プロローグ
中村友崎、最終巻を執筆中の小説家の方。一日も経たないうちに彼女と別れてしまいましたが、今でも友達です。
編集者が突然訪ねてきた仲村、ジャケットを着ていた中村が、編集者に向かってドアを開けたとき、編集者は衝撃を受けた。
「おーい中村くん、いったい何があったんだ?」
「お願い谷崎さん、ラーメンを買ってきて」
谷崎は何も言わずにラーメンを買いに行き、仲村の家に戻ってドアを開けた。
お湯を沸かして、そのお湯をラーメンに注いで、中村に渡した。
「何が起こった、中村くん」
「俺は、最低」
「知っています」
谷崎の発言で中村がイラッとした
「最終巻の執筆に追われ、鈴木を無視して。その時、鈴木が訪ねてきて、俺は「迷惑をかけるな」と叫んだ」
「中村君お前本当に。最高だ」
「何で?」
「書くことに専念するために」
――ちくしょう、谷崎さん 友達だと思っていたのに、結局はただのくそー編集者だったんですね。
「でも、おかしな、みゆきさんは作家さんなので、事情を理解していると思って」
「鈴木が作家であっても、女性であることに変わりはない」
「そのとれだ」
「黙れ、俺は集中ほしい」
仲村はノートパソコンに向かい、夜が明けるまで書き続けた。
「やっと終わった。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
誰かがドアをノックした。
「近所の人が寝ているこの時間に、動物のように叫ぶのはやめましょう」
「すみません」
中村の叫びで目覚めた谷崎。
「何が起こったか」
谷崎がまだ眠そうなのに、中村は嬉し泣きしていた。
「完成しました。俺は小説を完成させました」
「そっか。まじか!!!!パーティー、パーティーをしよう」
真剣な表情の中村
「その前に、ある場所で」
「どこだ」
「鈴木に謝らなければならない」
「そだよな。お前の女のところに行って、すべてを俺に任せて」
ジャケットを着て家を出た中村は、そのまま鈴木さんの家に向かう。
そんな中、中村はめまいを感じ始めた。
「おかしな、全然眠くなかった、何で今だ」
仲村が左右に動き出した、と自分の体をコントロールできない。
《確認しました》
中村は意識を失って倒れた。