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第2話 固有スキルと魔法

「ダイン?大丈夫か?」

「アルトか。大丈夫だよ、ただ夢の内容を思い出そうとしただけ」


俺は転生した


それも「迷宮の魔女」のプロローグで死ぬモブに



まあ、死なないように鍛えているが、子供の身体でどこまでやれるかが問題だがな


このゲームのプロローグは5歳の固有スキルを調べる「開花の儀」を行った2年後に、迷宮型ダンジョン『魔女の箱庭』の魔物があふれ、スタンピードが起きて少年と少女の二人だけ生存する

そしてプレイヤーが操作するのはこの8年後の主人公たちだ


気づいているかもしれないが、先ほど話しかけてきたアルトこそ、「迷宮の魔女」の男主人公だ

男女によってメインとサポートが変わるし、ストーリーも変わる

いやぁ~

実にやりがいがあった



「ダイン~、早く早く!」

「わかったよ」


女主人公のクレナにせかされるので少し走って追いつく


全くもって想定外なのが、本来関りの無い俺がなぜか主人公二人に絡まれているのだ

まあ、悪い気はしないが………………



「アルトはどんなスキルがいい?」

「僕はみんなを守れるスキルがいい!そういうクレナは決まってるのか?」

「もちろん!あたしはママみたいな魔法を強くするスキルがいい!」

「ダインは?」

「俺か?」


うーん。出来る限り強いスキルがいい。だが、怪我を治せなければ死ぬ

前世は包丁で刺されて死んだしな

でも強ければ刺されることもないんだよなぁ


「俺は、強くなれるスキルがいい」

「みんないいスキルだといいね!」

「うん!」

「ああ」



ま、モブの俺なんかに与えられるスキルなんて弱いだろ(プロローグで死ぬし)







——————————なんて思っていた時期が俺にもありました


固有スキル【陌夂┌】



文字化けスキル。それはゲームの隠しクエストで存在をほのめかされただけでストーリーにも出てこなかったスキル


だが俺は知っている。文字化けスキルは小説版『迷宮の魔女』の外伝にのみ出てくるスキルだ

文字化けスキルの設定としては世界の枠組みから外れ、理を超越したスキルは世界の言葉に反映されず、文字化けして表示される


故に、文字化けスキル



制作会社曰く、「世界の特異点、イレギュラーのような存在を創ろうとした結果であり、本編には関わらない設定上のもの」と発信している

だからこそ外伝にがっつりだして本編に関わると本来救えたキャラがイレギュラーによって救えない結末になるとも言われていた



ゲームの10周年記念に文字化けスキルが全部でいくつあり、文字化けスキルランキングを創ってほしいというファンの要望に応えて発表された


文字化けスキルは全部で5つ


第一位【虚無】

第二位【掌握】

第三位【無敵】

第四位【衝撃】

第五位【重力】



そしてこれを文字化けテスターに突っ込むとこうなる


第一位【陌夂┌】

第二位【謗梧升】

第三位【辟。謨オ】

第四位【陦晄茶】

第五位【驥榊鴨】



もうわかっただろ?俺のスキルは第一位【虚無】

ただ、問題は俺がどれだけ操れるようになるかだ




◇◇◇◇◇◇





あれから1年が経った


実に充実した1年だった。アルトとクレナと遊んだりしたがその時も遥か上空に【虚無】の球を創って鍛錬した

俺は固有スキル無しと判断されたが、両親は特に怒ることもなく、励ましてくれた

いい両親を持ったもんだ


あと、【虚無】を鍛錬してて思った。これはプロローグで殺しておかないと確かにストーリーをぶっ壊しそうだと思った

【虚無】で創った球。仮に〈漆黒の月(ゼロムーン)〉とでも名付けようか

〈漆黒の月〉を岩に当てると、当てたところがきれいに消滅した。それも元から何もなかったかのように


だから俺は【虚無】を使って鍛錬を続けた

間違って暴走しないように


もうほとんど自分の力にできた。だからそろそろ第二段階に移行する


それは魔法を覚えること

ただ魔力自体は赤子のころから操り、増やしてきた

だからあとは魔法の習得だ



あ、そう言えばアルトとクレナは原作通り〔守護〕と〔賢者〕だった


男主人公を選ぶと大楯と剣を使う騎士に、女主人公を選ぶと様々な魔法を使う魔法使いになる


ちなみに俺の魔法適性は「重力」で、この世界では不遇適性とされている

まあ、その理由はいたってシンプル。この世界には宇宙などの科学に関する物が存在しないからだ

だから重力についての知識がなく、最も弱い魔法とされている

この世界の人が使うとちょっと浮かせる程度の魔法だ


ただ、俺には日本の知識がある

つまり重力や浮力などの知識があるから、頑張れば行ける



よし、鍛錬の開始だ!

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