第二話予告
アクジ(以下ア):いきなり知らない空間に連れて来られたんだけど、ここでどうすればいいんだ?
銀子(以下銀):なんでも、次回予告をする場所らしいよ?
ア:銀子! お前も居たのか。しかし、どうしてここで何をするのか知っているんだ?
銀:だって、あの向こうで、作者がそういうことを書いたカンペを持って立っているよ?
作者(以下作):ブンブン(手を振っている)
ア:…………随分とメタな存在が居たもんだな。出していいのか? そして、喋らないのはなんでだよ。
銀:喋らないのは、『無口キャラでいく』からだって。作者が居るのには『この空間は、どの時間軸にも世界線にも属さない特殊な空間なので何でもアリ』とのことだそうです。
ア:深いことを考えるのはよしておこうか。どうせ無駄な気がしてきた。
銀:その方が懸命だよ。それよりも次回予告をしようよ! 『早くしないと、主人公と言えど出番を削るぞオラ!』と作者のお怒りだよ。
ア:作者権限を行使して、自キャラを脅してもいいのかよ。生みの親だろ。
作:『だって、ドSだし。それより、さっさと次回予告しろつってんだろ抜け作が!』
ア:あんた、鬼だよ……。しかたない、次回予告を始めるか。
銀:それもそうね、長ったらしいのが作者は好きじゃないらしいし。
ア:しかし、次回予告ていったってどうすりゃいいんだ?
銀:てきとーでいいんじゃない? 最近は次回予告をしていなかったり、予告になっていないただのミニコーナーみたいなやつもあることだし。
ア:それっていいのか?
作:『OKでーす』
銀:ほら、いいみたいだよ。
ア:いいんだ……。
銀:次回! 『第二話 衝撃!明かされる組織の野望』お楽しみに。以上!
ア:おい待て。流石に味気なくないか? もうちょっとくらいは喋れよ。
銀:だって、タイトルで大体はなんとなく察せない?
ア:そりゃできるけどさぁ。話しの見どころとか煽りぐらいは入れとこうよ。
銀:見どころなんてないよ。説明回になりそうだし。だって読者は話を見に来ているんだよ? 設定を明かすばっかの話なんて面白くないじゃん。
ア:そんな身も蓋も無いこと言うなよ! あるだろ、でないと読者は何を読んでくれるんだよ。
銀:さあね。物好きな人が読んでくれるんじゃないの?
ア:読者をdisるんじゃないよ! どうしたの? お前、さっきから不機嫌じゃないか?
銀:べっつにー。舞台が主にアトス内なのに私の出番が少なかったり、それなのに新ヒロインの登場で私の立場が危うくなったりしたことなんて、ぜーんぜん気にしてないし根に持っていないんだからね。
ア:しっかり気にしてんじゃねーか。
銀:(ツーン)
ア:拗ねちゃったよ……。ああもう! シャクも残り少ないし、読者には悪いけど、後は見てのお楽しみで。んじゃ、二話でまた会おうぜ!
今作を書き始めた頃から、キャラクターに次回予告をさせてみたい願望がありましてですね。その野望がたった今、果たされました。
一か月近く続きが出ていないことに心配している人がいたらすみません。ちゃんと話は最後まで考えてあるし、順調に執筆は続いています。
ただ、この作品以外にも書きたいものや、作りたいものがあるため、そのための期間として一、二か月の休憩を挿むのが元よりの考えでした。話自体は次の次まで構想を考えてあるので、投げ出さないことについては、安心してください。
予定上は、次の投稿が三月に入ってからですけど、進行具合によってはそれよりも早くなる場合があります。長い目で作品を見守ってくれると助かります。
それでは二話目で会いましょう。




