超ショートショート・4コマ風<笹野と吉岡先生>
笹野 お気楽自堕落体たらく
吉岡先生 中堅の先生。生徒想い。修学旅行の写真は金の力で全て手に入れる。
<笹野>
職員室に教員と生徒がいる…。この事実だけで辺りは独特の緊張感を帯びていた。
「笹野。呼び出された原因は分かるか?」
吉岡先生が少し厳しい声で聞いていく。1年N組の笹野は緊張した面持ちで答える。
「わざわざ職員室まで来いなんて。なんかまずいことしましたかね…心当たりが無いのですが…。」
「いや…悪いことではない…悪いことではないんだがな。」
笹野はその言葉に少し安心した後、また気を引き締める。
「それではなんですか?僕なにかしちゃいましたか?」
「これを見ろ。」
教員は一枚の紙を卓上から持ち上げ、笹野の前にかざす。
「なになに…「どこにも属さずに甘い密だけ吸って生きていきたい」…ああ、これ僕の進路相談のプリントじゃないですか」
笹野はホッとしたようになる。だが教員の顔はまだまだ険しい。
「なにか弁明はあるか?」
教員は問いただす。
「…先生。」
「なんだ。」
笹野は言葉を溜めた後、ゆっくりと告げた。
「この世に不可能なことなどないのですよ…」
「やめとけっていってるんだよ」
教員は白けたように答えた。
<吉岡先生>
「先生…止めないで下さい!これは僕の夢なんです!」
笹野は突然声を荒げる。
「く…夢か…!」
教員は苦しいかのようにもともと険しい顔をさらに険しくする。
「僕はこの夢を叶えるためにどんな努力もする覚悟があります!」
「努力…!…覚悟…!」
今度は二本の槍に突かれたかのように身をよじり、うめき声をあげる。
「それでも先生は僕を止めるんですか!」
教員は感極まったように笹野の両手を掴むと、
「……いいだろう!これからも夢を叶えるために頑張れよ!俺は応援してるからな!」
と、言い切ったのであった。
「あ、笹野ー。呼び出しどうだった?」
「先生に許可もらった。」
「え?どゆこと?」
いつも暗すぎるので、今日はギャグっぽくしてみました。漫画の「日常」とかラノベの「学園キノ」とかを考えながら書きました。連載するかも…?
お恥ずかしながら文章の仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、一生懸命1歩ずつ頑張りたいと思います。アドバイス等をどしどし下さると助かります。
コメントも一言貰えるだけでモチベーションが凄く上がるので、お暇であればお気軽にお願いします。
毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で4日目の投稿です。