表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もつれた糸の行方  作者: 夢呂
おまけ
138/140

バイト始めました(おまけ日常編)

「え、田端くんのバイト先って」

「“今日から入る青島さん”って・・・・え、青島さん?」


二学期も始まった9月、今日からのバイト先───ファミレスの制服に着替えたところで、店長に『今日仕事を教えるバイトの子を紹介するから』と連れられて、田端くんと顔を合わせた瞬間だった。


バイト先で面接を受けたとき店長に『他にも高校生いるよ』とは聞いていたけど。

それがまさか田端くんだったなんて、偶然にも程がある。


私も、田端くんもまともに会話するのは久しぶりで。

同じクラスなのに夏休み前に一回話した以来、全然話すこともなかったからどうしてもぎこちなくなってしまう。


何より一度、告白してくれて。

思わせ振りな態度をしたあげく、ごめんなさいをした友達だったから余計に。 


「赤下くん、よく許したねバイト」


私たちはキッチンなので、まずは皿洗いから。

大きな食洗機に仮洗いしたお皿を並べて入れながら、田端くんが言った。


「あ・・・そのことなんだけどね」

うーん、キッチンなら誰にもバレないと思っていたからかなり言いづらい。


「頼は、知らないんだ」

「えっ」


私の言葉に、田端くんは心底驚いた。


「それ大丈夫?」

「うーん、多分・・・?」


苦笑いでそう答える私につられてか、少し困惑した表情で田端くんが笑う。


「田端くんもアイツには言わないでくれる?実は来月、頼の誕生日で」

「言わない言わない、ていうより言えないよ」

「デスヨネ・・・」


偶然だったとはいえ、なんだか申し訳ない・・・。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ