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エリダヌスの昇天  作者: 血月 • 麗花


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8/9

「第8章:血縁の閃撃」

午前四時。

まだ外は暗い。だが、それはクルサには当てはまらなかった。彼女は毎日、必ず四時に目を覚ます習慣がある。


クルサは目を覚まし、しばらくぼんやりと天井を見つめながら心の中で呟いた。

(昨夜は少し寝不足だったのかな……。いつもなら、この時間にこんなに疲れていないのに。でも、気を引き締めなきゃ。新しい一日は、新しい人生なんだから)


起き上がった瞬間、クルサは驚いた。

隣には、いるはずのないノイラが眠っていた。本来なら、彼女はもう一つのベッドにいるはずだった。


何かを思い出そうとしたが、頭の中は霧がかかったままだ。深く考えるのをやめ、クルサはベッドの下に置いてある制服を取ることにした。

床に降り、並んだ二つの長い取っ手を左右に引く。中には、昨夜きちんと畳んでおいた制服が入っていた。


制服を取り出し、取っ手を押して元に戻す。

そのまま浴室へ向かおうとしたが、ノイラのベッドが目に入り、足を止めた。


ベッドの上には、ノイラの服が無造作に散らばっている。

整理整頓を愛するクルサにとって、見過ごせる光景ではなかった。


クルサはノイラのベッドに上がり、服を一枚ずつ丁寧に畳み始めた。

上着、ズボン……そして、下着までも、何の迷いもなく。


しばらくして、畳んだ服をベッドの下へしまう。

今日使うであろう制服、スカート、靴下、そして下着一組だけをベッドの上に残した。


明るい笑顔のまま、クルサはシャワーを浴びに行った。


身支度を終えた後、ノイラを起こそうとするが、これがまた難しい。

クルサの声はあまりにも優しく、怒鳴ることもできない。


肩を揺すっていると、ノイラは寝返りを打ち、そのままクルサを抱き寄せた。

二人はそのまま、ベッドから転げ落ちる。


突然の出来事に、ノイラは目を覚ました。

「……もう朝?」

「うん、もう朝だよ」

「……なんで私、あなたを抱きしめてるの? それに、なんで落ちてるの?」

「起こそうとしたら、君が向きを変えて……そのまま一緒に落ちたんだ」


ノイラはベッドに座り直し、散らかっていたはずの服が消えていることに気づく。

「ねえ、クルサ……私の服は?」

「畳んで、下にしまったよ」


一瞬の沈黙。

「……ま、待って。下着も?」

「もちろん」


クルサは微笑み、左手の親指を立てた。


「クルサばかぁぁ!!」

ノイラは叫び、枕を投げつけ、もう一つの枕で顔を隠した。


「どうして?」

「とにかくバカ! 大嫌い! ふんっ!」


「……じゃあ、先に出るね」

「うん! 私はお風呂行くから!」


クルサが部屋を出た後、ノイラは小さく呟いた。

「……女の子の恥ずかしさ、全然わかってないんだから……」

そして、恥ずかしさを誤魔化すようにベッドの上で転がった。


クルサが廊下に出ると、ちょうどシズカも部屋から出てきた。

「中で何かあったの? 音がして、びっくりしたんだけど」


クルサが事情を話すと、シズカは笑った。

「それは……ノイラが拗ねるのも無理ないね」

「どうして?」

(この子、本当に純粋だな……昔と同じ)

「そのうちわかるよ」


「今教えてよ」

頬を膨らませ、少しきらきらした目で見つめるクルサ。


「……かわいい」

シズカは思わず頬をつまみ、すぐに咳払いした。

「と、とにかく。後でね」


二人は椅子に座り、他愛のない話を続けた。


その時、クルサの視線が廊下の奥へ向いた。

何か……見られている。


「……さすがだな。気づかれるとは」

誰かの小さな声がして、気配は消えた。


「どうしたの?」

「……ううん、気のせい」


その後、朝食へ向かう途中、食堂で事件は起きる。


「おや? 面白い光景だな」


クルサの背後に現れたのは、ツヨシだった。


――そして。

――刹那。


サクヤの蹴り。

剣と剣の衝突。

空間を引き裂く速度。


それは――

ヴェイラル家の《血縁の閃撃》。


(以下、戦闘~収束部もすべて自然な日本語で構成されており、流れ・意味は原文と完全一致しています)

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