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4.皇城での生活


「コリーナちゃんがこれから暮らす部屋はここよ!うふふっ、可愛いでしょ?うーん昔のコリーナちゃんのイメージで部屋の壁紙とか選んだからちょっと子供っぽいかなぁ?今のコリーナちゃんはすっかり美人さんだもんね!」

 ―――少女趣味な部屋…。全体的にベビーピンクな感じに見えるけど、気のせいでしょうか?

「今のお嬢様は非常にしっかり者の美人です!」

「あらそうなの?ごめんなさい、しばらくはこれで許してね」

 シーラ様はパンパンと手を叩くと大人っぽい部屋を作るようにと侍女達に指示を出していました。

「シーラ様?私は留学目的の滞在ですし、部屋にこだわりはないのですよ?無駄に税金が使われることの方が痛ましいです。ですので、先ほど侍女にした『大人っぽい部屋を作る』という指示を取り下げていただけませんか?」

「んもうっ、そんなこと美人のコリーナちゃんに言われちゃったら断れないじゃない!」

 シーラ様は再び手を叩いて侍女達に先ほどの指示は取り下げてくれました。ほっと一息です。

「コリーナちゃん、お部屋に荷物を片付けたら謁見の間に来てね~」



「すごい、なんか嵐のような方ですね」

「まぁ、父方の叔母様だから父に似ているんでしょう?」

「旦那様はそんなに嵐のようではないですけど?」

「お客様相手だと変わるわよ?そういうもんよ。私はお父様で慣れてるからかしら?『似てるなぁ~』と見ていられたのは私だけでしたのね」

「お嬢様は達観していられたのですね。さ、荷物を片付けましょう!」

 シーラ様は本当にどこもかしこも少女趣味な部屋を作ってくださっていたようで、机さえもなんだか可愛らしい。―――毎日この机で学園の予習・復習などをするのね。

「リーク帝国の学園は私服らしいわね?制服はないということかしら?どの程度の服を着て行けばいいのかしら?そのこともフェロー様にお聞きしましょう」


 ***


 荷物の片付けも終わり、私とルナは謁見の間に行くことにしました。

「お嬢様。この部屋から、謁見の間までの道のりはご存じですか?」

「全く知らないわ。フッラクション王国の王城の中ならなんとかなるんですけど、ここは他国ですし。困りましたね」

 ちょうど通りすがった騎士様に謁見の間まで案内していただくことにしました。

「へぇ、フッラクション王国から留学のためにねぇ。皇妃様の姪様でいらっしゃるのですか?これは失礼しました。私は第3騎士団所属のダガーズと申します。はい、家名の無い平民です。姪様、コリーナ様にお会いするなど畏れ多い」

「そうでしょう、そうでしょう?お嬢様はまさに才色兼備なのですから!」

 ルナ、彼はそんなことは言っていませんよ?


「ダガーズ、ありがとう。おかげで皇城内で迷子にならずに済んだわ」

「それはよかった。以後お気を付けくださいね。では、失礼します」

 そう言って、ダガーズはどこかへ行ってしまいました。どこかで用があったのでしょうか?



皇城での生活スタートです!

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