まるで、キミからの
通り過ぎた雨を追いかけるように
いま、キミの涙があふれた
にぎやかな街の音とは
まったくかけ離れた、ふたりのあいだ
まるで、キミからしたら
こんな夜に
思いもかけないほどに
落ち込んでしまうこと
想像もできなかったこと
たぶん、僕はこのあとに
キミの気持ちを理解できないとしても
泣いてしまうんだろうな
キミの涙を見たから、じゃなくて
キミの思いを
たぶん、ずっと前から知ってたから
街は今夜も
いくつかの恋が生まれ
いくつもの恋を失い
誰かに恋をゆだねては
誰かから恋の行方を教えてもらうことになる
思いをこのときに
伝えてくれてたら
今夜、キミに会う理由は
別のものになっていたのかもしれないね
そんなふたりのあいだで
新しい恋を語れるくらい
僕の気持ちを
キミに伝えた