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第1話 お参りするんじゃなかった…。

「はああ、又、お断りメールかあ…。」

私は、スマホに来た本日四通目の辞退メールにため息をついた。就活のメールではない。婚活パーティーで知り合った男性とのメールである。


 私、こと橋本佳乃子は、32歳独身未婚女性である。

大学時代に会計士の資格を取得後、ビッグ4と呼ばれる大手監査法人に大学卒業後ストレート入社し、あれよあれよと男性も真っ青な出世街道をひた走り、気付けば年収一千万プレイヤーにまで成長してしまった。

 さらに、生活費とは別に置いていた余剰資金で投資を始めたら、年利120%の銀行マンも慄く好成績で増えてしまう。

 既に、老後のマンションのローンも完済し、後は今後出来るであろう家族を待つばかりである。

 しかし、この金では消して手に入らないモノが、自分に金があり過ぎるが故に遠のいている始末である。婚活パーティーは、27歳から参加し始めた。仕事も5年目に入りまあまあ落ち着いたし、そろそろ結婚適齢期である自覚はあったから、人生第二のステップに進もうとしたのである。私は、未だにそのステップに進めないでいる。


 メールを開けた時間は夜の9時半だった。すでに夜中だったが、治安の良さに甘えて、一人自宅のマンション近くにあるコンビニまで、気晴らしに散歩することにした。これが、結構趣味と化していて、コンビニよりも遠く歩いたりしている。

 ふと、コンビニからほど遠く無い場所にある、伏見稲荷の分社と思われる小さな社に足が向かった。

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