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50 最終話 俺の名前は

「「おはようございます!」」


「早すぎだろ! いくら何でも!」




目覚めたら




フィーナとマリアがいた。




「私達があなたを追うことはわかっていたのですね。」


「まあ、あれだけ『また会おう』と言われればな。

二人とも、ただ待っているタイプだとはとても思えないし。」


「当然です。

幸せは自分で掴み取るものです。」

「お別れの時にフィーナ様に先を越されてしまったので、今回は負けないようにがんばりました。」


「何をがんばったんだ?」


「もちろん、ヒロインの力の強化です。

まずは、異世界にいるあなたを探す能力。レミーさんの協力を得られたので、助かりましたわ。」


「レミーの協力?」


「ええ。あなたは日本という国出身だろうと教えてくれました。そして、国のイメージも。おかげで、この世界を探すのがだいぶ楽になりました。」


「なるほどな。」


イヤ~、ニホンジンッテイチオクニンイジョウイルンダケドネ。


「もう一つがんばったのが、実体をもって移動できるようにすることです。こちらは今までにない力だったので、ちょっと難しかったです。」


オドロキノシンキノウ。


神に愛された少女の能力が高すぎる。



「・・・お兄ちゃん、うるさいよ。

まだ、寝てたいのにっ。



って、フィーナとマリア!?


もう来たの!!」



「お久しぶりです、妹様。」



「全然、お久しぶりじゃないよ!?

まだ、一眠り明けだよ。」


「お二人に早くお会いしたかったので。」


「お兄ちゃんにでしょ!」


「もちろんそうですけど。でも、妹様にもお会いしたかったです。お兄様のお話を聞かせていただきたかったので。」


「結局、お兄ちゃんじゃん!?」


フィーナとマリアがクスクス笑っている。



ウチノイモウトヲカラカウノ、タノシイカラナァ



「それで、これからどうするつもりなんだ?」


「この世界を色々と見てみたいです。

あなた方が生まれ育ったこの世界を。」



「まあ、そうだよな。


・・・案内するよ。

きっとびっくりすることがたくさんだと思うぞ。」


「楽しみです。ただ、私はやっぱりまずは・・・」

マリアがスッと俺に近づいてきた。



アッ、コレ、コノアイダトイッショ・・・



マリアが俺の頬にキスをした。



「あ~、また!!」

妹が目を釣り上げて怒っている。


「だって前回、自分で自分にキスはできないので、フィーナ様に先をこされましたから。」

悪びれもせず、マリアが答えた。


「それに、このために、ヒロインの力を強化して体ごと来たのですから。

がんばったご褒美です。」


「勝手にご褒美決めるな~!」

妹が叫ぶ。



ニギヤカダナァ



「ところで、お願いが一つあるのですが。」

フィーナが聞いてきた。


「何だ?」


「これから、長い付き合いになると思います。いつまでも『神様』呼びもおかしいので、名前を教えて欲しいのです。」


「確かにな。」


そもそも、こっちの世界で『神様』と呼ばれるのは恥ずかしすぎる。



それにしても



どうやら、今まで以上に賑やかな毎日が始まりそうだ。



ヤレヤレ



でも、まあ、それも悪くない。



「俺の名前は・・・」




こうして、妹と一緒にゲームの世界に入ってしまってから始まったドタバタ生活は、更に加速していくのだった。



(終)





お読みいただきありがとうございました!


「兄妹でゲームの世界に入ってしまったシリーズ」の4作目でした。


まさかの50話超え。

まさかの3万字超え。

我ながらビックリです。


今回の話はシリーズのまとめのつもりで書きました。


もし、ここまでの作品をお読みでないなら、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

きっと、本作との繋がりを感じてもらえると思います。


ざまあ、してみたかったなシリーズも書いていますので、読んでいただけると嬉しいです。

【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろってハンターの中に入ったと思ったら俺だけかよ!!


【完結】ざまあ、してみたかった1〜4


こちらも読んでいただけると嬉しいです

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