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告った。
こんな素直じゃない告白。
ストレートに言えない自分が嫌いだ。
まーさんは少し黙った後、
「…ちょっと、知ってた。」
って言った。
ばれてるかも、とは思ってた。
でも、実際に言われると心が痛かった。
ごまかすつもりなんてなかったけど、
何となく恥ずかしさが込み上げてきて、
「で、でも今は友達のほうが楽しいし、
気持ちを知っといてほしかっただけ…
っていうか…その………」
急に早口になる私。
「…そ。ですか。」
「…そうだよ。今、楽しいもん」
自習時間が終わるチャイムが鳴って、
2人とも座ったままの沈黙が続いて。
まーさんが先に席を立って、
私は少し時間をあけて教室に戻る。
「あれ、ゆうこどうした?」
まるちゃんと石田だ。
「まるぅ…石田ぁ…どうしよう。
まーさんに告白しちゃったよおぉ」
言った瞬間、なんだか分からないけど、
まぶたがじわっとした。
私勇気出したんだ。