49 オヤスミ
「はっ?」
思わず、気の抜けた声をあげてしまった俺。
フィーナ、何を・・・
「特別なんですからね♪」
フィーナが微笑んだ。
なっ!
「何するのよ~!」
妹の声が聞こえた気がするが、それどころじゃない衝撃に俺は固まった。
そして
あっ
意識が飛ぶ・・・
「さようなら。またお会いしましょう。」
「フィーナ様、ずるいです。次は私ですからね。」
そんな声が聞こえた気がした。
そして
目覚めたらそこは、いつもの自分の部屋だった。
「やれやれ。
戻ってこれたのはいいけど・・・何か、メチャクチャ疲れたな。」
正直、起き上がれる気が全くしない。
「私も疲れた~。
このまま寝っ転がっていたい~」
どうやら、妹も目覚めたようだ。
「ゲームに入ったとたん、処刑寸前だったからな。
さすがに焦ったよ。」
「お疲れ様、お兄ちゃん!」
「ああ。・・・お前もな。」
そして、何とか体を起こしてゲーム画面を見た。
そこには
フィーナから頬にキスをされているマリアのスチルが映されていた。
「こいつも唯一無二のスチルだな。」
「もちろん、スクショだよ。」
カシャカシャ!
「アイツら皆、幸せにやってくれるといいな。」
「・・・お兄ちゃん、本当にそう思っている?」
「どういうことだ?」
「何か、今の言い方だと、すっごく他人ごとに聞こえたんだよ。」
「・・・」
ヤッパリ、オマエモソウオモウ?
「お兄ちゃんならわかっているよね?
何でマリアさんがヒロインの力を残して欲しいって言ったかって。」
「・・・できると思うか?」
「やると思うよ、必ず。」
「・・・どうして、そう思う?」
「乙女の勘だよ。」
「誰だ、乙女って。」
フン!
ドガシ!
「油断し切ったところにフラッシングエルボーだと! ゲホッ。」
胃が喉から出るかと思った。
「でも、まあとりあえず・・・」
「今日はこのまま寝よっか♪」
「ああ・・・」
意識を保てなくなった俺は、そのまま深い眠りに落ちた。
やれやれ。
妹と一緒に寝るなんて、小学生以来だな
。
マアイッカ。タマニハソレモ。
何か、妹も幸せそうな寝顔で寝始めてるし。
・・・オヤスミ。
【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが
【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが
【完結】兄妹そろってハンターの中に入ったと思ったら俺だけかよ!!
【完結】ざまあ、してみたかった
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