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いっそ独りなら

作者: 月影柊

世界は全て敵だった。

世界が私を嫌い、私は世界を嫌った。

故に私は一人だった。


私はいつからか歩くのをやめた。

誰もそれを見てはいなかった。

やはり一人だった。


私は食べるのをやめた。

私以外は食べていた。

また、一人だった。


私は起きていることをやめた。

私以外は働いていた。

そして一人だった。


私は呼吸をやめた。

皆は泣いていた。

私は独りではなかった。


私はいつも一人だったけれど。

わたしは独りじゃなかった。

そっか、よかった。

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