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―2―


 ―2―


 最初に居た森を抜けると、いきなり草原に出てきた。そこにはすでに何人もプレイヤーが居り、モブ狩りを開始している。


 「ああ~!みんなにさき越されちゃったよ。もういい場所は取られちゃったかな?」


 よほど楽しみにしていたのだろう、頭を抱えて叫んでいる。


 「すまんな、俺の所為だな。」

 「兄貴の所為じゃないよ、ここにくるのが遅かった僕が悪いんだ。」


 このままだと埒が明かない気がしたので、話題を変える。


 「落ち込んでも仕方がない。モブがポップする場所を探していこう。」

 「うん、そうだね。…ええっと、たぶんこの近くは大体取られてるだろうから、ちょっと遠くなるけど、…いい?」


 ちょっと遠くなるだけなら全然平気だ。そう思ったので、了承の意を返す。


 「そう?ありがとう。それじゃあ、ここから北東の方にある場所に行ってみようか。」


 って言うことで、初心者の草原から北東に位置する森に行くことになった。


◆◇◆


 「兄貴、回復して!!」


 命に指示され、ポーチからポーションを取り出し、一気にあおる。体が一瞬熱くなるのを感じながら、中身を飲み干した空のガラス瓶を投げ捨てる。環境にうるさい人が近くに居たなら、『森にポイ捨てするんじゃない!』とか、言い出しそうだが、生憎そんな人は居らず、捨てたガラス瓶も地面に落ちると共に光の粒子となり消え去った。


 「回復完了。加勢する。」

 「ありがとう。目の前のスライムを撃って。」

 「了解!」


 言葉を発すると同時にホルスターから武器――拳銃を取り出し、抜き出すと共に撃つ。鷹の目を併用しているので、はずす事はない!

 5発玉を打ち込み、そこでスライムの体力が尽きたのか、動かなくなった。

 このゲームでは、倒したモンスターは、すぐに消えるのではなく、しばらく残っている。プレイヤーは、その残った死骸からドロップアイテムを回収する。ただ、戦闘が長引き、死骸が残る時間を超過した場合、自動的にプレイヤーが所持するアイテムポーチの方へ移動する。ただ、わざわざ死骸から回収をするのに意味がないわけがない。クローズドβの際に、有志同盟たちが集まり、いろいろなことを検証していった。その中の1つがこの検証である。ほかはいずれか紹介するときがくるだろう。結果としては、放置して自動的に回収するより、直接回収した方がレアドロップの確率が上がるのだ。

 そのため、モブを倒した場合、ほって置くよりもすぐに回収した方がいいのだが……


 バンバンバン


 「ンガァァ。数が多い!!1、2、3、4…10匹!?そりゃ多いって感じるな。って、そんな場合じゃなくて。」

 「僕がある程度ひきつけるよ。ハァァァア!!」


 命が活檄を使い、モブどものヘイトを掻き集める。


 ギャアギャア


 モブどもが、奇声をあげながら命へ近づいていく。――俺に背を向けながら。

 もちろんそんなチャンスをみすみす逃す俺ではなく、鷹の目を併用しながら1匹1匹抱狩って行く。

 モブどもが命に攻撃できるくらいまで近づいているころには、半数以上が道中に死骸として転がっている。

 ついでに言えば、俺だけで半数のすべてを狩ったわけではなく、3分の1くらいは命の槍のリーチを活かした攻撃で倒されている。

 そんでもって、バックステップなどで巧みに攻撃をかわし、ほとんどダメージを受けることなく次々と倒していく。

 弾切れになった銃など、ただの鉄の棒以外なんでもないので、すばやく弾を込める。何度かやったが、なかなかすばやくできない。まぁ、これはそのうち早くなるだろう。

 ちなみにだが、この銃には普通の弾丸が一回の装填で20発ほど入る。

 ほかにも属性を帯びたものや、中に炸薬がつめられ、着弾し少し間をおいた後に爆発する、徹甲榴弾と呼ばれる弾丸があったりと、かなり種類は豊富なのだ。まぁ、弾丸の大きさが大きくて、俺みたいな片手で持つ銃を使うプレイヤーには無用のものなんだけどな。この種類の弾を使えるのは、ボウガンと呼ばれる武器を使うプレイヤーのみだ。


 「兄貴終わったよ。」


 気づけば4体いたモンスターはすでに倒されており、あとはドロップの回収を待つのみとなっている。


 「命、回収したのか?」

 「うん、ここに出てきたのが12頭だったから、きっちり半分の6頭分のドロップ貰ったから大丈夫だよ。」

 「そうか、それじゃあ残り貰うな。」


 モンスターの、人間で言えばおそらく胸にあたる部分に手を乗せた。すると、突然モンスターの体が光の粒となり消え去った。

 残りも同じようにして、ドロップを獲得した。

 ここに来てから、何度かやった行動だ。間違えることもないし、簡単な行動でもある。


 「うん、回収完了だ。」

 「兄貴、次行くよ~。」

 「おう、わかった。」


 急かされたので小走りで移動する。


 「あ!」

 「どうした?」

 「これ。」


 いきなり声を上げた命に近寄っていく。

 命は指を地面の方へ指している。その延長線上を見てみると、草が生えていた。。


 「兄貴、これポーションの材料になるやつ。たしか、兄貴調薬か錬金術のスキル持ってたよね?」

 「ああ、両方とも持ってるな。」


 命が『都合が言いや。』と、言いながら


 「これ、ドロップしてたからあげる。ポーションの材料だから、あとこれとでポーションができるよ!」

 「へぇ~これでできるのか。経費が安くつくな。」


 というと、命が『待ってました~」とばかりに目を光らせる。


 「わかってるよ。命の分も作るから。兄妹なんだから当たり前だろ?」

 「ありがとう!これでお金が貯めれる♪」


 ワァオゥ

 エガオガカワイイデスネ

 ……ハッ、俺は何を考えた…?兄妹だぞ。ダメだ、堪えろ。優樹耐えるんだぁーー!


 「兄貴?大丈夫?気分が悪いのなら、ログアウトしててもいいけど?」

 「大丈夫だ。次いくぞ。」


 ふぅ、危なかった。

 気分を変えるためにも、運動をしないとな。


 そして、気分転換をするために犠牲になったモブどもに合掌ーー。



NAME YUKI 


 JOB  ガンナーLv9


 スキル 銃   Lv11

     錬金術 Lv1

     調薬  Lv1

     鷹の目 Lv11

     鍛冶  Lv1

     ダブルジョブ

 

 武器  初心者の銃 ※壊れません


 防具  初心者のシャツ ※壊れません

     初心者のズボン ※壊れません

     初心者の靴 ※壊れません

     ホルスター


 持ち物 アイテムポーチ ※壊れません


 NAME LIFE


 JOB 剣士Lv10


 スキル 槍  Lv13

     盾  Lv10

     鎧  Lv9

     活檄 Lv9

     攻撃力上昇 【中】

     防御力上昇 【中】


 武器 初心者の槍 ※壊れません


 防具 初心者の盾 ※壊れません

    初心者のシャツ ※壊れません

    初心者のズボン ※壊れません

    初心者の靴 ※壊れません


 持ち物 アイテムポーチ ※壊れません


 初日にしてはなかなかの方か?基準がないからよくわからんな。

 まずは街に行かないとな。

 ああ、そうそう。復帰点セーブポイントを、最初に来た場所に設定しておいた。これで万が一負けても大丈夫だな。



最後までお読みいただきありがとうございます。


続きはできるだけ早くに出したいと思っています。



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