表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/48

登場人物紹介と、ちょっとしたそれぞれのその後。※挿絵あり


 ※めっちゃネタバレあるので、本編を読み終えてから見てください。※

 登場人物の紹介と、ちょっとしたその後。挿絵もありますが、恐らく誰も予想してないところに絵が入ります。多分、需要もない。でも描きたかったんだ……! 

 最終回の余韻をぶち壊す、結構ふざけたシロモノですので、ご注意を。


登場人物紹介(ネタバレ有〼)



エリザベス・マクナガン

 本編の主人公。地球からの転生者。愛称はエリィ。

 ゲーマーだが、乙女ゲームは守備範囲外だった為、転生した世界に怯える。……が、秒で開き直る。

 行き当たりばったり方式で生きる、図太さと逞しさと心強さを持った少女。愛しさと切なさも、多分ちょっと持ってる。

 見た目は美少女。周囲の人間は多分、彼女を色々(良い方向に)誤解している。けれど恐らく、その誤解が解ける事は一生ない。



レオナルド・フランシス・ベルクレイン

 エリィが転生した国の王太子殿下。エリィの四つ年上。

 眉目秀麗、頭脳明晰、八面玲瓏、即断即決、明朗会計、焼肉定食……と、四字熟語いっぱい並べたくなる、完璧王子。

 ……だった筈が、常識人であるが故にオチ要員を担う羽目に。

 本編後は賢王として歴史に名を残す。あと愛妻家としても名を轟かす。

 常に王妃と寄り添うように立つ姿は、国民からも人気。「ああいう夫婦になりたい」と憧れられる。国における夫婦円満の象徴みたいに扱われたりもする。

 お一人で恋愛要素も担ってくださった。さす殿!!



エルード・マクナガン と ファラルダ・マクナガン

 エリィの両親。公爵とその妻。

 たまに作画が変わる。

 事なかれ主義万歳、なマクナガン公爵家を体現している夫妻。実は恋愛結婚。



エルリック・マクナガン

 エリィの兄。病的なシスコン。シスコン度合いが過ぎて、領地に監禁中。

 彼が領地を出る事が出来たのは、監禁された九年後だった。公爵領は大いに発展した。

 生涯未婚。彼が愛するのは『私のエリィ人形』だけ。それを超えるのはエリィだけ。

 無駄に様々な才能に溢れているが、それが真実無駄である悲しい人。

 遺言は『私が死んだら、私の遺体と共に私のエリィ人形も一緒に棺に入れて欲しい』だった。それしか書かれていない遺言書に、公爵家一同が膝から崩れ落ちた。



ノエル・グレイ

 王太子殿下の護衛騎士筆頭。結構、立場的には偉い人。

 固そうに見えて、意外と中身はそうでもない。

 一番の忠誠はレオン様にあるが、レオン様とエリィが一緒に居るところを見るのが好き。なのでエリィも好き。



アルフォンス・ノーマン

 王太子妃の護衛騎士筆頭。

 チャラっぽい見た目のお兄さん。でも中身はノエルより真面目。

 エリィたちの結婚から数年後、突然マリナと結婚した。報告されて全員ビックリ。



マリナ

 孤児で、元裏稼業の公爵家使用人。エリィの侍女。

 お嬢様至上主義で、クソ虫絶許マン。

 侍女としての能力も高いが、それ以外のアレコレも強い。

 お嬢様のお世話をしている時が至福。

 アルフォンスと利害の一致(エリィの元でエリィを守る)から結婚を決める。愛はさほどないが、結束と信頼の固い夫婦となる。男児を一人授かり、その子が成長後、そっとマクナガン家へ放流した。息子は元気に公爵家で働いている。



エルザ・クロウウェル

 元・国王直属特殊部隊『梟』所属の、公爵家使用人。エリィの侍女の筈が、その便利さ故にいつの間にか殿下付きになった人。

 父がというか、一家そろって王城で暗部をやっているので、小さい頃から色々仕込まれた。

 それを嫌って家を出て、公爵家に流れ着いた。

 お嬢様も大好きだが、どちらかというと公爵家に忠がある。エリィの侍女はマリナ一人で足りているような気がするので、殿下の元で色々暗躍。



マリーベル・フローライト

 地球からの転生者。愛称はマリー。

 前世プレイしていた乙女ゲームのヒロインだった。……と思ったら、名前が同じだけの別物だった。

 ヒロインしなくていいんだ! という開放感からポンコツ感が増したが、多分やればできる子。

 殿下の側近のポール・ネルソンと、非常に俗な『お金大好き!』という部分で響き合い、結婚。

 一男一女に恵まれ、下着商売も絶好調で、普通に幸せ。

 ただ、かなりの富豪になってしまい、内心ガクブル。小市民的な幸せで充分だったのに……!!



エミリア・フォーサイス

 エリィとマリーの学院での同期生。

 恐らく、一番女子力があり、一番恋愛向きだった人。

 身体の弱かった妹を病で亡くし、その治療法と根絶に情熱を傾けた。

 学院を卒業してすぐに結婚し、三女をもうけた。

 医学分野で名を残す偉人となった女傑。死後、医大に銅像が建てられた。



リナリア・フローリア・ベルクレイン

 王太子殿下の妹で、第一王女。愛称はリーナ。

 両親と兄を心から尊敬し、彼らを支える一助となりたいと願う王女。

 殿下の側近のロバート・アリスト公爵と運命の出会いを果たし、その後結婚。二男をもうける。

 夫である公爵と、国の発展に尽力した。

 新たな診療所建設の際には、建設現場まで見に行って労働者を労ったりもして、周囲から「聖女のようだ」と崇められた。

 ……本人的には「聖女はやめてー!」と思っていたが、言えなかった。死後、聖女として教会に列聖を受けてしまった。



ロバート・アリスト

 アリスト公爵家当主。殿下の側近。

 弟との良く分からない噂の火消しに追われた。

 リーナと結婚して噂が下火になり、心からほっとした。だが、下火になっただけで噂は消えなかった。地下に潜った勢力は、閣下の目の届かない場所でひっそり勢力を拡大し、いつか地上に出てくる機会を狙っている。

 王太子殿下が国王即位後、宰相となりその治世を支えた。



ポール・ネルソン

 国内最大手のネルソン商会の三男。殿下の側近。

 後の財務大臣。国の経済回すのが楽しくてしょーがない。

 マリーとは利害の一致で結婚したが、後に溺愛。愛する妻の為、妻の家の商会を張り切ってデカくしたら、デカくし過ぎて妻に怯えられる。

 妻ラブ故に実家を商売敵と思っており、実家から「お前、マジいい加減にしろ?」と言われる。その後は普通に業務提携などをし、win-winの関係に。



ヘンドリック・オーチャード

 オーチャード侯爵家嫡男。殿下の側近で、殿下の従兄弟。愛称はヘニー。

 多分、家族以外で殿下を「レオン」と呼ぶ唯一の人。

 婚約者である伯爵令嬢と結婚し、一男をもうける。後に内務大臣となり、レオンの治世を支えた。

 レオンをはじめとする王族三兄妹を、自身の弟妹のように思っている。なので、三人がそれぞれ幸せそうで、彼も幸せ。

 すんごい良い人。



ディー

 元・国王直属特殊部隊『鴉』所属の、公爵家の馬丁。

 何か過去に色々ありそうではあるが、本人が語らない為誰も知らない。本人が殿下に言っている通り、『本名』というものがない。なので、場所により様々な名前で呼ばれている。

 風の谷の姫姉様の如く動物に好かれる謎体質。

 なんだかんだでエリィが好きなので、エリィと殿下が離宮に移った時について行った。どうやって使用人に潜り込んだかは内緒。



セザール・ヴィクトール

 元「白き死神」。公爵家のポーター。

 本当は通り名はもっと長いのだが、長すぎて廃れた。廃れてくれて本当に良かった!と、今では神に感謝している。あと、本当は名乗りの前に口上もあったのだが、伝わってなくて良かった!と心から思っている。

 無駄にキラキラしい容貌をしているが、公爵家の人間は誰も意にも介していない。なので本当に無駄。

 元暗殺者なので、人の命を奪う事には抵抗がないのだが、メンタルは豆腐より柔い。



ネイサン

 元・他国の諜報部員。公爵家のパン職人。

 王城の情報を探りに潜入していたが、王城の警備が厳しくて面倒くさくなり職務放棄。公爵家の雑木林の木の上で腐っていたところを捕獲される。

 パンを焼くのが好き。食べるのは別に。なので、おかしなパンを多数生み出す。

 洗濯メイドのアンナと職場結婚。が、二人とも仕事は辞めなかった。



グレッグ・ウェズリー

 元・国王付き護衛騎士。公爵家の庭師。

 怪我をして騎士を引退した後、やる事がなくふらふらしていたのを公爵家に拾われる。

 庭師もやってみると楽しい。お嬢の為に草の手入れをしている時間が好き。

 公爵家には庭師は二人おり、エリィの超硬クッキーで歯が欠けたのはもう一人の庭師。



アンナ

 元々は孤児で施設で育った。名前はそこに居た女の子がつけてくれた。

 孤児らにも職をという考えの元、公爵家では毎年数人孤児から使用人を採用しており、そういう経緯で公爵家に入った子。

 洗濯メイドの筈が、洗濯以外にも色々な技を仕込まれた。というか喜んで覚えた。

 パン職人の作り出す奇天烈なパンにダメ出しをしまくっている内に愛が芽生える、という、良く分からない経緯を経てパン職人と結婚。

 25話のトライアングルは自前。何で持ってんだとか、突っ込んだら負け。



トーマス

 本編で出てこなかったが、爵位持ちなので姓はちゃんとある。

 公爵家執事。

 元々マクナガン公爵家の傍流で、寄子。代々公爵家にお仕えする家柄。

 父親が執事をしていた頃、世間を知ろうと他国を放浪していた。そしてなんやかんやあって、他国の外国人傭兵部隊で教官まで上り詰めた。『なんやかんや』って何や?と思われるだろうが、「なんやかんやは、なんやかんやでしょう!!」と返したい。

 公爵家のスクランブル時に軍隊式になるのはこの人のせい。



スサンナ・ウェイムス

 伯爵令嬢。マリーのお友達。

 エリィの初めての茶会でキャットファイトを繰り広げてしまった子。

 あの一件以来、エリィを崇拝している。

 可愛く言えばお転婆、率直に言えば気が強く乱暴な為、両親に「もっと淑女らしくなってくれ」とノースポール女学院へ突っ込まれる。

 学院時代、三日間の停学三回、一週間の停学一回、反省文数え切れずという偉業を為した。親は泣いた。

 ちゃんと嫁にはいけたので、ご安心を。



フローレンス・アリスト

 公爵令嬢。通称、縦ロール嬢。

 エリィの初めての茶会でキャットファイトの口火を切った。その失態に愛想をつかした兄ロバートにより、領地送りにされる。

 兄の結婚を機に王都へと戻る許可が出るが、終生を領地で静かに過ごした。

 彼女の鋼鉄の縦ロールは、半分くらいが天パ。

 本人の登場は一回限りだったが、エリィの心に強烈な印象を植え付けてしまった為、『縦ロール様』として名前だけはめっちゃ登場した。



主先輩

 スタインフォード王立学院の一般教養課程を受講し続けている、一般教養の主。

 本当は卒業資格を持っており、一般教養の教室に混じっているのは人間観察の為。

 専門は心理学。

 エミリアをはじめは妹のように思っていたが、向こうの押せ押せアタックに押し流され、いつの間にか絆され結婚するに至る。医療の道に邁進する妻を、患者の心のケアという部門から支える優しい夫。

 名前は考えていないが、姓はキャリーというらしい。



イングリッド・エヴァートン

 侯爵令嬢。地球からの転生者。

 前世にプレイしていた乙女ゲームの世界と勘違いし、ヒロインに成り代わろうとして失敗した。

 父が子爵に降爵後、家族が色々とやらかした末、結局奪爵され平民となる。

 現実を見る事が出来ないまま、若くして病気で世を去った。



エヴァートン侯爵家

 数多のやらかしにより、侯爵から一段飛ばしで子爵まで降爵になった家。

 その後、更なるやらかしの数々により、とうとう奪爵され、平民となる。

 記録によると、奪爵から数年の間に元侯爵は事故死、元侯爵夫人は病死、息子は行方不明となっている。娘は上の通り。



レナード・アーネスト

 侯爵家次男。ゲームではインケン眼鏡もといインテリ眼鏡枠。

 エリィに対しウザ絡みし、跳満振り込んでハコにされる。

 スタインフォード学院から三度の門前払いを食らい、コックフォード学院に入学。その後、意地で三年のところを二年で卒業。再度スタインフォードに挑み、入試資格を得るものの試験で落ちる。

 スタインフォードを資格切れギリギリまで粘り三度受け、全滅。

 兄から「いい加減にしなさい」と呆れられ、領地送りに。領地の代官を任されたが、余りに捻じ曲がり過ぎた性格の為、領地の役人たちと上手くいかず、任を解かれる。

 その後は領地にある小さな家で「偏屈」と呼ばれ暮らす。



モリス・サンディル

 第一騎士団長子息。ゲームでも現実でも脳筋枠。

 殿下の護衛騎士を目指していたのだが、何度も騎士団入団試験に落ち続ける。三度落ちた段階で教官から「何故護衛騎士になりたいのか。何故そこに拘るのか」と問われ、目を覚ます。

 『護衛騎士』ではなく、『騎士』になりたいのだと自覚し、自分に合っている第二騎士団(市街の警備等の担当)を受験し合格。

 現在は市街の警邏の騎士をしている。

 そこで知り合った商店の娘と交際の末、結婚。

 なんだかんだで、普通の幸せを見つけ、毎日楽しく暮らしている。

 因みに、モリス君を諭した教官は、彼からまるでおとんの如く慕われている。

 今でも台詞の後には全部『!』がついている。奥さんはそれを「元気でよろしい」と思っている。



エリィと殿下の子供たち

 長男はレオン様の退位後、国王に。両親が宿題として残していった多くの課題を片付けていたら、後世『改革王』なんて呼ばれるようになっていた。母親の行動が色々とぶっ飛んでいたので、それを記録しようと日記をつけ始めた。習慣化し、死の直前まで日記をつけ続けた真面目な子。こういうマメな人が居てくれると、歴史家が喜ぶ。


 次男はマクナガン公爵家に養子にいった。しかも自ら志願していった。エリィ成分強めの、色んな事に雑多に興味を持ち手を出すやんちゃ。エリィに似た可愛らしい風貌だった為、エルリックの偏愛を受けたが、それを躱す事と迎え撃つ事を趣味としていた。


 長女はレオン似のクールビューティー。と見せかけて、中身ががっつりエリィに似た。隣国の進んだ機械化文明に興味を持ち、自ら志願し隣国の侯爵家へ嫁入りしていった。見聞きした面白いものを、長兄に手紙とイラストで伝えたが、イラストが致命的に下手過ぎ半分くらいしか伝わらなかった。


 次女は外見エリィ似、中身レオン似の、長女と正反対の子。次兄と姉が長兄を支えようとしないので、なら私がやるわい!と国に残り長兄を支えた。国内の侯爵家へ嫁入りしたが、城に出仕し続け、最終的に内務大臣に上り詰める。王国初の女性大臣の誕生である。女性の社会進出の後押しとなるかと思われたが、父譲りの規格外の能力の高さで追従者の心を無自覚に折った。



天気ちゃんとスタイン先生

挿絵(By みてみん)

 スタインフォード校の校章は、開いた本にペンと杖が交差したマーク。『知識は力なり』との事。

 因みにフォード先生は校舎っぽい形の何かに、目と口が描かれたもの。

 スタイン先生の作者は、実は研究室の講師。

 彼らはエリィの卒業後、十年以上に渡り黒板の隅に居座り続けた。で、新入生にうっかり消された。



 まだだ……、まだ終わらんよ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
濃いキャラ達のテンポの良いストーリーで、とても面白かったです。 各キャラ達の後日談も、完結作品の「その後の話」が大好きなので嬉しかったです。 キャラ的には主人公のエリザベスとマリーが好きでしたが、後日…
[一言] エルリック・・・まあ「独身貫くだろうな」とは誰もが簡単に想像出来たけど案の定かよ・・・!? マクナガン公爵家が絶えてしまったじゃないか・・・と思ったけどエリィの子供が跡継いだのだろうと思うか…
[一言] 焼肉定食w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ