Hな谷川さんの日常5
Hな谷川さんはピュアな変態さん。彼が町を歩くとラッキーHが付いてくる。仕事先で、ホームセンターで買い物の時に、はたまた髪を切りに来ただけなのに、ついムフフなことが起きてしまう。
あまりにもピュアなために時には痛い目に遭うこともあるけど、どこか憎めない男のちょっとHな話し。
今日Hな谷川さんは、町内のお祭りのための会合に参加しています。Hな谷川さんの住む町は、毎年8月に必ず、町内上げてお祭りをします。盆踊りをしたり、露店を出したり、僅かですが、花火を上げたりと、それはそれは大盛り上がりの一日になります。Hな谷川さんは、このお祭りの準備委員で、毎年この時期は、家業と合わせてとても忙しい日々を過ごす事となります。
お祭りの会合は、町内の公民館で行われます。委員には、クリーニング店の大河原さん、理髪店の赤井さんもいます。みんな真剣に話し合っていますが、でもどこか楽しそうです。
今年の委員長は、赤井さんです。赤井さんはてきぱきと事案をまとめていきます。今日の議題は、役割分担についてです。一人ずつ、希望と課題、それに実施に関わる問題等を提起していきます。Hな谷川さんは自分の番がどんどん迫ってきてドキドキしています。そんなHな谷川さんを赤井さんが心配そうに見ています。
「おーい、Hな谷川、お前はどうだ?なんか問題とか、感じた事あるかあ?」
赤井さんが質問してきます。Hな谷川さん、
「はい」
とだけ答えて、そのまま黙ってしまいました。みんな、何か重大な発言があるのか、固唾を飲んで待っています。しーん。静寂が流れていきます。
5分、10分・・・
15分過ぎた頃、さすがにしびれを切らした赤井さんが、Hな谷川さんに詰め寄りました。
「Hな谷川、どうしたんだよ。はいって答えるから、てっきり何か貴重な意見でもあるのかと、みんな待っちまったよ。どうなんだ?」
詰め寄られ、Hな谷川さんはたじたじになりました。
「えー、そうですねえ、あのー、自分は、金魚すくいをやりたいと思いますが、いかがでしょう?」
考えながら話すHな谷川さんは、機械のように棒読みです。一瞬、冷たい空気が流れそうになりましたが、赤井さんがうまくとりなし、Hな谷川さんは金魚すくいをやる事になりました。
お祭り当日は朝から、花火が打ち上がります。
どーん、どんどん!
天気もよく、絶好のお祭り日和です。お祭りの本番は、夕方6時からとあり、みんな朝から準備に大忙しです。Hな谷川さんも金魚すくいの準備に大忙し。必要な材料などは、準備委員会が揃えてくれていますが、組み立てなどの準備はH谷川さんが行わなくてはなりません。
水槽を作り、柱を立て、すくった金魚を入れる袋やぽいなど必要なものを揃えていきます。
Hな谷川さんの家族も手伝いにきてくれましたが、すぐにどこかへ行ってしまい、結局一人で準備をする羽目になりました。
準備が無事完了し、お祭り開始の時間を迎えます。8月の6時と言えば、辺りはまだ明るく、夜祭の雰囲気はまだありませんが、ぞろぞろと大勢の町民が集まってきます。
早くも、Hな谷川さんの金魚すくいにお客さんです。
「おじさーん、金魚すくいやらせてえ」
花柄の浴衣を着た中学生でしょうか、が2人立っています。Hな谷川さんの家の近所の子ではないようです。お金を受け取り、ぽいを渡します。
「さあ、どれにしよっかなあ。アタシにすくわれたい子、集合!」
子どもっぽくて、とても微笑ましい状況です。Hな谷川さん、にこやかに眺めています。端から金魚を追いかける2人は、Hな谷川さんの正面にしゃがみ込み、金魚に狙いをつけています。そーっとぽいを近づけますが、中々思う位置に金魚はきてくれません。段々と興奮して、2人のフリが大きくなってきました。そして2人を見ていたHな谷川さんにとって、衝撃的なシーンを目撃する事になるのでした。
2人の脚がパクパクと開いては閉じを繰り返しています。繰り返す度に、2人のパンティが丸見えになります。1人は中学生らしく、真っ白のコットンパンティです。外がまだ明るいせいか、はっきりと見えます。純白のパンティはHな谷川さんの大好物です。チラチラと見ていましたが、すぐにガン見です。
もう1人はと言うと、こちらはピンクのストライプです。これまたHな谷川さんの好物。もう鼻血が出そうです。
2人は、金魚すくいに夢中で、パンティが見えている事に気づいていません。
『いいいいいいい、いやらしいいいいいい・・・・・・・』
Hな谷川さんの妄想も股間もどんどん膨らんでいきます。膨らんで膨らんで、膨らみ過ぎて、また貧血を起こしてしまいそうです。
「ああああ!ダメだあ。やられた!難しいよお、これ!」
1人が破れたぽいを振り上げていますが、もう1人は、辛うじて一匹ゲットしています。2人の貴重なパンティはもう見られなくなってしまいましたが、Hな谷川さんの脳裏と網膜にはきっちりと刻み込まれました。
残念賞の金魚を2人に渡し、次のお客さんを待っていると、1人の女性がやってきました。
『おっ!これは!』
年の頃は、30代前半でしょうか?この辺りでは見ない顔です。Hな谷川さんのストライクゾーンど真ん中なタイプの女性です。シックな薄い紫のベースカラーに、花火でしょうか、所々にさりげなく入った柄が瀟洒な浴衣を着ています。
「1人ですけど、よろしいですか?」
「は、は、はい、もちろんです」
Hな谷川さんは思わず声が上ずってしまいます。震える手でぽいとカップを渡しと、その女性は水槽を端から端まで見渡し始めました。水槽の中には、通常の金魚の他に、出目金やヒメダカなども入っています。その時女性の目がターゲットを捉えたようです。
女性は、そーっとぽいをターゲットに近づけ、さっと、すくい入れます。
お見事!Hな谷川さんは心の中でそう叫びました。
女性のターゲットは、なんと出目金でした。真っ黒い体に左右に突出した目、意外と女性にファンが多いそうです。そして女性のぽいを見ると、まだあまり濡れておらず、当然破れてもいません。次なるターゲットを物色しています。その女性は金魚に集中するあまり、先ほどの中学生たちと同様に、Hな谷川さんの正面にしゃがんですーっと、脚を開きました。
ドキドキと心臓が口から飛び出そうな気分になりました。女性の股間が丸見えです。いけないいけないと思いながらも、ちらっちらっと見てしまいます。
『むーーーーーー、い、い、い、いやらしいーーーーーこの女性のパンティは、黒か・・・・ん?何かヘンだ。柄に群らが・・・』
挙句の果て、Hな谷川さんはじーっと股間を見てしまいました。そして、気付いたのです。その女性が正しい浴衣の着方をしていることに。当然、下着は着けていません。それを知ってHな谷川さんはカーッと顔が真っ赤になりました。女性の股間をチラ見しますが、恥ずかしくて顔を見ることができません。そんなことお構いなしに、女性は必死に金魚をすくっています。そのせいかいつの間にか、カップが金魚で一杯になっています。
「ふー、今日はこれくらいにしておこうかしら」
そう言うと、すっくと立ち上がり、
「すみませんが、これ、袋に入れてくださる?」
そう言って、金魚のカップをHな谷川さんに渡しました。Hな谷川さん、女性の股間が目に焼き付いてしまい、ハラハラドキドキしています。なんとか、金魚を袋に入れ、女性に渡しました。
女性は軽く会釈をし、去っていきました。女性が去っていくその後ろ姿、特にでん部に目が行ってしまい、
『あの下には、何もないんだな・・・むーーーーーい、いやらしいいいいい』
と思いました。隣の水風船の露店のおばちゃんがじーっとHな谷川さんを見ています。
おばちゃんは一言、
「アンタ、いやらしい言葉が、声に出てるよ」
Hな谷川さん、顔からマグマが噴出するかと思うほど、真っ赤に真っ赤に燃えてしまいました。
『ああ、毎日おまつりだったらいいのになあ』と切なる思いに浸るHな谷川さんでした。