3.デスゲームから脱出しないと!PT.1
閲覧していただきありがとうございます。
EP3が長くなりそうなのでPT1とPT2に分けて投稿しようと思います。
今回、グロありなので苦手な方はお控えください。
「うぅ…
ここはどこ?」
目を覚ますと薄暗い学校の教室のような場所で目を覚ました。
あたりを見渡すと上は黒いジャージ、下は白の半ズボンを履いており、靴は黒のスニーカーを履いた男女が数名、立ったり、座ったりしている。
何人かはまとまって話をしていたり、1人でいる人は周りの観察をしていたり、やうずくまって泣いてる人などがいる。
私は床に座ったまま、壁にもたれながら眠っていたようだ。
自分の着ている服を見ると、教室にいる人たちと同じ格好をしていた。
今まで着ていた服や携帯などの荷物も手元にはなかった。
どうして、ここにいるのだろうか。
周りにいる人たちの話し声を聞いても「ここはどこなのか」「ここに来た記憶が思い出せない」など
同じようなことを話していた。
私は今の状況を把握するため、あたりを見渡した。
どうやら、ここは学校であっているようだ。
机や椅子はないものの、黒板やロッカー、教卓が教室にはあった。
壁は綺麗で掲示物などは貼っていない。
窓から見る景色はあたりは真っ暗で月明かりもない夜のようだ。
ここは3階だろうか、窓からグラウンドまで高さがあった。
廊下に出ると電気のついていない廊下が左右に続いていた。
廊下にも同じ格好をした男女がちらほらいた。
私は目が覚めた教室に戻り、このあとどうすればいいのか考えようと床に座った。
すると同じ教室にいた男女4人が私の方へやってきた。
私に声をかけたのは茶髪の巻き髪ロングヘアの女性だった。
「すみません、突然声をかけてしまって
私、牧田といいます。
私達、今の状況を話してて一緒に行動する方を探しているんです」
牧田という女性が話しかけてきた。
「声かけてくれてありがとう!
正直、心細かったので助かりました。
私、千歳って言います」
私がその男女4人グループに返した。
牧田と腕を組んでいた、金髪ボブヘアの女性が口を開いた。
「初めて、私は山口です
よろしくね」
次に牧田と山口の後ろにいた男性の1人、黒髪ツーブロックヘアの男性が自己紹介を始めた。
「俺は武藤だ
よろしく」
最後にこのグループでも背の高い、綺麗なグレーカラーで韓国風ヘアスタイルの男性が自己紹介をする。
「どうも、俺は真田」
「改めて千歳です
これからよろしくね」
4人の自己紹介が終わり、私も改めて挨拶をした。
最初に話し始めたのは武藤だった。
「ところで千歳はここに連れて来られた記憶とかあるか?
俺達はどうも思い出せなくて」
次に山口が続く。
「私達もホントは初対面でさっき仲良くなってグループ作ろうってなったの」
「そうなんだ
仲良さそうだからてっきり4人は知り合いだと思ってた」
私がそう返すと牧田が会話に入ってきた。
「このメンバーとても友好的ですぐになかよくなったんだ
真田は人見知りなのか発言少な目なんだけど…」
牧田がそういうと真田に目線を送る。
私もつられて真田に目をやると整った顔が少し歪んでいた。
「うるさい
元々、人付き合いが苦手なんだよ」
真田がそういうと山口が茶化しを入れる。
「へぇ、そうなんだ
すねてる顔もなかなかのイケメンだね」
山田が真田の横腹をつんつん突っついている。
「やめろよ、山口」
さらに不機嫌な顔になる真田と茶化している山口の間に武藤が入り込んだ。
「まぁ、まぁ、お二人さん
俺らも混ぜてくれないと寂しーじゃん」
武藤がそういうと二人の方に腕を回した。
「ちょっと、武藤!
あんた、かまちょすぎない?」
山口が武藤にいうと次は強めに武藤の横腹を突っついた。
「いて!
真田より、俺へのあたり強くない?」
武藤がそういうとまだ腕を回されている真田が「いい加減はなせよ」と反対側の武藤の横腹をどついていた。
それを見ていた牧田が3人のところへ行く。
「こら、二人とも武藤のこといじめない
武藤も離れなさい」
3人のまとめ役なのだろう牧田がそういうとし渋々、武藤が離れ、ほかの二人も離れた。
私はそんな光景をみてなんだか学生時代に戻った感覚になる。
私がクスクス笑っていると武藤が反応した。
「千鶴が笑ってるじゃん」
武藤の言葉でほかの3人がこちらを向く。
「面白かった?
うちら仲良くやっていけそうだね!」
山口がそういうと私の腕に飛びついてきた。
それを見ていた、真田が「山口は初対面の距離感バグりすぎだろ」と小さくツッコミを入れる。
「ちょっと、真田!
聞こえてるけど」
山口が真田に睨むを利かせるが真田は斜め上を向いて知らんぷりをする。
そんな4人の楽しそうなメンバーに私は加わった。
私たちはここから出れないのか出口を探すため、校内を探索していた。
先ほどいた教室とは別にほかの教室にも数人の同じ格好をした男女がいた。
校内は依然として薄暗く、電気のスイッチを押しても電気がつかない。
私たちは3階から2階に降りてきた。
出口に行くなら1階だろうと思い、1階に向かおうとすると通りかかった男性の2人組の話を耳にする。
「1階の正面玄関に行っても鍵がかかってて出れなかったな」
「しかも内鍵、普通ならあるよな」
そんな会話を耳にする。
私は牧田にその話をしようと呼び止めた。
「牧田、ちょっといい?」
私が牧田を呼び止めると他のメンバーも私の方を向いた。
「千鶴どうしたの?」
私は先ほど耳に入れた情報を牧田と他のメンバーに伝えた。
「そうなんだ、1階に行っても外には出られないだね。」
牧田がそういうと真田が話始める。
「探索して思ったんだけど、この学校おかしくないか?
電気もつかないし、みんな同じ格好してるし
それに意外と人の数が多い
ここに来るまでに出会った人の数を数えてけど、3階だけで300人くらいはいた」
その言葉に武藤が反応する。
「さっき、俺トイレ行ったじゃん
そんとき、ちょうど近くに非常口があったんだよ
多分、外階段に繋がっている
けど、内鍵なくて開かなかったんだよな」
その話を聞いて何か思いついたのか牧田がみんなに話し始めた。
「話を聞いてると外につながる扉は鍵が閉まってて出られないってことかな」
山口が咄嗟に近くにあった窓を確認する。
「ホントだ
窓の鍵がびくともしない」
続いて武藤が山口がいる窓に近づき、開くか確認をする。
「だめだ、開かない」
その様子を見て真田が口を開いた。
「ということはここにいる人達は閉じ込められていて何らかのゲームをさせられるとか」
真田の言葉を聞いて山口が「ちょっと、なんかの映画とかでもないんだし」と答えた。
ピーンポーン パーンポーン
突然、校内放送の懐かしい音が鳴り始めた。
私たちの周りにいる人たちも突然の音に驚いているようだ。
「皆様にお知らせします。
ここには1000人の人がいます。
その中に1人殺人鬼が混じっています。
皆様、殺人鬼に殺されないように逃げてください。
ですが、校内からは決して出てはいけません。
間違って校庭に出てしまった場合、ゲーム失格となりその場で射殺となります。
ルールを守って逃げてください。」
ピーンポーンパーンポーン
「え、どういうこと」
はじめに口を開いたのは牧田だった。
真田が不機嫌そうな顔をして話始めた。
「やっぱり、これはデスゲームだ
でも、出口もなければクリア項目もない。
逃げる場所もないのにどうやって生き延びろっていうんだ!」
それに続いて山口が震えながら武藤の腕にしがみついた。
「どうする?
どこかに隠れた方がいいのかな
武藤、なんかあったら私を抱きかかえて一緒に逃げてね」
「おい、山口
こんな時に抱きかかえるって走りにくいだろう」
武藤がくついている山口にいうと「大丈夫、私は軽いから武藤なら走れる」とガッツポーズをしていた。
それを言われた武藤は頭を垂れた。
そんな話をしていると3階から悲鳴が聞こえ始めた。
どうやら殺人鬼は3階にいるようだ。
「どうする?
ここにいたらみんな殺される」
牧田がそういうと真田が冷静に答えた。
「2階は科学室とかあったから隠れられそうなところを探して、一旦隠れよう
そのあと、1階に行って出れるところがないか探そう」
「わかった」
みんなうなずき、隠れられそうなところをみんなでまとまって探すことにした。
だが、なかなかいい隠れ場所が見つからない。
「隠れられそうなところがない!
どうする?」
走りながら真田に伝えると前からきてた男性にぶつかってしまった。
私は吹っ飛ぶかと思ったがぶつかった男性が私の腕をつかんで飛んでいくのを防いでくれた。
私は思わず、ぶつかってしまった男性に「ごめんなさい」と謝った。
すると、男性も「こちらこそ、申し訳なかった」と謝ってくれた。
謝罪に加えて男性が話をつづけた。
「お前ら、殺人鬼から逃げてるだろ
ぶつかってしまったお詫びに俺たちが作ったバリケードに来るか」
そんなことを男性は言った。
それに反応したのは山口だった。
「バリケードってここらへんで見なかったけどいってもいいの?」
続けて真田が反応した。
「殺人鬼がいるのにあなたの言葉を信じられると思いますか」
男性につかまれたままだった私を真田が引き寄せ、男性から解放してくれた。
男性はクスクス笑っている。
みんなに緊張が走るのが分かった。
ほどなくして男性が口を開いた。
「確かにそうかもしれないな
疑われてもしょうがない。
俺は中目っていうんだ
もし、俺が殺人鬼なら返り血浴びてるだろうし、今も聞こえる悲鳴は何なんだろうな」
中目は何も持っていないアピールをするように両腕を挙げた。
真田が中目に近づき、ボディーチェックを行う。
「確かに危険物は持っていない
お前を信じていいのか」
真田が中目にいう。
「あぁ、信じてくれ
俺も人が殺されていくのは見たくない」
どうやら話がまとまったようだ。
「そしたら、俺についてこい
案内してやる」
そういって、中目が歩き始めた。
私たちも中目に続いく。
だが、後ろの方から痛々しい悲鳴が聞こえてくることに気が付いた。
「走れ!」
中目の声に反応してみんな走り出す。
どうやら目的地は1階のようだ。
すれ違う人たちも出遅れて走り出すも後ろから迫ってくる殺人鬼に殺されていく。
階段を降りて、中目に続き広い廊下を走り抜ける。
が、突然後ろの方から牧田の声が聞こえた。
「山口!!」
「牧田、助けて!」
私たちは止まり、声のした方を見ると山口が転んでしまったようだ。
後ろからは殺人鬼が迫ってきており、近くにいる人を切りつけていた。
武藤が走り出そうとするよりも早く、中目が山口を抱きかかえた。
「そのまま、まっすぐ走れ!!」
中目の声で私たちは走り始めた。
ほどなくして、「そこを左に!」という中目の声が聞こえた。
そのまま、走り続けると机や椅子が積み重なっている場所が目に入った。
「お前ら、開けろ!!」
そういうとバリケードの左端がわずかに開いた。
残りの体力を振り絞って、1人ずつバリケードの内部に入り込んだ。
最後に山口を抱えた中目が入ってくる。
バリケードを開けてくれた人たちが一斉にバリケードの入口をふさいだ。
隙間から殺人鬼がこちらに走ってくるのが見えたが、こちらをみて一旦身を引いていった。
中目が「危なかったな」と笑いながら山口を下し、頭をポンポンと撫でた。
「まぁ、一旦はゆっくりしてくれ
この後、脱出計画があるから手伝ってくれ」
そういって、中目は数名に囲まれながら裏に下がっていった。
「山口、大丈夫!!」
牧田が山口に近づき転んだ箇所を観察している。
だが、山口の反応がない。
続いて武藤が山口に話し始めた。
「ごめん、抱えて走れなくて」
それにも山口が反応しなかった。
真田が固まっている山口の頭を突っついた。
「おい、山口
いい加減、反応したらどうだ
恐怖で頭でもいかれたか」
山口は真田の言葉にも反応しなかった。
「山口、大丈夫?
なにかあったの?」
私が山口に声をかけると私の肩を山口がガシッとつかんだ。
「ねぇ、さっきの中目さんみた!?
もう、すぐそばまで殺人鬼が来てたのにものすごい勢いで私の元まで走ってきて
お、お姫様抱っこして走ったんだよ!
しかもね、逃げてる最中なのに”お前、軽すぎだろ。ちゃんと食え”だって!!
なに、その余裕な感じ
しかも、下した後の頭ポンポンって!
もう、好きになっちゃうぅ!!」
興奮気味の山口が先ほどの出来事を振り返っていた。
どうやら、中目に惚れたらしい。
「お前、あんな危ないときになに恋に目覚めてんだよ」
真田がごもっとらしいツッコミを入れる。
武藤も牧田もあきれたようにおでこに手を当てていた。
まだ興奮が収まらない山口が中目のイケポイントをしゃべり続けた。
「中目さん、身長高くし
あと、お姫様抱っこされてて分かったんだけど、年もいってそうだけど、めちゃめちゃ筋肉質なの
それに、よく見ると、きれいなグレーの瞳してたんだよ
顔も強面系なのにあんなにやさしいなんてギャップヤバすぎない?」
私たちには山口の言葉が呪文のように聞こえる。
とりあえず、言いたいことは言い終えたのだろう。
やっと落ち着いた山口だった。
ほどなくして、バリケード内にいた男性に「中目さんが呼んでいるのでこちらに」と中目のところに私たちを案内した。
通された場所は給食室だろうか、無数のコンロや食器が置かれていた。
ちょうど、真ん中に中目が座っていた。
「おう、お前たち少しは休めたか」
中目が立ち上がり私たちの方に歩いてくる。
「助けてくれてありがとう
おかげで生き延びれた」
私がそういうと中目がニカッと笑った。
そして山口の前にやってきた。
「お前は膝大丈夫か
無事でよかったな」
そういって、頭をポンポンとされる山口。
私たちは思った。
後で興奮した山口の姿が。
「す、じゃなかった
中目さんありがとうございました。」
真田が冷たい目をしながら「もう、好きが出てるって」と小さくつぶやいた。




