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01:56:10 ゲームマスター

斧寺視点



 「すいません楽重さん、少しお化粧直しに行かせてもよろしいですか?」

 「ん、そう? どうぞどうぞ。オレはこの食糧とか、いろいろやっときますんで」

 「失礼します」


 部屋から出る。


 「はぁ……。結構めんどくさいわねぇ」


 ま、ここなら彼にも聞こえないし、素でも大丈夫でしょう。それよりも、連絡連絡。


 「榊? 出られる?」

 『はいはい、なんでしょうか斧寺さん?』

 「現状は?」


 端末を操作して、とある人物を呼び出す。

 表面上はこの端末はほかのプレイヤーたちと変わらないのだけれど、ちょっとした操作をするとあら不思議。ルールも何もがわかっちゃうようになってるのよね。その機能の一つで、今わたしたちを見ている彼に連絡をする。


 『芳しくないですね。一応もうすぐで戦闘解除はされるんですが、まず一つに一部を除いてほとんどの者積極的に何かをしようとしていないですね。情報不足というのも彼らを踏みとどまらせてるようです』

 「あちゃー、でも確かにね。わたしと行動している彼も、同じ傾向だわ。それで、他にもあるの?」

 『まぁ重要か重要じゃないかで言えば運営しているこちらとしては、もう少し派手さが欲しいですね』


 派手さ……派手さねぇ。

 戦闘禁止が解除されてからいきなり争わせるというのも、ある意味ではこれからのゲームには必要かもしれないわね。


 「なら榊、アレをするわよ。戦闘解除直後に」

 『そうですね。そのほうが賭けも盛り上がりますか』

 「内容はそちらに任せるわ」

 『わかりました。ただ、ヘマしないでくださいよ? こちらとしてはゲームは公平に、を心がけてますから』

 「誰に言ってるの?」

 『野暮でしたね。では、とりあえず斧寺さんは三階以上に向かっておいてください。所々で、あの彼とははぐれる様に仕向けますんで、そこは上手く』

 「了解したわ」


 まったく、公平とか言って、全然欠片もないわね。

 これでこれを見ている人たちは満足しているのだから、世の中こんなゲームが出来上がるのよ。


 『では』


 さて、連絡も終えたし、次の行動に移らないと。

 まぁその前に、彼をどうするか決めとかないとね。



開示ルール

・1:『貴方の両手足、首には特殊な装置が仕掛けられている。これに負荷を与え、尚忠告を無視した場合、首に装着されている装置が爆発する』


・2:『制限時間は97時間。残り時間は端末の最初の画面に表示されている』


・3:『ルールは全部で12存在する。上記に加えて、端末ごとにランダムで3つ加えられている』


・4:『この装置にはそれぞれ制限時間が設けられており、右足:49:00:00、左手:37:00:00、右手:25:00:00、左足:13:00:00、首:01:00:00。までに装置を解除できなければ、両手足には神経性の毒による四肢の自由の拘束。首の装置は爆発する』


・5:『開始から2時間の戦闘を禁じる。もし正当防衛以外の戦闘を行った場合、首の装置を爆発させる』


・7:『このゲームで97時間生存した者は勝者となり、50億円を山分けする』


・8:『ジョーカーが存在する。これは1~13の数字全てに偽装が可能。偽装しているときはその番号のルールを確認することが出来る。ジョーカーは一度番号を変えると六時間の間番号を変更できない。なお、この端末によっての装置の解除は最初の持ち主の身に適応される』


・9:『端末にはそれぞれ、A、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K、の数字が画面に記載されている』


・11:『装置の解除には、解除条件の入力されているチップをインストールした後、条件を満たすことで解除できる』


・12:『この空間内において、己の良心が許す限りは何を行おうと構わない』


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