20 断罪
「戯れはこの位にしましょう。」
「そうしてくれ。」
間髪入れず王太子が答えた。
すでに、げっそりとした顔をしている。
「では、宰相の息子様。」
「・・・」
モウ、ソノヨビカタデヨイラシイ
「あなたに質問です。
あなたには今、婚約者はいらっしゃいますか?」
「!!」
「お答えください。」
「なぜ、答えねばならない!!」
「今回の問題に関わっているからです。」
「馬鹿なことを・・・」
「馬鹿なことかはすぐわかります。
さあ、お答えください。」
「・・・いない。」
「あらあら、それは申し訳ないことを聞いてしまいました。
・・・ただ、昨年の時点では婚約者様がいらっしゃいましたよね。
婚約破棄をされたのですか?」
「こちらから婚約破棄をしたのだ!」
「そうなのですね。
それでは、騎士団長の息子さんはどうですか?
婚約者はいらっしゃるのですか?」
「俺も・・・いない。」
「あなたも、あなたから、婚約破棄をしたのですか?」
「・・・そうだ。」
その後、王太子の取り巻き・・・公爵家嫡男、大商人の息子にも同じ質問をした。
そして、答えは全て同じ。
「王太子の取り巻きから婚約破棄をした」だ。
会場がざわめいている。
特に、事情を全く知らない民衆の方が驚きが大きい様だ。
「さて、これはどうしたことなのでしょう?
国を代表する高級貴族の方々に婚約者がいらっしゃらないなんて。
それどころか、同時期にご自分達から婚約破棄をされているなんて。
このようなことが偶然起きるはずはありませんよね。」
微笑みながら、剣を王太子の方に向けた。
もちろん距離があるので切り掛かるためではない。
断罪を始めるためだ。
「あなた方は、なぜ、婚約破棄をされたのですか?」
王太子達は沈黙している。
「あらあら、どなたも答えられないのですか?
・・・では、私が代わりに言ってあげましょう。」
「やめっ・・・」
止めようとした言葉を無視し、ここにいる全ての人に聞こえる声で言い放つ。
「皆様が婚約破棄をした理由。
それは、レミーさんと結ばれたいからでしょう?」
【完結】兄妹そろって断罪中のヒロインの中に入ってしまったのだが
【完結】兄妹そろって断罪されている息子を見守る王様の中に入ってしまったのだが
【完結】兄妹そろってハンターの中に入ったと思ったら俺だけかよ!!
【完結】ざまあ、してみたかった
【完結】ざまあ、してみたかったな2
【完結】ざまあ、してみたかったな3
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