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第二戦 ゼロ和ゲーム(8)

「おまえの直感ってことだよ。危険に陥る時自動的におまえを守ってくれるそうだね。本当のことみたいだからさっきのはおまえのせいにしねぇよ」

えっ?こいつは想像より道理をわきまえたようだなぁ。

「前提はいつでも俺のために尽くすことだ。たとっ、例えば……」

「例えば?」

「さっ、さっきのサービスのことだ!あれはおまえがしただろう」

「はあ?サービスなんて知らないよ。それに僕はそんなのできないし……」

「で、でもさっきのは……気持ちもいいしさ……」

何故か顔をすっかり煮えたえびのように赤く染めて、二つの目玉がまごまごとぐるぐる回ってる柳下。それは一貫とした冷たい態度とまったく逆だ。こんな誰でも見抜ける振りで僕をテストしようとするのか、ペテンにかかるわけがない。

「……待て!まさかさっきマッサージをしてくれたのもおまえの直感ってわけ?」

おいおい、何か特別な単語が聞こえたようだ。

マッサージ?あれは一門の奥深い技能である。確かに一般の肩こりのマッサージは熟練してるけど、まったくあいつの肩に触れなかったよなあ?どうしてそんなことを言ったのか。

「何か言いたいのが分からないが、マッサージぐらいなら手伝ってあげるよ」

「ちくしょうっ、芸音がまだあいつに言ってくれてねぇのかよ。なんと俺自分が……」

息漏れ声でぶつぶつ言い、すでに相手の顔は穴があったら入って隠れたいほど不自然だった。

仮に演技と言ったらどうもリアルすぎる。一体柳下がどうしてそんなに緊張してるのか理解できない。マッサージって恥ずかしいことなんかじゃないのに、たまに筋肉を和らげるのもいいだろう……

あっ、もし今し方あの混乱の中その足裏を指で押したのをマッサージと言えれば……

「……足裏マッサージってことか?」

「ゴホっ!すまねぇ!失礼した!」

かなり力を入れて咳をして、相手は僕の質問を答える気がさっぱりだ。

こんなおっさんぽい咳をする女子がいるか。せいぜい女として自覚してろ。

「なぜさっき俺の方へ近寄ってきた」

「たっ……ただ落とし物が……」

「何?」

「あの写真」

指を相手のソファーへ指して、黄色っぽくなった写真はさっきのままクッションの隙間に挟まってる。

突然、柳下が電光のような姿でソファーに突っ走って写真を拾い、さらに写真をポケットに入れるとほっとしたようだ。

その写真は彼女にとってはきっと大切なものだと思う。が、あることは先にはっきりさせなければならない。

「あの……写真の中の人を知ってるの?」

「聞いてどうする?俺個人のことだろう」

「それはそうだけど、あの人に会ったような気がするんだけど」

この言葉に対してあいつは鼻をつくと予測しながらも、次の展開は予想外だ。

相手は目を大きくみはり、一対の眉毛がまるで鷹が羽を広げるように上げる。これは女子がある話題に興味を持つ時の身体言語であり、毎回ひそかに男子に話しかけられる女の子たちを観察してる時彼女らはいつもそうするようだ。

「バカめ。おまえのようなやつがあの人に会う資格はねぇんだ」

はいはい!柳下を女子としてみてはいけないのを失念した。けど、僕の予測は正しかったよ!

こいつが僕は資格ねぇと思ってるなんて……自分も高校生のくせに。とりあえず胸にいっぱいの怒りを抑えてからこの男にも女にも属しない異類と論争しよう。

「どうして資格がないの?僕が高校生だから?」

「むろんだ。この伝説のマイスターが一人の小僧と面会するわけあるか」

冷たく言った柳下。軽蔑以外にまだ深い敵意を含んでる口吻。他人担のアイドルを批評した経験がある?まあ、相手の当時の表情は正しく今柳下の顔だった。

「あのマイスターがたった一回参加したゼミナールに行ったことでひけらかすな。もし本当にそうだったら確かにアッタって言えるが、多分相手の実名さえも知らねぇなぁ。くだらん」

「デドリル。普通はキャトと呼んでる」

おお!キタ!ずっと秘密を先覚者の口ぶりで庶民たちに公表する感じを体験してみたかったんだ。この僕一人しか事実を知らないって味も悪くないね。

「で?」

まったく、多少演じるのに協力してくれない?表情が微動だにせず柳下は目でさえも瞬きしなかった。芸音もあいつにこんな文句を言ったことがあるはずだ。

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