表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

出会い


少しでもワクワクドキドキしていただけたらと思います。

初の連載作品ですがよろしくお願いします。

白兎


気がつくと、暗くて狭い道に寝ていた。

上からはヌルヌルした黒い液体が流れ出ていて地面いっぱいに溢れかえっている。手にも顔にも体にも張り付いて何やらへんな臭いがした。

起き上がると両側に光が見える。

どちらに行こうか迷ったが右側の方が異臭が少ない気がしてそちらに向かうことにするが、立ち上がろうと膝を立てても足が震えて安定しない。

仕方なしに這って行く事にしたが黒い液体は粘り気があり邪魔をする。

やっとの思いでそちらに辿り着くと誰かの足が見えた。ゆっくり見上げると堅苦しい格好には相応しくないボサボサ頭の男がこちらを見下ろしていた。

「おい、坊主。こんな真冬に裸でどうした。追い剥ぎにでもあったか?」

「ハ、ダ、カ?」

「そうだ。…お前、言葉が分からないのか?」

分からなかった。この時分かっていた事は空腹だとゆうことと誰かと話したとゆうこと、そして此処が自分のいた場所とは全く違う世界だとゆうこと。

何も言えずにいると男はしゃがみ込み顔を覗き込んで髪を上げてきた。

暗かった視界に光が指すが男の表情は逆光で見えない。

男が笑ったのだろうか、ふわっと風が顔にかかった。

「お前瞳の色が赤なんて珍しいな。肌も気持ち悪いくらい白いし、まるで白兎のようだ。」

そう言うと男は黒い液体で汚れた体をひょいと担いで何処かへ向かった。


これがあいつとの出会いだ。




ここから始まります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ