12 証拠
「さあ、次は定番の反論です。
ですから、すぐに答えられると思いますよ。」
「・・・どうかな。」
王太子は顔をしかめた。
「そんなに警戒なさらないでください。
本当に基本中の基本ですから。
フィーナ様が罪を犯したという具体的な証拠を提出してください。
それだけです。」
「罪の内容は先ほど伝えたはずだが?」
「ご冗談はおよしください。
あんな大雑把な話で、罪を問うことなど許されません。
具体的に、いつ、どこで、何があったのですか?
そのような問題が何回起きたのですか?
そして、それをフィーナ様が行ったという証拠はあるのですか?
まず、それを提示してください。」
「破られた教科書やドレスがある。」
「破損したのがフィーナ様であるという証拠は?」
「そんなもの、あるはずがないだろう!」
「なら、なぜフィーナ様がしたことになるのです?」
「動機があるからだ。」
「申し訳ありませんが、それは先程、否定されました。あなたはフィーナ様に見限られていました。だから、あなたの愛を失う心配などフィーナ様にはありません。」
「口だけかもしれないではないか!」
「その通りです。
お互い、口だけなら何とでも言えるのです。
だから、証拠を提示してくださいと言っているのです。」
「なぜ、私がそうする必要がある?」
「あ・な・た・が、フィーナ様を裁こうとしているからです。
罪を問うものが証拠を提示するのなど、当たり前ではないですか。
今、ここにいる皆さんに問います。
証拠もなしに、自分や自分の大切な人が処刑される。
納得できるという方は手を挙げてください。」
貴族からも、民衆からも・・・
誰の手も挙がらなかった。
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