父の能力
「なんじゃ、我を特に用もないのに呼び出しおって。」
「悪いな、バハムート。だがこれからあいつらを呼び出そうと思うからちょっとその間の仲裁を頼みたくてな。」
「はあ、我がいなくともそなたの力で縛り付けられるであろうに。」
「いや、これから仕事に行くのにここで魔力なんか削ってられないんだよ。な、頼むよ。」
「いや、その仕事も我らが主にするんじゃがの。まあよい。」
「バハムート、ありがとな。」
ヴァイツはそういって両手を口にかざしてより声が遠くに聞こえるようにして叫ぶ。
「おーい、レッド!ホワイト!」
「「はーい」」
「ねえ!ヴァイツ!どっちが早かった?」
「俺だよな?レッドは少し出遅れてた。レッドはいつも油断してるから。」
「何を?!俺のほうがはやかった!」
「いーや。俺だね。」
「俺だ!」
「俺だったね。」
「俺だったら俺だ!」
「お前たち!静かにせんか!」
「いや、俺じゃなくてレッドに言ってよ。俺はうるさくしてないよ。」
「は?!もともとホワイトがグチグチ言うから。」
「お前ら…………やめんか!!!」
バハムートはその大きな翼を広げて二匹の竜に向かって威嚇する。
「「……はい。」」
「ありがとう、バハムート。それじゃ仕事だよ。」
「「内容は?」」
「ここにもうすぐ帝国の兵士がくる。だからそいつらを撃退してくれ。」
「了解。」「わかった!」「威嚇すればだいたい逃げるかの?」
「それじゃ、よろしく。俺はまた別の仕事があるから。なにかあったら自分のどっかに傷をつけろ。すぐ飛んでくるから。」
「「「そんなの必要ない。」!」わい。」
「そうか、頼りになるな。」
ほのぼのも意識して書くのは難しいですねw
他作品も書いているのでよかったらそちらもどうぞ。