04 料理が下手な女神、目玉焼き調理につき絶賛爆発中!
どうも!月城です。今回遂にライティアが料理をするわけなんですが──。
まあ、黙っておきましょう。
では、04、お楽しみあれ!
「ドゴーーン!」
という爆発音が俺たちの借りていた宿屋から発生した。カリオスピとその周辺は焼け野原となった。
というのも20分ほど前のこと。
○○○
「ライティアっ! おーいライティア。朝だぞ。目玉焼き作るんだろ?」
「え〜。う〜ん。眠いからまたあしたぁ〜〜。すぴーー。」
──おいおい。昨日なんの為にお前は唾液まみれになったんだよ。おれの屈辱を返せよ。
「お前。今度は本当にあんなプレイされたいのか?」
「起きますっ!! はいはい。おきますおきます。」
──おおー。効果絶大だなあ。
そして料理の準備が整った。
「いいか。目玉焼きというのはな……」
「もういいの。そんなの知ってるわよ。私は料理の神様よ?」
──え? 光の女神じゃなかったの?
「さてと。」
その一言で始まった料理は惨憺たるものだった。しかも俺が何を言っても聞かない。
まず卵をフライパンにいれ塩コショウ。そこにサクファーシルコリンという酸性物質を入れ酸性に触れると爆発するボムガルという物質を入れてしまった。しかしボムガルは調味料であるシンルに似ているため気づかずに入れてしまった。
──え? いや。なんでボムガルがあるんだよ。
ボムガルが爆発するのは酸性と触れてから10秒ほどたってから。それがフライパンの火を強火にしてすぐのこと。もちろんすぐに爆発して──
「ドゴーーン!」
という爆発音が俺たちの借りていた宿屋から発生した。カリオスピとその周辺は焼け野原となった。
そのあと俺たちはギルドカウンターのシラルからお叱りを受けた。
「なぜです?!なぜサクファーシルコリンにボムガルをいれたのですか?」
──うむ。返す言葉もございません。
「もちろん。弁償して頂きますよ?ええと合計で5000万シルファってとこよ。」
その言葉に周りで酒を飲みながら俺たちのことを笑っていたやつらが黙り込んだ。そして目を逸らした。
──うん。あとでカツアゲしよう。
「ええと。今の持金が20000シルファ。だからあと4998万シルファね。」
その数字に愕然とした。それを聞いた剣士たちが俺の周りに集まってきて金色や白銀のコインをおいていく。中にはジュエリを置いていく者までいる。
「うん。これも合わせて計算するね。」
そういってシラルは満面の笑みで計算を始める。
──分かった。カツアゲやめてシラルをあのプレイに、巻き込んでやろう。
「うーん。そうだ! 私の10万シルファもあげるよ。ナイショだよ♡」
──ごめん。前言撤回。
「えぇと。合計で4900万シルファね。あと98万シルファよ。でも私の大義に免じて50万シルファに負けてあげる♡ だからあとで例のプレイしてね♡」
──ごめん。前言撤回。
「ふぅ。」
「ごめんね……。タカシくん。」
「もういいよ。さあ、クエストカウンターに行こう。」
「うん!」
クエストカウンターに着いた俺は金になるクエストを探した。
〈ファイウルフ討伐 1000シルファ〉
〈おつかい 500シルファ〉
「ないな……」
〈スライム討伐 500000シルファ〉
〈赤子のあやし 300シル……〉
──ん? スライムで。ご、ご、ご、ごじゅうまん!?
「よし、ライティア。スライム討伐しよう。」
──なんでスライム如きで50万シルファ貰えるんだ?
駆け出し冒険者、バレンタインにつき絶賛戦闘中!▷04 料理が下手な女神、目玉焼き調理につき絶賛爆発中! をお読み下さりありがとうございます。
ネタバレ注意報────────────
今回、ライティアの料理で爆発してしまった訳なんですけど、シラルのおかげで安くなってくれました!
次回はなぜスライム討伐があんなに高いのか、そしてスライム討伐をする前のパーティー募集について書こうと思います!
次回もお楽しみに!
以上後書きでした!
数少ない読者様、また次回!