14話 これからのこと...①
ミナトの家
ガチャ
「こちらへどうぞ。」
「ありがとうごさいます。」
「では、椅子に座って待ってて下さい。
飲み物を準備しますから。」
「では、遠慮なく...
ところで、ミナトさんは健一さんとはどういう関係なんですか?」
「話をしたら長くなりますが良いですか?」
「はい。」
するとミナトは話し始めた。
「私と、健一君は別の世界からこの世界に来たんです。
ですが、不思議なことにこの世界にいる人は私や健一君が元いた世界の人と同じ人なんですよ。」
「なるほど...
そんな事が、あったんですか。」
「そうなんです。
それで、私の方が先にこの世界に来たんです。
そこで、なぜ私たちがこの世界に来たのかが分かる鍵が Looming a figure にあるんです。」
「なるほど、だからこの街に襲いに来たってことなのですか?」
「私が思うにはそうですね。
Looming a figure のメンバーの中にガディウスと言う奴がいるんですが、そいつは100人の人を生贄に捧げて膨大な力を開放しようとしているんです。」
「そうだったんですか。」
「はい。
それで、そこにいる健一君が100人目という事です。
ですから、健一君は絶対に敵に渡してわいけないんですよ。」
「事情は、分かりました。
そういう事なら私も協力しましょうか。」
「本当ですかっ!
それは、ありがたいです。」
「はい。
私は人々を守ることが使命なので。」
「そうですか。
では、よろしくお願いします。」
すると健一が口を開いた。
「タクトさん...でしたっけ?」
「はい。」
「タクトさんは、これからどうするんですか?」
「そうですね、宜しければですがこの街にも私達の拠点を立たせてもらって。
私達がいつでも出動できるように、と思っていますが...」
「その事でしたら、私から王様の方に伝えておきます。」
「ありがとうございます。
あっ、そうだミナトさん...今さっきの、戦闘時の時何かバリアが何とかって言っていませんでしたか?」
タクトがそう言うとミナトは思い出したようにいった。
「あっ、そうです。
この街の外には、バリアが張られていたはずなのにどうして入ってこれたんですか?」
「私共はこの街の外れの街に居るものなんですが、この街に向かっている時に魔法の力がかけてあった悪魔の像が数個ありまして、それを壊したらこの街のバリアが破れたんですよ。」
「そうだったんですか...
そうすると私達、生贄となっている人を逃がさないようにしていた...っと言うことになりますね。」
「そういう事になりますね。
それだったら、こちらとしては良かったですね。」
「そうですね。
本当にありがとうございました。」
「いえいえ...
ですが、これからの事を考えたらミナトさんと健一さんはどうしたらいいですかね。」
「そうですね。
とりあえず今日のところは安全なので休みましょうか。
空き部屋がありますので、良かったら休んでいって下さい。」
「それでしたら、遠慮なく使わせてもらいます。」
「はい。
これぐらいの事しか出来ませんので。」
そうするとミナトは話を変えた。
「あっ、そうだ健一君。
今日は、大丈夫でしたか?」
「大丈夫でしたよ。
そうだ今日、敵と戦っている時に出来るわけないと思って武技をしたんですが......出来たんですよっ!」
「そうなんですかっ!
それは、良かったですね!」
「ミナトさん、健一さんはまだ騎士になったばかりなのですか?」
「騎士になったと、言うよりかわ敵が来た時に対抗できるようにと思いまして稽古をしています。」
「そうですか、それで何日ぐらい稽古をしたのですか?」
「それが、まだ1日なんですよ。」
ミナトがそう言うとタクトは驚く様に言った。
「1日で武技が使えるとは...
もしかしたら、健一さんには才能があるかもしれませんね。」
「ですかね...
おれだったら、こちらとしてもとても嬉しいのですが。」
「それでしたら、私もその稽古を一緒にやってもいいですか?」
「タクトさんが良ければ是非。」
「ってことは、今度からはミナトさんとタクトさんが一緒に手伝ってくれるんですか?」
「そういう事になりますね。」
「そうですね。
私も健一さんの成長が楽しみなので。」
「そう言われると、何か恥ずかしいような嬉しいような...」
「まーとりあえず今日のところは休みましょうか。」
「そうですね。」