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人見知り冒険奇譚  作者: ふぁくとりー
初めてのVRMMO
3/40

やらかした(GMが)

GMが主にやらかす話。

本日三話目。

そこに降り立つと、いつも通りの風景が目に入った。

身長139cm小さいねうん。


あんまり身長が小さいのは気にしていない。

していないったらしてない。というか、これは生まれつきなのだ。

気にする必要などない(震え声)


種族を確認する。ランダムで設定されるということだったが……。



フォルフィフォーケン LV-

種族 カンヘル : 半龍半人の種族。頭部に美しい色のツノを持ち、尻尾がある。性質は穏やかだが、許されぬ部分に立ち入ると暴走状態に陥る。


HP 78/78

MP 80/80

STR 2000

INT 50

VIT 46

AGI 13

DEX 0

LUK ±100(上限100)

スキル : 細工LV- 魔法・無LV- 錬金術LV- 料理LV-


称号

『持たざる者』ソロの状態でLUK増加・微

『暴き屋』PKK行為により24時間ステータス全てに+100


装備

しょしんしゃのいんなー(AGI+3)

とんふぁー(STR+2000)

くろのまんと

ホッケーマスク

のろいのくつ(効果 蹴りにより相手にランダムの状態異常・微)

テーピング(AGI+10)



お、おう。

待て。トンファーおかしい。

何この無駄な効果。しかも項目にLUK増えてるこわいなにそれ。


あー、とりあえず落ち着け。なんだかんだ言って私は今混乱している。

絶賛メダ○ニ効果だ。

何を口走っている。落ち着くんだ。


……周囲を見た。

人間。

人間。

人間。

ワーウルフ。

人間。

人間。

ワーキャット。

人間。

エルフ。

人間。

ドワーフ。

人間。

エルフ。

人間。

ワーウルフ。


……あるぇ?

レア種族引いちゃった?


あるぇーーーーー?


……よしよし。

もういいやここは開き直る以外に何も残されていない。さてと、まずは自分以外の服装を……。


性能的に普通しょしんしゃのシリーズ選ぶよねごめんなさいもうゆるして


なんだこのアウェー感は。リア獣の集まる渋谷でもこんな疎外感覚えたことないぞ。ちなみに今の所私以外に変な種族見てない。

誰かヘルプ。


困った時はどうするのか調べたところ、<何かありましたら(なくても)GMへ!>という何ともフランクなGMコールがあったので、かけてみることに。


『はい、GMですが?』

おおう。出たよ普通に。


『あっえっあっあのぉ、なんか種族が面白いことになっちゃってるんですけどこれは一体』

ちょっとどもりつつ、会話再開。


『あぁ、えーと、何をお引きに?』

『カンヘルで『んなぁ!?』

『ど、どうしたんですか?』

椅子から転げ落ちた音も聞こえたよ。大丈夫かGMよ。


『すいません取り乱しました。LUK±100のフォルフィフォーケンさんですね……ええと、はい。幸運というか不運というか。しかも面白い称号すでに取ってる。あっトンファーも最大STR引いてる……ジャンボ一等レベルなのに』

『キャラデリは装備変更だけのためには勿体無いし面倒なんでしないんですけど、どうしたらいいですか?』

『どうにもなりません☆』

うわなぐりてぇ。


『まぁ顔バレしてないしホッケーマスクだし、いいですけどね』

『えっホッケーマスク取ったんですか』

『えっ』

取らないと思ってたの?

何で取られないと思ったの?置いたの運営でしょ?


『あれ取る人いたんですね能力ないのに』

『はぁ。まぁリハビリをしに来たので結構どうでもよくって、かめんシリーズは顔バレしそうだったんでつい』

『アレ実は十人限定なんですよ』

『初回配布装備にそんなレア感いりませんよなにやってんだGM』

『無駄な仕事はしてます』

キリッとという音が聞こえてきそうなドヤ声だ。殴っても許されると思う。


『普通のRPGがこのGMの元で出来るわけなかった』

頭を抱えたくなってきた。さすがあの数々の迷装備を導入しただけはある。


と、バタンという音とともに、奥で怒鳴り声が聞こえた。

『なにやってんだチィイイイイフ!!!!LUK導入はテストだって言ったよな⁉︎なああああああ!』

『うわっちょっ、スケベエッチヘンタイアイアンクローはやめてうぎゃああああああああ』


静寂。


『すいません、うちのチーフが大変申し訳ございませんでした。ところで、キャラデリはいたしますか?』

これさっき暴言遠くで吐いてた人だよね?すごいね社会人の仮面って。


『ええと、ネタな存在になりたかったので調整でいいです。トンファーの数値は…1/10にしてください。オーバーキルです』

『アイテムボックスにしまってください!……ありがとうございます!ゲームバランスのこともちったあ考えろっての……うし。それと、LUKはどうします?』

めっちゃ小声でぼやいてるけど、性能が良すぎて筒抜けっていう。


『面白いんでこのままで。わざわざ対応ありがとうございます』

『いやあ、こっちこそありが……あぁ?なんだよこれは!?トンファーの数値元に戻ってる!?』

『ふっバカめ。この俺がそんな面白いことをさせないわけがないだろぅぐぁ』

『今すぐ!もとに!戻さんかバカ!』


いいぞもっとやれ部下さん。

この俺が許す。


『ムリムリ。このチーフが、根幹レベルでがっちり組み込んでるから、ムリ。LUKもすでにフィーちゃんのだけは動かせないよ。±100だけは絶対動かない』

『キャラデリはしないでくださいお願いします!このバカ殴るんで!新規調整は大変なんっすよ!』

『しませんよ。あっ、チーフさんにサッカーボールキックしておいてくださいw』

『『『ラジャー』』』

『ゴフッ!ゲフ!?オフ!!!!!』


あっ(察し)


三人、お部屋にいたんですねわかります。


『あースッキリした。このチーフ頭はいいのにどうしてこんなに使えないのかしら?』

『趣味に走るのもいいけどもっと現実的な常識の範囲内でやってはくれないか…?』

『まぁやっちまったもんは仕方ねぇよな。チーフは居残りで監視よろしく』

『ウフッ…ゲホゲホ。うん!フィーちゃん出来るだけ長くログインしてて!面白いから!』


『やっぱもう一発行っといてください』

『『『ラジャ』』』


ふぅ。

さて、現実…ヴァーチャル逃避はやめよう。


ジョンソンマスクの こうかは ぜつだいだ!


すごく見られている。わぁ死にたい。ちょっとブルリとしつつ、あたりを見回した。


……おぉ、いたよ友人が。

「あれってジョンソンマスク……」

「一応装備欄にはあったけどボーナスないんだが」

「ちっちゃい……あのマスクの下気になる」


「アレ……なんのツノ生えt…」

「髪色あんなんあったっけ?」

「尻尾見えてるけどリザードマンか?βの時一人いたが」


カンヘルだ。というかいたのかリザードマン。


私はそれから一歩踏み出した。


ざぁぁ。


モーセの気分が味わえる。人が海のようだ(震え声)

ゴキブリホイホイを持っているわけでもないのになんだこのモーセ。


さて、まずこの空気の中で友人に声を掛けに行こうかな。


どうやら一部記号がデコ文字表示されるようなので修正。


⁉︎→!?

と変わっております。

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