~入園~
車から降りたみんなは唖然としている。
それもそのはず、時刻は0時
なのに周りは明るくまるで昼のようだ
そして目の前には大きな門がそびえたっているがその先は見えない
まるで海外の城門の様だ
「HELL」
地獄?
そうぼそっと呟いた瞬間
「ぷっ・・・ははははははは」
全員大爆笑
「なんだこれ珍所巡りか!?」
竜司が笑いながら門まで駆け寄る
「全員降車いただけた様なので失礼します」
運転手が一言投げかけて行ってしまった。
「え?失礼しますってまさかここで4泊3日!?」
「ってかここどこだよ説明なしじゃん!マジミステリーじゃん!!」
宗司が言う
「説明は私どもがさせていただきます」
悪魔の様な露出度の高い服を着た女が二人出てきた
「うおぉぃ・・・あなたは天使です」
テンションが上がっている竜司が二人に言うとまた笑いが起きる
実際かなりの美女達だ・・・
少なくとも一緒に来たサークルの女子10人では敵わない
美女二人は竜司を完全に無視して説明を始める
「本日はご来園まことにありがとうございま~す」
「時刻は0時、開園の時間となりました。入園にあたって注意点がございます。」
「まず1つ目、入園料はあなたがた自身となっております。この園内での自己やお怪我等は一切責任はとることができません★」
「そして2つ目、皆様方に楽しんでいただくために全てのアトラクションを必ず一回ご利用下さい。ご利用ただけない場合はご退場できませんのでご注意ください★」
「そしてこれがパンフレットとフリーパスになります★」
「それではみなさんお楽しみください★」
説明が終わると美女達は門の中へ入っていってしまった。
「このミステリーツアー手こみすぎでしょ!!」
「0時開園っておかしくね!?ってか俺達以外に客はいない感じ!?」
「とりあえず中入ろろうぜ」
竜司を先頭に全員門を潜った
「ゆうえんち・・・?」
門をくぐるとどこか懐かしい感じの遊園地だった
しかし全く人のいる感じはしない。
バタン!!
門が閉まる。
園内に流れているパレードの様なBGMがより不気味さを感じさせた