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5 武器は揃った

処刑場は王城前の広場に設置されており、城のバルコニーから見下ろすことができるようになっている。


今、フィーナが歩かされている道や処刑場の周りは兵士達が守っているが、かなり近くまで民衆が集まってきている。人数もかなりのものだ。


そして、処刑台は民衆から見やすいように高めに作られている。まさに、ステージといった造りだ。



つまり、王太子は、バルコニーからフィーナを見下ろしながら、断罪の仕上げをするつもりなのだろう。

そして、その内容を民衆に聞かせて、自分の正当性を改めて証明しようとするはずだ。


まるで、王太子が作った舞台の様だ。

全ては王太子の味方。

フィーナの味方は1人もいない。



「かえって、都合がいいかもしれないな。」


「どういうこと?」


「ここまでの舞台を作り上げたんだ。すぐに処刑するんじゃなく、偉そうに断罪するつもりだろう。」


「・・・まあ、多分、そうだろうね。」


「そして、これだけ味方だらけの状況なんだ。きっと、それはもう誇らしげに、朗々とフィーナの罪を並び立てるだろう。フィーナが何か反論しようとしても、きっと全く相手にしない。結論ありきの茶番劇だ。」


「じゃあ、どうするの、お兄ちゃん?」



「フィーナには悪いが、まずは王太子に断罪させる。」



「そんな!?」



「まず、相手の手札を見せてもらわないと、こっからの逆転は難しいからな。


でも、大丈夫。

こっちには強力な武器がある。


俺たちの今までの経験と、マリアさんの知識だ。」



「私の知識ですか?」


「マリアさん。悪いがあなたの知っていることを探らせてもらいたい。今、俺たちはあなたの中にいる。だから、記憶をたどることができるんだ。


余分なことは見ないし、知ったことも必要なことしか話さないと約束する。


嫌だと思うが、フィーナのため・・・」



「どうぞ、お構いなく。すぐ始めてください。」



「・・・決断が早いな。」


「フィーナのためですから。それに、私に見られてやましいことは何もありませんので。」



「本当に凄いな、あなた・・・。」




そして、俺たちはマリアの記憶を辿ってきた。



ライバルとして、親友として、過ごしてきた日々は輝いていて、絶対に失わせてはいけないと改めて決意を固めた。



この世界の情報も色々得ることができた。


「さあ、これでこっちの武器は揃った。

どうくる、王太子・・・そして、ヒロイン。」

【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろってハンターの中に入ったと思ったら俺だけかよ!!


【完結】ざまあ、してみたかった


【完結】ざまあ、してみたかったな2


【完結】ざまあ、してみたかったな3


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