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1:転生

人は皆平等だと言う人間は何人もいることだろう。

しかし、その中で本当にどんな人相手でも平等に接するとこができる人間なんて何人いるのだろうか。

僕は知らない。

いや、まだ若いだけなのかもしれない。

でも、今まで息を吸うことと同じ事のようにいじめられてきた僕には、わかることだと思う。

周りの同年代の奴らは自分たちに飛び火しないようにと、それを見て見ぬ振りをする。

これならまだいいだろう……。だが、仲間意識が少しでもあるやつはそれに加担する。

どうして、人は下に見ることの出来る弱い人間を作りたがるのだろうか。

僕は特段、成績が優秀なわけでもなければ、運動が得意な訳でもない。周りの女の子にもてたかと言われれば嫌われていた方ではないだろうか。

僕が今、こうして学校へと足を向け、歩く理由はなんだろうか。

勉学に励むためか?

違う。

部活に性を出すためか?

これも違う。

わざわざ、いじめられるためだけに行っているのか?

違う。けど、そういうことなのかもしれない。

教師に虐められている言って変わったことと言えば、虐めが余計執拗になってしまったことぐらいだ。

教師に怒られたことで溜まりに溜まったのであろうストレスを僕で発散する。

一体いつになれば、変わるのだろうか。

最初は小学生の頃。なんとか菌だの言われて遠ざけられたり、僕のする全ての行動が気持ち悪いと貶される。

それが嫌だったがために中学受験をした。合格したところは高校それなりに名のある進学校で、中学を新設したばかりという所だった。

僕はこれでやっと、虐められるだけの人生は終わるのだろうと考えたが、世界は僕に厳しいらしい。

なんでもない話題を話して、今度こそちゃんとした友達というものを作ろうと思った。

しかし、ある時よく話していたうちの一人が僕の前に立って、僕の記憶にないようなことを僕がしたと言って唐突に殴られてしまった。

周りには多くの同学年。皆一様に僕がただ一方的に殴られるのを見て笑う。笑う。

それからは、楽なものだった。虐められることにはもう慣れてしまい、周りの人は結局そういうことをするしか楽しみのない人間なのだと決めつけた。

そう思い始めてからは、教師に報告することもなく、言い返したり、やり返したりすることもなく、ただただ、耐えた。

高2になる頃には、虐めていたやつは僕の反応が面白くなくなったのか、また新しい対象を虐め始めた。

僕が殴られるのを見て笑っていた一人だし、たまに、加担して僕を蹴ることだってあった。

僕はその光景を笑うことは無い。ただ、因果報応なのだろうと、助けることもなく、その光景を遠目に見続けた。

それから暫くして、僕はそのいじめの対象になったやつから八つ当たりされてしまった。

どうしてなのか、分からない……。

結局、自分のストレスを発散できればいい、好きなことだけをしていたいなんていう考えることの出来ない猿なのだろうか……。

それから暫くして、僕は落ちた。

いや、省略しすぎた。

僕は話したこともない人に放課後に屋上に来てほしいと呼ばれたので行ってみると、そこは見事に虐めっ子の巣窟と言ってもいいほどに集まっていた。それから、その中で、押し合い引っ張り合いされる中で僕を引っ張った1人が躓きこけた。

僕は屋上の段差に膝をぶつけて前に倒れ込みながから、9階の上だから10階とでもいうだろうか。とりあえず、地面に向かって落ちる体勢になって、いわゆる、走馬灯なんてものは虐められてきたことが次々に思い出された。

そして、地面に到着して痛いと思うこともなく意識は途切れたのだろう………。

いやまてまて。だとしたら今どうしてそんなことを考えていられる?

死んだなら、まぁ予想だが意識はなくなるんじゃないのか?

『はいはい、おはよう?こんにちは?こんばんわ、かな?まぁ、どうでもいいや。で、どうする?』

いや、この頭に響くように聞こえる声は何を言っている?どうするか?そんなもの、死んだんだから輪廻転生でもするためになんかそういう流れに乗るんじゃないのか?

『あ、えぇといやぁそれが……まぁ私のミスでね?ちょうど同時刻に死んじゃった人の魂取り間違えちゃってさ?』

いやいや、意味がわからん。何を言いたいんだ?

『いやね?だから、君の世界の魂の流れにはもう戻れないわけよ?だから、こっちで転生させたげることも出来るけどどうするって事なんだけど?ちゃんと聞いてた?』

いやまて、そもそもそれを聞いたのが今だ!初耳だ!……まぁいいや。どうせろくな事のない人生だったしな。

『じゃぁ、転生決定っと』

は?まだそっち行くとは決めてないだろ?

『え?決定みたいなもんだよ?君は後ろに道がないのにどこに進むって言うんだい?』

そういうものかな………。で、僕には何が決めれるわけ?

『そういうもんだよ~。そうだね……種族、性別、顔立ちから何から何まで、かな?』

あぁ、うんわかった。それじゃぁ、前世では自衛能力なかったから虐められてたし、当分人と関わりたくないからドラゴン、とか?

『え?あぁ、うん了解。性別は?』

男でいいよ。面倒だし。顔立ちは、そっちの世界の平均ぐらい。魔法とかあるの?

『ず、ずいずい来るね~。そういう子は初めてかな。うん、あるよ』

それなら、その世界に存在する魔法スキルをユニーク的なのから全て、ステータスはそれぞれにおいて1番高い人の10倍ぐらいでいいや。

『え?あ、うん………』

あ、レベル的な概念はあるんだよね?

『あるけど………』

それなら、レベル1でそれにしといてね?成長する楽しさって言うのも知りたいし。あとは……不死身とか?

『え、あぁ。そうしておくよ………』

あと、あんたも着いてきてくれよ

『……………はい?』

いや、本人無理なら分体とかさ。あるでしょ?そういうの

『あ、いやまぁあるけど………』

じゃぁそれでいいや!これで、のんびりできるなぁ!

『だ、大丈夫かなぁ……このステータス。流石に暴れることはないだろうけど………』

じゃぁ、あとはあっちの世界の言語とか常識もよろしく!

『あ、それは元々つける予定だから大丈夫だよ。じゃぁ、今まで言ったステータスを反映させるね?多分あっちこっち痛くなるから当分動けなくなると思うけど……………いい?』

う~ん………あとの考えたら痛みなんて今だけだしら慣れたもんだし……わかった!よろしく!

『それじゃぁ、いくね。あ、あっちでは……とかに入っ…………』

そこで意識が薄まっていき何を言っていたのかは聞こえなくなってしまった。

これをお読みいただいた方、ありがとうございますm(_ _)m

まだ、書き始めのやりたてではありますが、もしよろしければこれからも、投稿していくのでお読みしていただければ、嬉しいです*\(^o^)/*

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