表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

3.デスゲームから脱出しないと!PT.3


中目の指示のもと、着々と脱出の準備は整い出発の時が迫っていた。



陸上自衛隊が使う高機動車が4台あり、それに全員乗り込むこととなった。


先頭は中目たちの乗る戦闘要因の人たちが半数以上乗っているグループ、2台目に戦闘要因のない人たち、3台目に私たちの乗る戦闘要因のない人たち、4台目に戦闘要因のある人たちが半数以上乗っているグループで行くことなった。


1台目と4台目で敵からの攻撃に反撃しつつ、校庭を抜けて正門まで抜ける作戦だ。


偵察隊からの情報だと校庭の至るところに地雷が埋まっているとのこと。


1台目が地雷のない場所を見極めつつ、それに続いて他の車も続く流れとなった。


1台目の運転は高山行い、助手で中目が地雷の場所を見極めるみたいだ。


中目はどんな経歴があるのかめちゃめちゃ気になる。


私たちの乗る3代目は真田が運転することとなった。

助手に乗るのは私のため、飛んでくる銃弾に気をつけながら誘導を行うこととなった。



「もう出発だって。

みんな、死なないで生きてここから脱出しようね!」


私がそいうと山口が私に飛びついてきた。


「千鶴〜!

生きて帰ったらこの5人と中目さんプラスでお出かけしようね!!」


そういう山口に武藤が返す。


「お前、気が早すぎるだろう!

ちゃっかり、中目さんもグループに混ぜてるし!!」


そういう武藤に山口がお腹をどつく。


「武藤は黙ってて、千鶴に話しかけてるの」


冷たく言い放つ山口に武藤も反撃のため、山口を担ぎ上げようとする。

そんな2人の間にもみくしゃにされていると、後ろから誰かに引っ張られた。


「お前ら、千鶴を挟んでイチャつくな」


引っ張って救出してくれたのは真田のようで私の腰に片手を回して引き寄せられていた。


それに気づいた山口が真田に文句を言う。


「ちょっと、私の千鶴を取らないでくれる?」


それに対して真田も負けじと山口に返す。


「お前らにもみくしゃにされてたから助けたんだ」


真田と山口が睨みあっている間に武藤も「俺も混ぜろよ」って入ってきてお決まりのように牧田が止めに入り、その場は落ち着いた。




中目の集合の声でみんな車に乗り込んだ。

いよいよ、出発だ。

その場の空気が緊張に包まれていた。


その緊張を打ち消すように中目が話し始めた。



「いよいよこのときが来た。

校庭に出たものは死ぬと言っていたが臆することはねぇ

真田のおかげで鍵も手に入れてここから脱出できる道は開けた

もしかしたら、って思うかもしれねぇが今はそんなこと考えないでここから出ることだけを考えようぜ!!

ここを脱出したら居酒屋貸し切ってうまい酒と飯食うぞ!!」



「「「「おおおお!!」」」」


周りから指揮が高まる雄叫び響いた。



「いくぞ!!」


中目がそう叫ぶと1台が走りだす。

それに続き2台目、3台目、4台目と走り出した。

徐々にスピードが上がっていく。



裏側の校門は厳重に施錠されていて出られないため正門を目指すしかない。


1台目が校庭に入り込むと今まで暗かった校庭に照明が灯る。


サイレンのような音まで鳴り出し、銃声もなり始めた。


それでも中目の乗っている1台目は臆することなく進んでいく。



地雷がある箇所を避けながら進んでいるため、正門まで辿りつくのも時間がかかりそうだ。



ふと、左側から何かが飛んでくるのわかった。


「真田、何かくる!

スピード落として!!」



私がそういうと車のスピードが少し落ちた。


その瞬間、2台目の後輪に爆発音が響くとバランスを失い、地雷がある場所に突っ込んで車が高く吹き飛んだ。




「ロケットランチャー?」


飛んできた方向を見ると次の銃弾をセットしている最中だった。



「真田、ロケランいる!

スピード上げて!!」



私がそういうと一気に車が加速した。


少しして後ろで爆発音が響く。



どうやら、4台目は無事のようだ。


四方八方から爆発音が響く中、正門までやってきた。



中目たちの車はそのまま閉じている正門に突っ込み走り続けた。


私達の車もそれに続く。



学校からは脱出し、ひとまず安堵していると4台目から悲鳴と銃弾が聞こえた。



「武藤、後ろの車でなにが起こってるの?」


後ろの様子が見えない私が武藤に聞くと武藤は怯えながら答えた。


「殺人鬼が4台目の奴らを…!!」



それを聞いた私は後ろに乗っている銃を持った人に伝える。


「殺人鬼を狙って打てる?」



「やってみる!」


スナイパーを構えて狙いを定め、何発か打つ。




だが、4台目の後ろからも敵の車両がせめて来ていたようで4台目も敵によって全滅してしまった。



「やばい!!

こっちに来るぞ!!」



そう、武藤が叫ぶ。



私達が乗っている車は戦闘要因でないため、武器を持っている人が少ない。

このままじゃ、3台目も全滅してしまう。



絶対絶命と思っていた矢先、異変に気づいた1台目が私達の車両と並ぶ。



「お前ら、先にいけ!!」


助手から後部座席に移動した中目が叫ぶ。



それに反応したのは山口だった。


「中目さん!!

でもそれだと、殺人鬼もいるんです!!」



中目はニカっと笑った。


「大切なもん守るためなんだからカッコつけさせろよ!!」



そう言って、私達の車の後ろに周りこんだ。



それと同時に真田がアクセルを踏む。


徐々に中目たちの車が離れていった。



前方にはいくつかの集落が見えてくる。



「あと少しで!

あそこを出れば!!」



私がそう叫ぶと後ろから大きな爆発音が鳴り響く。


「いやあぁぁ!!

中目さーーん!!!」


後ろから山口の悲痛の叫び声が車全体に響き渡った。


私がサイドミラーから後ろを見るとさっきまで中目たちの乗っていた高機動車が上から落ちてくる瞬間だった。

ガシャーン!っと大きな音を立て、後ろからきている戦車に潰されていく。



後部座席では山口が泣き崩れ、それを牧田がなだめている。


すると武藤が叫ぶ。


「ヤバイ!

戦車がこっちに狙いを定めてるぞ!!」


「もう少しで集落を抜けられる!

あの橋さえ渡れば!!」


真田が集落の障害物を避け場ながら叫ぶ。


あと少しで!!


その瞬間、ドーン!!という爆発音が後方から響いた。


「まずい!!」


そう思ったときには遅く、車が高く飛び上がった。




車が飛び上がり、落ちるまでの間、スローモーションで時がすぎていく。


地面に落ちた瞬間は一瞬で車の潰れる音と人が潰される音が生々しく耳に響く。


私は車から投げ出された。


全身を打ったため、痛い。

それでも、みんなの安否を確認するため、体を引きずって周りを見渡す。


「山口!牧田!!」


私が名前を呼び、体を揺らすが反応がない、武藤も車から打げ出されており、叫んで名前を呼んでも反応がない。


真田が見当たらない。

途方にくれているとドゴーンっという音が後ろから聞こえた。


大砲が飛んでくる。

けど、体も動かないし、ここで死ぬんだ。

そう、死を覚悟した瞬間、誰かに抱きかかえられる感覚で我に戻った。


「ばか!

死ぬ気か?

逃げるぞ!!」


それは真田だった。

程なくして先程いた場所に大きな爆発音が鳴り響いた。


「真田!

みんなが!」


「わかってる、けど今は隠れて脱出するのが優先だ。

それにもう、あいつらは…」


真田の顔が悲しみに歪む。


もう、私達しか…



近くの民家に逃げ込んだ。


おかしいことに集落にも家の中にも人の気配はない。



「とりあえず、この場をしのいで、あそこのフェンスの穴から脱出しよう。」


真田が私にそういうと窓からフェンスを指差した。



距離的には近いフェンスだが近くでは大砲の音と人が歩く音が聞こえる。


「あそこまで行くのがすごく大変そうだね」


「そうだな、でも絶対に脱出しよう」



私が頷くと真田が微笑んだ。




程なくして私達のいる家の外から不気味な笑い声が聞こえる。



「ここにいるのはわかってるんだよ

今、殺してあげるから…」


どうやら殺人鬼が外にいるようだ。


真田と目が合う。


「千鶴、お前はその窓から外に出てフェンスに走れ」



「真田も一緒だよね」



不安になった私が真田に言うと真田は笑顔で答えた。



「俺は殺人鬼を止めるから千鶴だけ逃げろ。

千鶴に出会えて、みんなに出会えて楽しかった。

ありがとう、生きろ!」



そういうと真田は玄関に向かって走っていった。


「真田!!」



でももう姿は見えない。


私はドアをよじ登り、外に出てフェンスの穴を目指して走り出した。



あと少しで!!






フェンスに触れる瞬間、私は目を覚ました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ