のはなんですか...?」
健一が驚くように言うとタクトは答えた。
「あー、すいません。
驚かせてしまいましたか。
これは、私の秘技の1つです。」
「あっ、そうだったんですか。
あまりにもガディウスが使っていた時空移動と似ていたのでびっくりしました。」
「そうですか。
この世界にはこういう秘技や技が何種類かあるんですよ。」
「そうだったんですか。
やっぱり、タクトさんはミナトさんもそうですけど凄いですね。」
「いえいえ、私もまだまだですよ。
そう言えばご飯ができたんですよね?」
「あぁーそうでした。
もう、できましたから行きましょう。」
「はい。」
カランッ
「タクトさん、おはようございます。
昨日は、寝れましたか?」
ミナトがそう聞くとタクトは笑顔で答えた。
「はい。
とても、気持ちよく寝れましたよ。」
「そうですか。
それなら良かったです。さーご飯ができましたから食べましょう。」
「はち。」
そして3人は椅子に座った。
「いただきまーす。」
「いただきます。」
「いただきますっ。」
「うぅぅ。
これは、美味しいっ!
ミナトさんは料理が上手いんですね。」
「いえ、朝ごはんは彼に作ってもらっているんです。」
「あっ、そうですか。
健一君は料理が上手いんだね!」
「そうですかっ?!
元の世界では、一様ご飯など作る時は俺が担当してましたから。」
健一は照れながら言った。
「そうでしたか、ミナトさんはこんなに美味しい料理が食べれて羨ましい限りですよ。」
「えぇ、全くその通りですよ。
っと、話は変わりますが...」
せるとミナトが話を始めた。
「タクトさん...タクトさんは時空移動の秘技を使えるんですよね?」
「はい。
そうですが、何故それを?」
「当然ですよ。
タクトさんは結構前から時空移動が使えるとこの街では有名だったんですよ。」
「そうだったんですか。
それなら、ちょうど今さっき時空移動の時に開く扉を開けていましたよ。」
「そうだったんですか。
それで、お願いがあるんですが...」
「お願いとは...?」
「私と、健一君を時空移動させてくれませんかっ!」
「っ?!」