表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/50

43 レミーの想い

「もう・・・俺がどういう存在かはわかっているよな。」


「・・・もちろん転生者よね。」


「俺たちは別に死んではいないから、転生とは、ちょっと違うけどな。」



「そうなんだ。

でもまあ、それは正直どうでもいい。

あなた達にはやられたわ。



・・・でも、ありがとう。」



「・・・ありがとう?」



「怖くなっていたのよ。

知り合いが処刑されるなんて・・・


しかも、自分のせいで。


でも、止められなかった。


だから、これはゲームって自分を納得させようとしていたんだ。



とっくに、今が・・・

今こそが現実だってわかっていたのにね。


だから、ありがとう。


私の好きだった世界を守ってくれて。



暴走していた



ヒロイン(私)を止めてくれて・・・




ありがとう。」


レミーは肩の力を抜いて、微笑みを浮かべた。



「この世界に来て、もう1年経つわ。

何がきっかけだったのかもわからない。

ただいつものようにゲームをしていたはずなのに、ふと気がついたら・・・ゲームの世界にいたの。

意味がわからなかった。

夢だと思った。


でも、何日経っても何も変わらなかった。


みんなは私のことをレミーと呼んでくるけれど、私にはこの世界の記憶なんて一欠片もなかった。


私がやっていたゲームみたいに、それまでの人生の記憶なんて残っていなかった。


レミーってどんな子だったの?


必死で話を合わせて・・・

苦しくて苦しくて・・・


通っていた学校に行ったら何か思い出せるかも・・・

何か変わるかも・・・


そう思って学校に行ったけれど、やっぱり何も思い出せないし、何も変わらなくて・・・


どうしようもなくなって、途方に暮れて・・・私はもう泣くことしかできなかった。


誰にも見つからないように、庭の隅っこで、ただ泣いているしかなかったの。


でも、誰も来ないと思っていた、そんな庭の隅っこにあの人は来た・・・来てくれたの。


王太子・・・ライリー様が。



ライリー様は事情を優しく聞いてくれたけれど、まさか本当のことは話せなかったから・・・学校が辛いという話をしたの。

それはもちろん嘘なんだけれど、辛いという気持ちを吐き出せるだけで.私は嬉しかった。

本当に嬉しかったの。


それから、私は何回もライリー様に話を聞いてもらったわ。

ライリー様は毎回、親身になって話を聞いてくれた。

私が話していることは嘘だらけだったから・・・嘘しかしゃべることがなかったから・・・もしかしたら、何か変だって気がついていたかもしれない。

でも、優しく話を聞き続けてくれた。


そして、『信頼できる仲間だ』っていってサミュエル様達を紹介してくれたの。

サミュエル様達も優しく話を聞いてくれた。笑顔を向けてくれた。

何にもない、しかも嘘だらけの私に笑いかけてくれたの。



嬉しかった。



だからね、私はライリー様達に、本当に感謝しているの。」

【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろってハンターの中に入ったと思ったら俺だけかよ!!


【完結】ざまあ、してみたかった


【完結】ざまあ、してみたかったな2


【完結】ざまあ、してみたかったな3


こちらも読んでいただけると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ