30 神の力
「よっ!」
「「「「なっ!!!」」」
突然目の前に現れた俺=マリアに驚愕する王太子達。
「バカな!?」
王太子達の護衛達も驚き、固まっている。
「おいおい、驚くのはいいが、護衛が固まったままじゃダメだろ。」
そう言いながら、王太子や護衛に背を向けた。
そして、バルコニーから下を見下ろし、手を振った。
「何で?私、目を逸さなかったのに・・・消えた?」
「一瞬でバルコニーに移動したっていうの?」
「そんな・・・」
「本当に・・・神様なの?」
「まさか!」
ザワツイテイルナァ
「お前!!」
護衛が剣を振るってきた。
ガシン!!
「なっ?」
「遅いなぁ。」
剣で受け止めた。
これは、モ◯ハンの世界で鍛えた剣術だ。
まあ、そもそも「ヒロインにはシナリオにはない攻撃は当たらない」ので、
ヒロインガソンナカンタンニケガヲシテイタラ、ゲームノシンコウニシショウガデチャウカラナァ
これはちょっとした演出だ。
「フィーナ!
じゃあ、一回そっちに戻るぞ。」
そう言うと、心の中で、フィーナのアイコンを押した。
「ただいま!!」
「あらあら・・・
お帰りなさい。」
フィーナは目を丸くして、首を傾けた。
しかし、王太子達と比べたら、動揺は圧倒的に少ない。
さすが、肝が据わっている。
「さて、戻ってきたところは見えたかな?」
周りの人々に問いかけた。
「見えなかった・・・」
「本当に・・・神様なの?」
ざわめきがどんどん大きくなる。
(実際は歩いて移動しているんだけどな・・・)
ゲームではアイコンをクリックしたら、瞬時に移動できる。
しかし、実際には移動には時間がかかる。
その矛盾を乗り越えるためには、
「移動は普通の方法で行っているが、周りからは瞬時に移動している様に認識される。しかも、ヒロインに関しては、それを不思議なこととは認識されない。」という法則で解決される。
マエニモセツメイシタヤツダネ
元々は、不思議なこととして認識されない力なのだが、ヒロイン自らが「不思議でしょう?」と提示すれば、さすがに周りもその異常さに気づく。
俺はもう一度、王太子のアイコンを押した。
そして、再びバルコニーに現れた俺を見て、ざわめきが一層大きくなった。
「もう一度、皆に告げる。
・・・俺は神だ。」
ざわめきが少しずつ静まり・・・
皆が跪いていった。
【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが
【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが
【完結】兄妹そろってハンターの中に入ったと思ったら俺だけかよ!!
【完結】ざまあ、してみたかった
【完結】ざまあ、してみたかったな2
【完結】ざまあ、してみたかったな3
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