第二話
マンハート軍曹は勇者たちをグラウンドに連れ出した。
「手始めに今からグラウンドを60周する!これは毎朝の日課だ!ちゃんとついてこいよ!」
マンハート軍曹たちはそこそこ早いペースで走り始めた。
「お前らも歌え!エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!
勇者は最強って伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!
魔王はチキンって伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!」
勇者たちも歌い始めた。
「魔王は非モテって伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!
アルビノ至高って伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!
犬食ダメって伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!
ケツデカJKが良いって伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!
褐色にオイルはエ◯いって伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!
陥没ニップルはダメって伝えなきゃ!
エッ◯!エッ◯!エッ◯!エッ◯!」
その時、建物から女の絶叫が聞こえてきた。
「うっせーんだよばーか!」
女が窓から鉄球を思い切り投げてきた。球速175くらいでてる。
鉄球は運悪く、ヨネ・コメスキーの頭部にぶち当たった。
ヨネ・コメスキーはしんでしまった!
肉体が灰になりスキル石をドロップしてヨネ・コメスキーは消滅した。
「あの!今さらなんですけどここで死んだらどうなるんですか!」
「見てのとうりだ!一応ここがあの世みたいなもんでも死んてしまったらちゃんと死ぬぞ!気を付けろ!さっさと周回終わらせるぞ!」
玉袋の中は壮絶な競争社会なのだ。たとえ勇者でも運ひとつないだけで終わる。
残り勇者あと99人。