還元祭1 王太子専属護衛騎士 業務日報『一言』欄
活動報告でネタを募った、大還元祭その1です。
護衛騎士さん、何だか人気……。
彼らが毎日持ち回りで記入する業務日報の、何を書いてもOKな『一言』欄から抜粋。
何かコイツらの中にも転生者居そう(笑)。
ゆるふわ世界観ですので、突っ込みは控えていただく方向で(笑)。
624年 8月 23日 記入者:ピエール・ディオン
春の庭での殿下とエリザベス様の警護に当たったの、今日が初めてだったけど……。エリザベス様の配置の確認、前より早くなってね!? 何か怖えんだけど!
春の庭での茶会自体が三度目だから、もう私たちの配置を覚えてらっしゃるんだろう。で、覚えている通りに配置されてれば問題なし、って事なのでは? (グレイ)
何それ、怖っ! (ディオン)
あの方多分、前世が戦場の指揮官か何かだと思う。じゃなきゃ、英雄クラスの騎士か。(マック)
どちらにせよ怖いんだが……。(ノーマン)
625年 7月 16日 記入者:ジョン・マッケンジー
エリザベス様の提案された、騎士剣の改造案、何かすごくね? ナックルガードの変更とか、刃の付け方の変更とか……。ご令嬢がっていうか、フツーの男でも出てこないレベルの話じゃね?
あの方多分、前世鍛冶屋だわ。
いや、多分エリザベス様の前世は騎士団の上官。(ノーマン)
上官www ありそうwww (ディオン)
改良型の見本、来週にはあがるらしいぞ。(グレイ)
仕事早っ! 鍛冶師たち、本気過ぎねぇか? (ハリスン)
626年 4月 7日 記入者:ノエル・グレイ
ミスラスの外交から無事に戻れた事、全員に感謝を。
しかし……、殿下の行動には驚かされたな。まさかあの殿下が、エリザベス様の寝台に潜り込むとは……。
何か殿下、エリザベス様と出会われてから、変わったよな。今の殿下の方が好きよ、俺。(ディオン)
上に同じく。(ノーマン)
俺も俺も。(スタイン)
殿下、何か表情っていうかが豊かになられたよな。ええ事やでー。(マック)
627年 6月 18日 記入者:アルフォンス・ノーマン
ご令嬢の掴み合いの喧嘩など、間近で見るのは初めてだ。場末の酒場かと思った。
公爵家のご令嬢、髪スゲーな! あれ、どうやって作るんだ? (ディオン)
巻くんじゃね? (マック)
いや、そりゃそうだろうけど。そういう事じゃなくて……。(ディオン)
だから、巻くんじゃね? (スタイン)
……おう、そうだな……。(ディオン)
628年 10月 5日 記入者:ビリー・スタイン
エリザベス様がwww 「あんなところにおかずが!」って言いながら、草に向かって走ってくwww 笑いすぎて、死ぬかと思った……。
俺、何か腹筋だけスゲー発達してんだけど。(ディオン)
笑い堪えてるほうが腹にくるよな。(ノーマン)
てか、『おかず』て何!? そこんとこ詳しく! (マック)
詳しくされても、草?だったけど……。マクナガン公爵家って、国有数の富豪よな? 草食うの? 俺も食った事ねんだけど……。(スタイン)
食ってみりゃいーじゃん(いーじゃん)。(ハリスン)
……今日も平和だな。(グレイ)
629年 2月 4日 記入者:トッド・ハリスン
エリザベス様のクッキー、すげぇよ! 砕いたの壁に投げつけてみたら、めっちゃ刺さった!! すげぇ!!
一応言っとくけど、食い物投げんな。(マック)
食い……物……? (ディオン)
食って問題ないなら、多分食い物。あのクッキーは……知らん。(ノーマン)
理論上は、『食品』なんだろうな。……理論上は。(グレイ)
629年 3月 14日 記入者:ピエール・ディオン
殿下の側近候補だったあのクソ坊ちゃん、居なくなったな。傍で聞いてるだけでイライラする会話って、すげぇよな。
図書室であれと会った後、エリザベス様がストレス発散で菓子を作ろうとしてたのをお止めした私を、誰か労ってくれ。(グレイ)
キャー! グレイ様、ステキ! (マック)
グレイ様、抱いて! (ハリスン)
お疲れ。あと上の二人、もうちょっと真面目にやれ。(ノーマン)
真面目に言ってる! (マック)
俺も! (ハリスン)
………ちょっと待て。おい、ハリスン……。(グレイ)
630年 8月 3日 記入者:アルフォンス・ノーマン
何故エリザベス様は、私にだけ無茶を言ってくるのか……。
今日はどしたー? (ディオン)
ヘーベル翼の屋根に上るにはどうしたらいいか、と尋ねられた。……言われても、知らんが。(ノーマン)
つか、教えちゃったら上りそうじゃね? (マック)
やっぱ、前に抱え上げてくれって言われて、いう事聞いちゃったのが効いてんだろーな。『この人ならちょっと無茶言ってもきいてくれそう』みたいな。(ディオン)
『ちょっと』の無茶ならな……。(ノーマン)
631年 3月 12日 記入者:ノエル・グレイ
次にマクナガン公爵邸を訪れる事があるなら、誰か私の代わりに行ってもらえないだろうか……。
行ってみてぇ! (ディオン)
てか、殿下もお疲れのご様子だったな。そんなスゲー家なん? (マック)
殿下曰く『魔境』だな。(グレイ)
何!? 魔境って! (スタイン)
やべぇ……。めっちゃ行ってみてぇ……。俺実は、騎士になれなかったら、冒険者やろうと思ってたんだ。(ディオン)
初耳! (スタイン)
631年 4月 26日 記入者:ジョン・マッケンジー
ノーマン、エリザベス様専属かぁ……。……いいな(ボソッ)。
転属希望なら、別に構わんぞ。(グレイ)
マジで!? (マック)
ノーマンに直談判にでも行ってこい。ノーマンがお前を採用するかどうかは知らん。(グレイ)
行ってくる! (マック)
……行っちゃった。寂しくなるなぁ。(ディオン)
631年 4月 28日 記入者:デイヴィッド・ジェームス
コックス共々、今日からヨロシコー!
ヨロシクねー。(コックス)
ヨロ―。(ディオン)
こちらこそー。(スタイン)
ヨロヨロー。(ハリスン)
……ノーマンが抜けて、真面目にやる奴が減ったな……。(グレイ)
631年 7月 18日 記入者:ノエル・グレイ
最近の殿下は、エリザベス様に突っかかってくる令嬢のおかげで、大分苛立っておられる。いつも以上に注意を。
ラジャー。(ハリスン)
てか、殿下も怖えけど、ノーマンも怖え。めっちゃイライラしてる。(ディオン)
マックが、「あのご令嬢、事故とかに遭わねぇかな」って言ってんの聞いちゃった……。ガクガクブルブル……。(コックス)
631年 8月 25日 記入者:アレックス・コックス
エリザベス様がwww 髪型、縦ロールにwww すげぇな、グレイ! 何でお前、アレ耐えられたん!?
……慣れ? (グレイ)
慣れんの!? マジで!? 俺、毎日すっげーハラ痛えんだけど! (ジェームス)
お前らはまだ、エリザベス様の真の恐ろしさを知らない。(ディオン)
何!? 怖えんだけど! (コックス)
震えて眠れ。(スタイン)
631年 9月 19日 記入者:ノエル・グレイ
本当に、誰かマクナガン公爵家への供を代わってくれ……。……もうイヤだ……。
筆頭! 頑張って! (スタイン)
諦めないで! (ハリスン)
むしろ行ってみたいんだよなあ。(ディオン)
632年 3月 3日 記入者:ピエール・ディオン
殿下がエリザベス様のお誕生日に何を贈ろう……って悩み始めると、「ああ、春だなぁ……」って思うよ。
分かる。(ハリスン)
分かり過ぎる。(スタイン)
あんな悩むなら、花とかで良くね? (ジェームス)
これだから、ニワカは……。(ディオン)
古参による新参いじめ、ダメ、ぜったい! (コックス)
632年 12月 26日 記入者:トッド・ハリスン
今年も終わるなー。みんな、一年お疲れー。
お疲れー。あと、婚姻オメデトー。(スタイン)
羨ましくなんてない(血涙)。(ディオン)
お疲れ。来年も宜しく頼む。(グレイ)
来年は俺、マクナガン公爵邸行ってみたいなあ。(コックス)
俺、来年婚姻するんだ……(ボソッ)。(ジェームス)
羨ましくなんてない!! (ディオン)
633年 3月 1日 記入者:デイヴィッド・ジェームス
贈り物に花封じられると、確かに身動き取れねえよな……。殿下、すげぇよ……。マジ、リスペクトだよ……。
しかも相手、エリザベス様だぜ? 何喜んでくださるか、全然見当つかねえ。(スタイン)
でもあれじゃね? 「好きな人から貰ったものなら、何でも嬉しい♡」とか、……ないか。なさそうだな、エリザベス様の場合……。(ディオン)
エリザベス様だからな。そういう「年頃の少女らしい思考」があるのかすら、分からんな……。(グレイ)
食える草なら、喜んでくださるんじゃね? (コックス)
誕生日に草贈る男って、ナシだろ。(ディオン)
633年 8月 12日 記入者:ノエル・グレイ
エリザベス様のダンスレッスンにお付き合いしたが……、足が痛い……。
それでも笑顔の殿下、マジリスペクト。(ジェームス)
殿下ってもしかしてマ……、いや、なんでもない。(スタイン)
よせ! 消されるぞ! (ディオン)
……誰にだよ(呆れ)。(コックス)
お前ら、分かってねぇなあ。殿下はロリコ……うわ、何する、やめろ! (ハリスン)
いい加減、全員まとめて不敬で収監するぞ。(グレイ)
え!? 俺も!? (コックス)
634年 2月 29日 記入者:ピエール・ディオン
殿下とエリザベス様、もうご卒業かあ……。何か、年取ったせいか、年月があっちゅー間……。
分かる。一年前と二年前の記憶がごっちゃになる。時間経つの早すぎて。(ハリスン)
俺氏、二十代前半。全く分からない。(コックス)
バーカ!!! (ディオン)
バカって言う方がバカ定期。(コックス)
子供か、二人とも。(グレイ)
634年 6月 16日 記入者:アレックス・コックス
何でご令嬢って、俺らに話しかけてくんだろ……。庭園の飾りとでも思っといてくんないかな……。
普段接してるご令嬢がエリザベス様だから、そういうの忘れるよな。あの方、こっちの職務中に話しかける時、すげー気ぃ遣ってくれるし。(スタイン)
ああいうの見てると、殿下のお妃様がエリザベス様で良かったって思うわ。(ディオン)
……でも、エリザベス様にお声かけられると、スゲー緊張する……。俺、なんかやったか!?とか思って……。(ジェームス)
殿下付きと、エリザベス様付きが必ず通る道よな。(ハリスン)
634年 12月 29日 記入者:ビリー・スタイン
今年も一年、お疲れちゃん!! 来年も気張って行こーぜ!!
お疲れちゃん。(ディオン)
お疲れー。(ハリスン)
来年、子供生まれるんだー! (ジェームス)
もげろ!! (ディオン)
少なくとも一人は子供出来たんだから、もうもげても大丈夫なんじゃね? (スタイン)
大丈夫って!? 何が!? (ジェームス)
もーげーろ! もーげーろ! (ディオン)
……俺、ここ入れて良かったよ。笑顔の絶えない、明るい職場で……。(コックス)
コックスが前向きで何よりだ。来年も宜しく。(グレイ)
635年 5月 13日 記入者:ノエル・グレイ
明日の警備、気合い入れて宜しく。
おいっす! 当然!(スタイン)
任せとけ!! (ディオン)
やったるでー! (コックス)
やー……ここまで来たんだなぁ……(感無量)。(ハリスン)
それは終わってからにしようず。頑張るぞー! (ジェームス)
635年 5月 14日 記入者:ノエル・グレイ
今日はお疲れ様。ゆっくり休んでくれ。明日からまた、いつも通り宜しく。
お疲れー。(ジェームス)
俺さぁ……、式の途中、殿下がちょっと泣きそうになってるとこ、見ちゃってさぁ……、なんかめっちゃヤバかった。(ハリスン)
俺も。すげぇヤバかった。唇噛んで耐えたけど。(ディオン)
エリザベス様も、お幸せそうで良かったよなぁ。いいお式だったよなぁ……。(コックス)
俺もあんな式挙げてぇなあ……。(スタイン)
ではまずは、国家予算を用意します。(ディオン)
次に、各国の王族クラスの方へ招待状を送ります。(ハリスン)
そういう意味じゃねえよ!! (スタイン)
まず用意するのは、相手じゃないのか? (グレイ)
635年 5月 15日 記入者:トッド・ハリスン
殿下とエリザベス様が、全然部屋から出てこなくて、部屋の外で気まず~い感じになる俺らwww
しゃーない。殿下、めっちゃ我慢してらしたんだし。(ディオン)
そこは男として察してさしあげろ。(スタイン)
そんな殿下、マジリスペクトォォォ!!! (ジェームス)
ま、お二人が幸せそうで嬉しいわな。(コックス)
今日も平和で何より。(グレイ)
これが護衛騎士クオリティ!




