第4話 大魔導師とその婚約者
そろそろ暗くなる夕暮れ時、富裕層が住むであろう邸宅街を4頭立の大きな箱型の馬車が走っている。
重厚な馬車の側面には不死鳥の紋章が描かれている。
永遠たる係累魔術師団の紋章である。
周囲には数騎の騎乗した兵士が護衛するように並走し、その兵士の鎧とマントや馬車を操る御者の服にも不死鳥の紋章が描かれいる。
その一団に遭遇した人々は、目にした途端に緊張した面持ちとなる。
しばらくするとその馬車の一団は他の邸宅のものと比べても厳重な塀に囲まれた大きな門の前に到着し、停止した。
門にはやはり不死鳥の紋章が刻まれ、そこを警護する兵士の鎧にも描かれている。
警護する兵士たちは馬車を確認し、御者と言葉を交わすと門を開き、馬車を中に招き入れる。
通り過ぎるとき、警護の兵士達は主君にするような恭しい一礼を馬車に対して行った。
馬車が敷地を少し走ると、間もなく屋敷の玄関先に到着する。
あまり飾り気は無いが、荘厳で大きな屋敷である。
騎乗した兵士たちは下馬して、そこに控える。
御者も降り、馬車の扉の前に行き、扉を開ける。
すると、まず一人の20代くらいのローブを着け、杖を持った魔術師の男が出てきた。
魔術師の男は降りると、後から出てくる者の邪魔にならないように横に畏まって控えた。
次に出てきた者も杖を持ち、上等なローブを着た魔術師で、20代の見た目の背丈の高い、銀髪碧眼の美しい男。
永遠たる係累魔術師団の首領にしてこの大陸最高の魔術師の一人であるシュタナート・ジオールである。
シュタナートが馬車から出てくると、それに向けて御者や下馬した兵士達は一礼を行う。
シュタナートは後ろを振りむと、後から出てるだろうと思われる者に手を差し出した。
差し出された手をしっかり取り、杖を持ちローブを着た若い女が出てきた。
シュタナートの最愛の婚約者となったフィーネ・アグニスである。
他の者のゆったりとした暗い色のローブとは違い、比較的ぴったりとした体の線が出る白いローブを着ている。
以前に着ていた物と似ているが、より上等な物となっている。
黒髪黒目、ややマシになったが表情が乏しく、暗く地味な感じである。
以前より美しく成長したが、変わらず化粧っ気も無いせいか美人とまではいかない。
彼女は婚約した後、シュタナートの屋敷で住むようになっていた。
シュタナートからさも大事そうな扱いを受けているが、フィーネの方はそれに甘える感じでは無く、ある種の緊張感がうかがえる。
「皆の者、ご苦労であった。後はゆっくり休んでくれ」
シュタナートが低く威厳のある声でそう言うと、御者と騎乗した兵士たちは再度一礼した後、それぞれの乗り物に乗り、退散していく。
残った3人のうち、最初に馬車から出た魔術師が屋敷の扉を開け、2人を招き入れる。
既に日はほとんど暮れているが魔術による照明により中はかなり明るい。
「お帰りなさいませ、シュタナート様、フィーネ様」
屋敷の中には2人の魔術師と数人の使用人たちが、この時間に玄関に入るのが分かっていた様に出迎え、そう声を掛けて一礼する。
「皆、出迎えご苦労。しかしリハルトは多忙なのだから、出迎えなぞせんでも良いぞ」
シュタナートは、出迎え全員に向けて労いの言葉を言った後、最も地位の高そうな年配の魔術師に気遣うように言った。
彼はシュタナートの家政全般を束ねる家令のリハルト・フォーエン導師長、シュタナートの最も信頼する部下の一人で、腹心中の腹心である。
歳は50前後、上品で穏やかそうな雰囲気で、ローブに描かれた紋様はシュタナートのもの程ではないにしろかなり複雑であり、魔術師団の上級幹部である導師長の位階を表している。
フィーネは婚約した後に導師の位階に上がり、リハルトより低いが、事実上のシュタナートの妻なので、少なくともこの屋敷においてはフィーネのが上位の扱いを受ける。
しかしフィーネの方はそれに甘んじることなくリハルトを位階通りに上位者として接している。
「今日はそれ程忙しくなかったので。この後はどうなされるおつもりですか?」
「うむ、少しフィーネと執務室で話してから、食事をとるとしようか」
「左様で、では食事の支度させましょう」
「うむ、頼む」
そう言った後、シュタナートはフィーネを伴って自分の執務室へ向かった。
リハルト達は一礼をして二人を見送った。
シュタナートは執務室の前に着き、ドアノブを回して、開かないことを確認すると、
「開錠せよ」
そう言うと鍵が開いたような音がして、再びドアノブを回して中に入っていった。
執務室は魔術師団の重要な書物等があるので、シュタナートが留守の時は《重施錠》の魔術の付与され開かないようになっている。
シュタナート本人かリハルトが「開錠せよ」と言わないとドアは開かない仕組みである。
中に入ると部屋は暗かった。
「照らせ」
シュタナートが言葉を発すると天井に付けられている、半球状のガラスが発光し部屋を明るく照らす。
こちらは半球状のガラスに《照明》の魔術が付与されており、「照らせ」と言葉を発すれば、誰でも部屋を明るくする事が出来る。
執務室の中は3年程前、フィーネが訪れた時とさほど変わりない。
部屋の奥中央には主であるシュタナートが使用している大きな机と椅子があり、その前にテーブルを間に挟んで向かいあった二つの長椅子があり、壁際には本や書物等を収納するいくつかの棚が配置している。
シュタナートとフィーネは杖を入口付近にある杖立てに置いて、長椅子の方に向かおうとする。
魔術師の杖は騎士とっての剣と同じく、象徴するものであるので、普段はほとんど携帯する。
何の変哲の無いただの杖でも魔術を助ける働きが有り、シュタナートの様な高位の魔術師が持つ特殊な製法で制作され、魔術が付与された杖であれば、効果に大幅に違ってくる。
「そういえば、今日はしてなかったな」
シュタナートは移動中のフィーネを引き留めて、優しく抱き寄せる。
フィーネは少し驚く。
そしてシュタナートはフィーネの口に自分の口を合わせる。
フィーネはさして変わらず一見、無表情に見えるが、ここ2年程の間、婚約者にして恋人のシュタナートの目には満更でもない表情に見えた。
口づけを交わした後、二人は仲良く隣り合って一つの長椅子に座る。
「フィーネにとっては挨拶周りはやはりしんどいか」
シュタナートは気遣うように優しい表情と口調で言った。
「あまり得意ではありませんね。《老化停止》の魔術を習得している方が気が楽です」
無表情で抑揚の無い声で答えた。
《老化停止》は極めて難易度が高い魔術であり、見習いを除いた正規の魔術師だけで千を遥に超える魔術師団で、両手の指で数えられる程の高い才能を持つフィーネでも取得は厳しいものであった。
しかしフィーネの熱心な努力と《老化停止》との相性良さ、シュタナートからの可能な限りの指導と支援でもう間もなく取得するところまでこぎつけた。
フィーネが《老化停止》が実行が成功したら、すぐに婚礼を上げる準備をしている。
「妻にする前に会わしておきたい重要な人物は何人かいる。すまんが、もう少し付き合ってくれ」
大組織の首領にはそういった事も重要である。
「わかりました、あなたのために」
無表情だが、声には力が入っていた。
フィーネは人付き合いが苦手で友人も少ない。
心を許している人間は家族を除くとシュタナートぐらいである。
そういう人間が見ず知らずの人間に挨拶回りをするのは苦痛である。
首領の妻としてあまり好ましくない点だが、そういう面でさえシュタナートは愛おしいと思ってしまうようになった。
「すまんが頼むぞ。やはり妻になったら大導師会に参加するという話も見合わせたほうがよいか?」
大導師会はシュタナートに次ぐ位階である大導師とそれに準ずる者で構成されたこの魔術師団の最高意志決定会合である。
「そうですね、どうせあなたの意見に盲信し追随するだけで意味があまり無いと思いますので」
フィーネはシュタナートに対して恋人として深い愛情と唯一の直弟子であるための深い師弟の絆があるが、それ以上に信者が神に対する崇拝に近い、崇敬の念がある。
当時はあまりそうは見えなかったが、3年前にシュタナート邸を訪れる以前からであり、この3年間をシュタナートと過ごすうちに、さらに強固なものとなっていった。
魔術師団に属する魔術師の多くが、大なり小なりが偉大な大魔導師シュタナートの信奉者であるが、さすがにフィーネ程の者はほとんどいない。
「折角、若い女が加わるかもという話だったのに他の者が残念がるな」
現在の大導師会は男のみで構成されている。
「私は特に美しいわけでも無いので、そうでも無いと思います」
フィーネの容姿への自己評価は高くない。
シュタナートも出会った当初はそれ程好みの容姿では無かったが、努力家の面や魔術師としての才能、強靭で真っ直ぐな意志、深い愛情、信頼出来る性格等に惹かれて愛すようになると、その容姿も愛おしく魅力的に見えるようになった。
「そんなことはない。ただフィーネの魅力がわかるまで多少時間が掛かる場合もある。時間が掛かっても分からない奴は愚か者だ」
「ふふ、私はあなただけに魅力的なら構わない」
あまりシュタナートが力強く言ったのが、可笑しかったのか、フィーネから少し笑みがもれた。
「勿論、私には世界一魅力的だ」
シュタナートは世辞では無い、本心を力強く言う。
無表情が標準であるフィーネも少しは照れたような顔になる。
「ところで……」
シュタナートはここでの話の本題に入った。
「子を作るのはどうする?」
普段はあまり変化しないフィーネの顔は拒絶を示す表情に変わっていく。
「その話はお断りしたはずですが」
今までとは違って少し強い口調だ。
「しかし、時期的には考え直すなら今しかない。《老化停止》を実行すれば永遠に子を成す機会は失われる。今一度よく考えるのだ」
シュタナートは真剣な表情になり、言葉にも力が入っていた。
《老化停止》を実行しているシュタナートには妊娠させる能力は無いので、フィーネが子を作る相手は別の男になる。
「私に遠慮する必要は無いぞ。君の父上も孫の顔を見てみたいのではないかな。子にも不自由ない暮らしをさせよう。それにそれをしたとて、フィーネに対する私の気持ちは変わらん」
自身の妻になるために子をもてぬ後悔をシュタナートはさせたくないと思っている。
本当に嫌なのなら無理強いをする気持ちは微塵も無いが、自分への遠慮から断っているかもしれないと思い、シュタナートは少し強い感じで言葉を続けた。
シュタナートの自分への自信とフィーネに対する絶大な信頼があるから勧められる行為だ。
愛するフィーネの子を見てみたいという思いもある。
「何度言われても気持ちはかわりません。父には私の他にも子がおり、孫は他に任せましょう。それに出産はそれになりに危険を伴います。出産で命を落としたという話は少ないながら、耳にします。あなたのためにならともかく、万が一にもその様な事に命を掛けたくありません」
フィーネは毅然とした表情で言った。
この魔術師団では魔術以外にも様々な技術、知識があるのでまだ他の世間に比べればマシだが、やはり出産で命を落とす危険は否定できない。
フィーナは病弱といほどではないが、女の中でも特にか弱い感じで、あまり出産に適してそうには見えない。
いざ出産するとなると最高の助産婦を付ける事になるが、それでも悪くすれば、百に一つ程度の確率で命を落としてしまうかもしれない。
それに生まれた子が早逝してしまう可能性も一般的に低くはない。
「そうだな、フィーネには危険な行為はさせたくない。以後、私の方からは言わないようにしよう。気が変わる事があったら言ってくれ。しつこく言ってすまなかった」
シュタナートの内心はやはりほっとした。
女は母になると変わると言う。
シュタナートの事を第一に考えてくれるフィーネでも変わる可能性は十分あるだろう。
そしてシュタナートは似た話なので、ついであの話もしておこうかと思った。
「いえ、その提案が私や父を思っての事なの分かっておりますから。それに私は早く結婚して、形式的にもあなたと結ばれたい」
フィーネも穏やかな表情になりそう言った。
「あとついでなので言っておくが、結婚後に他の男と寝たくなったら、寝ても構わないぞ。新婚早々にあまり派手だと、私の立場をあるが、節度を持って楽しむのなら問題ない」
それを聞いてフィーネの顔がまた不機嫌そうになる。
シュタナートに対する思い程ではないが、彼女は貞淑さを重んじる創造の神帝の信者でもある。
「私の方はあなただけでいい。シュタナート様の方は私を唯一の妻として、女としても一番に愛してくれるなら、他の女と寝ても構わない。それを承知で妻になろうとしたのだから」
「勿論、フィーネの事は死ぬまで一番に愛そう。しかし私達の生涯は長くなるだろう。その長い間、私しか知らないのも寂しい事だし、ふとたまには他の男と遊んでみたいと思う事もあるだろう。ただし誰でもという訳にはいかない。私達に危害を加える意図が有る者は駄目だ。そういう時になったら私の許可をとって欲しい。私達にとって危険な相手以外は許可をだそう」
「あなたの方が構ってくれるなら、そんな時は来ないと思いますが」
「良くも悪くも人は変化していくものだ。《老化停止》の実行者とて例外ではない。それも気が変わったら言ってくれ。恥ずべきことでは事では無いし、私達が夫婦を続けていく上でも軽視出来ないことだと思う」
シュタナートがフィーネにこういう話をするのは定命の者とは違い、非常に長くなるであろう夫婦生活においてフィーネとのみしか性的関係を結ばないのは若い肉体を維持し、尚且つ人一倍好色なシュタナートには結構難しい事だ。
かと言ってシュタナートの方のみ、他の相手と性的関係を結ぶのは、さすがにフィーネに負担を掛け過ぎてしまうし、かと言って男と隠れて密会されたら裏切られたという気持ちになる。
なので互いに違う相手との性的関係を程々に許す事が良いだろうと思っている。
「まだ結婚しても無いのに、浮気の話ばかりされても困ります」
かなり不機嫌そうな表情でフィーネは言う。
それもそうかとシュタナートは思った。
結婚後の夫婦生活に重要な話であるが、愛するフィーネをあまり困らせたくは無いので、その手の話をするのは今回はやめる事にした。
「それもそうだな、ではフィーネは結婚したら何かしたい事はあるか?」
「そうですね。ここ3年は《老化停止》の習得に費やし、その合間で出来るような簡単な魔術しか取得していないので、高等な魔術を取得し、あなたに魔術師として近づきたいですね」
「ふふ、何も私の望んでいる答えを出さなくて良いぞ」
シュタナートは可愛いやつめと思い、顔に笑みが浮かぶ。
フィーネの魔術師としての高い向上心もシュタナートが好きな面である。
「私には妻としてな重要な出産や社交を出来ませんので、せめて魔術であなたの補佐をしてお役に立ちたい」
フィーネは無表情だが、その瞳は力強く見える。
シュタナートは妻にはいざという時には頼れる存在を望んでいるが、フィーネはそう遠くない将来にそれを満たすだろうと予見している。
「フィーネは今までは魔術一辺倒だった故、社交は得意ではないが、だがまだ若い。いずれ難なく、こなせる様になるやもしれん。私もフィーネくらい歳の時は苦手であった。とはいえ苦手なら苦手のままでも構わん。それ以外に大きな長所があるのだから」
「そうでしょうか……」
フィーネは少し自信なさげな表情だ。
「まあフィーネは自分が生きたいように生きたら良い。私はフィーネの本質を愛したのだから」
それを聞いてフィーネの顔が綻びそうになる。
「あとそういえば……言い忘れたが、イスカリア王国の王宮に親善に行く予定が近いうちにある。何かと関係が深い国で私達の婚礼にも呼ぶ予定だし、フィーネにも紹介しおきたい。面倒だろうと思うが、付き合ってくれ」
イスカリア王国は魔術師団が本拠地を置き、盟友関係にあるヴェルゼ共和国の隣国である。
魔術師団とも地理的に近い事から、取引もかなりあるが、強大化する魔術師団の力を背景にヴェルゼ共和国側が圧迫しており、魔術師団との関係もやや不穏であるため、その状態を和らげる親善の目的もある。
最愛の者を帯同させるには危惧がまったく無いとは言えない状況だが、シュタナートは防御魔術に長け、自信をもっており、いざとなればフィーネと共に一瞬で安全な場所に帰還出来る《転移》の魔術も実行出来る。
「わかりました。やはりトリア伯のところにも立ち寄るのですか?」
フィーネの表情は若干乗り気ではない様子だ。
「ん? 立ち寄るがそれがどうした?」
イスカリア王国トリア伯領はヴェルゼ共和国との国境にあり、イスカリア王国の王都に向かう場合は通常はそこを通る。
シュタナートとトリア伯はそこまで親密というわけでは無いが交友があり、今回も挨拶ぐらいには顔を合わすだろう。
「あそこの令嬢は大層美しいと評判ですね」
「はは、フィーネにもそういう感情があるのだな。いつも無表情だから気が付かんかった。何度か見たが、確かにあそこ令嬢は美人だ。しかし先程言ったとおり、私にはフィーネは世界一魅力的だ。これは世辞では無いぞ。それにイスカリア王国の王太子と恋仲だったはずだ」
確かにシュタナートはトリア伯令嬢のことを素晴らしい美人だとは思っていたが、不思議と性的な魅力は全く感じなかった。
「どうしても美人には気兼ねしてしまいます」
「私として気にするなとしか言えんな。すまんが付いてきてくれないか?」
「はい、あなたのために」
「よし、なら話は終わりだな。食事に行こうか」
「はい、食事の後はどうされますか?」
フィーネが意味有り気に訊ねてきた。
そういえばここ3日程フィーネを抱いていなかった。
「体調等は問題ないか?」
フィーネは献身的過ぎるくらいなので、シュタナートは常に気を配るようにしている。
「はい、問題ありません」
「では、今夜は頂こうとするか」
「はい、わかりました」
フィーネは一見すると無表情だが、シュタナートには少し艶っぽい表情になったように見えた。
シュタナートは元々、女を喜ばすのが好きでそちらにも自信があるのだが、フィーネには愛情から特に念入りに可愛がるので、すっかりそっちの方でも虜である。
「では、行こうか」
シュタナートは長椅子から立ち上がり、優しい笑顔でフィーネに手を差し出した。
「はい」
フィーネは簡潔に返事にした後、ぎこちない笑顔を返し、シュタナートの手をしっかり握り、立ち上がった。
フィーネは笑顔が苦手でぎこちなくなってしまう。
二人は仲が良さそうに並んで、執務室を後にした。
シュタナートは非常に満足していた。
自身の魔術師としての能力は齢40を超えても伸び、自身が率いる魔術師団も順調に発展拡大している。
しかし何と言ってもフィーネを伴侶に迎える事が出来る事だろう。
己の妻としては世界中を探しても超える者はおろか並ぶ者さえいないだろうとシュタナートは思っている。
少なとも人の身においては……




