11話 戦いの稽古...
ガチャ
「ふぅー家に戻ってきましたね。」
「そうですね。」
「あっ、そうだ健一君
よかったら、休憩した後でも稽古してみますか?」
ミナトがそう言うと健一元気よく返事をした。
「はいっ!
是非、お願いしますっ!」
「じゃー私は、準備をしてきますので健一君は少し休んでて下さい。」
ミナトは2階に上がって行った。
「初めての稽古か...頑張らなくちゃな!
そうだ、喉も乾いてたしお茶でも出すかな。」
すると健一は椅子を立ちお茶の準備をし始めた。
チョロ チョロ チョロ
「はぁ~やっぱり、お茶は美味しいな~」
パタ パタ
「健一君、準備の方は終わりましたがどうしますか?」
「そうですね...その前に、お茶出しましたから飲みませんか?」
「そうですね。」
「よし、それでは休憩もしましたし、そろそろしますか?」
「はいっ!」
「では、別室に行きますか。」
ガラガラ
「ここが、私が練習をしている部屋です。」
「やっぱり、広いですね~」
「そうですか?
では、まず着替えましょうか。」
「はい。」
パタ パタ パタ
「よいしょっと、着替え終わりました。」
「よし、ではまず基本から教えていきますね。
剣士にとって大切なことは体の形や剣の構えがありますが、まずは体の形からやりましょうか。」
ミナトがそう言うと健一は気合を入れて返事をした。
「はいっ!お願いします。」
「では、足を肩幅に開いてください。
その後に右足を少し前に出し左足を少し開いてください。」
「はい。
こんな感じですか?」
「はい、そうですね。
では次に上半身を少し左に捻り手を真っ直ぐにして下さい。」
「はい。
こうですか?」
「はい。
基本の体の形はこんな感じですね。
基本と言ってもこの形は戦闘をする時の形なんですけどね。」
「そうなんですか。」
「はい。
では、次は剣の構えに行きましょうか。」
「はい。」
するとミナトは剣を健一に渡し構えを見せた。
「剣の構えはこんな感じですね。
持ち手の部分にまず、左手で下の方を持ちそれから右手で左手の上を持ちます。」
「なるほど、分かりました。」
「それで、脇を軽く開いて下さい。」
「はい。」
「これで、剣の構えは終わりです。
では、剣を振ってみましょうか。」
ミナトがそう言うと健一が興奮した様に言った。
「やっと、憧れていたことが出来るぞ~」
「まずは、私の振り姿を見て下さい。
剣は少し傾けて前に出して、そのまま上に挙げ下に振り下ろします。」
「なるほど、ではやってみます。」
ヒュン
「そうですっ!
良く出来ていますよ。」
「そうですか?
あっ、そうだミナトさんは今技を使ったりとかできますか?」
「えぇーできますけど?
どうしてですか?」
「ちょっと、見たいなと思いまして。」
「そうですか、では一つだけ見せましょう。
健一君もいずれは、習得することになりますので。」
「ありがとうございます!」
健一が返事をするとミナトは武技をした。
「武技っ「バーン・ソードアタック」っ!」
ボワァン シャキン!
「おぉ~やっぱり、いつ見ても迫力がありますね!」
「そうですね。
技とはそういうものですよ。」
「ですよね、俺も習得できるように頑張ります!」
「はい!
こうやって、稽古を積めば技は自然とついてくるものですから。」
「では、あと少しやりましょうか。」
「はい!」
パタ
「ふぅ~疲れた...」
「最初は私もそうでしたよ。
でも、ズート続けていれば慣れてきますから。」
「分かりました。
では、お風呂に入ってきますがミナトさん、先に入りますか?」
「いいえ、お先にどうぞ。
私は、後からでも大丈夫ですから。」
「分かりました。
では、お先に...」
健一はそう言うと風呂場に向かった。
ガラ ガラ
ポカーン
「はぁぁぁ...気持ちぃぃー
稽古って、やっぱり疲れるな~
まーこれも、これからの生活では役に立つことだから頑張るしかないけど。」
ガラ ガラ
「よいしょっ
ミナトさーん、上がりましたよ~」
「うん、分かった。
健一君は、今日はもう寝た方がいいよ。
疲れも溜まっているだろうし。」
「そうですね、ではそうさせて頂きます。
じゃーお休みなさい。」
「お休み。」