表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/50

21 私はあなたが大嫌いです

「どういうことだ?」

「まさか、あそこにいる皆が、一人に求愛している・・・ってこと?」

「はぁっ? ありえないだろ、そんなこと。」

「でも、全員、自分から婚約破棄しているって・・・」

「貴族様って、子どもの頃から婚約者がいるものなんだろ?」

「それなのに、揃いも揃って相手を捨てたってこと? 一人の女性を狙い合って?」

「そんなバカな事、あるのか・・・」

「でも、誰も否定してないよ。」


「信じられない」「ありえない」と言う目で民衆が王太子達を見ている。


しかし、王太子達は俯いて無言でいる。



「どなたも、『違う』とはおっしゃらないのですね。まあ、それはそうですよね。そんなことを言ってしまえば、レミーさん争奪杯から脱落してしまいますもの。」


王太子達の体がピクっと反応した。

そして、お互い、顔を見合わせた。

しかし、やはり誰も何も言えない。



「あらあら。

しかし、大変ですね。この雰囲気の中、まさか『そうだ』とも言えないのでしょう。


ご自分達が、いかに非常識なことをされているのか自覚されましたか?」


王太子達は何も言わない。


・・・いや、言えない。




「私、フィーナ様の処刑を計画した事については、心の底から怒っています。はしたない言葉を使ってよいのなら・・・


あなた方を八つ裂きにしてやりたい位です。」

そう言って微笑んだ。


王太子達は顔を青ざめさせて、一歩後ろに引いた。


「ただ、王太子様のお許しのおかげで、今まで言いたくても言えなかったことを、ようやく言える。そのことについては感謝しています。




レミーさん。


私はあなたが大嫌いです。


それは、あなたが平民だからではありません。


あなたのやっていることが大嫌いだからです。


婚約者のいる男性に恥ずかしげもなく近づき、奪ったこと。そして、それを何人にも行ったこと。悲しみ涙する婚約者への謝罪の一つもなく、さも当然といったように、元婚約者といるところを見せつけていたこと。挙げ句の果てには、その男性達を学校の中でまとめて連れ歩いていたこと。そして、それだけのことを堂々とやっておきながら、『眉をひそめて見られた』『悪口を言われた』だの、自分が被害者のように振る舞っていること。ついには、自分は浮気相手の分際でありながら、恥ずかしげもなく王太子の側で元婚約者の処刑に立ち会っていること。そして・・・その全てが自分には許されているといった振る舞い全て。


全て大嫌いです。


だから、お話したいとも思いません。

お茶会に呼びたいとも思いません。

暖かく接したいとも思いません。


この世界はあなたのためだけの世界ではありません。


みんなが、

笑ったり、泣いたりしながら・・・

支え合いながら・・・

毎日、何かを少しずつでも積み重ねながら・・・

一生懸命に生きている大切な世界なのです。」

【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが


【完結】兄妹そろってハンターの中に入ったと思ったら俺だけかよ!!


【完結】ざまあ、してみたかった


【完結】ざまあ、してみたかったな2


【完結】ざまあ、してみたかったな3


こちらも読んでいただけると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ