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ワザとダサくしてたら婚約破棄されたので隣国に行きます!  作者: satomi


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13/22

13.コリーナの自覚


 本日は学園がお休みの日です。


 ルナにも言えないのだけど、実はダガーズ様の事が気になっています。

 おかしいわね。彼はOBのはずなのに。私服の話も解決したし、私はどうしてこんなに気になっているんでしょう?

 あ、騎士だから怪我をなさってないか気にしてるのかな?うん、きっとそうね。


「お嬢様……何を一人で百面相していたのですか?」

「表情は百種類もないわよ~(笑)」

「いろいろな表情をしていらっしゃいました!」

「うーん、最近ダガーズ様が気になるのよねぇ。やっぱり騎士様だし、怪我をなさっていないか気になっているのかしら?」

 そうすると、他の騎士様も気にしないとおかしいわ。

 ダガーズ様だけなんですもの。


「お、お嬢様…おめでとうございます!!ええ、ええ、それは間違いなく‘恋’ですよ!」

「こい?」

「あ、魚のやつじゃないですよ。LOVEのほうです」

 意識してしまって私は自分で全身が真っ赤になるのがわかった。

「うふふ。お嬢様は初心でいらっしゃる。完璧なお嬢様にも弱点がございましたね!」

 恋かぁ。恋ねぇ。私はダガーズ様が好きなの?

 うわ~~~~!!

 意識したら猛烈に恥ずかしい!

 厨房に行って、卵白でメレンゲを作りまくりたいくらい恥ずかしい!!


 どこで聞きつけたのか、フェロー様までやってきた。

「ほぉ、コリーナ嬢があのダガーズにねぇ。私としては嫉妬してしまいそうだが?」

「何を言っているのぉ?上手くすればコリーナちゃんが兄妹になるのよぉ~?」

「それはいいな。ダガーズを応援することにしよう」

 違いますよ。私の想いを応援してくれませんか?

 私は恥ずかしながら、初恋?になるのかな?でど緊張。

「コリーナちゃんみたいに可愛いじゃなくて、美人さんに好きになってもらえて、ダガーズも果報者ねぇ」

 うわ~~~~!!

 恥ずかしい!王宮の中走り回りたい!(迷子になるから思いとどまるけど)



「なんか俺のこと呼んだ?」

 うわ~、本人が現れたよ~。どうすればいいの?助けてよ、ルナ。

 へ?口パク? 「と・に・か・く・か・い・わ・す・べ・し」

「えーと、ダガーズ様。本日はお日柄もよく」

「……雨降ってるよ?」

 うわ~ん、どうすればいいの~?

「雨の時は騎士様達はどこで鍛錬をなさっているのですか?」

 すごい!ルナ。会話できてる!

「屋内で走り込みとか筋トレとかかなぁ?剣術みたいなことはできないから、俺は晴れの日の方が好きだ」

「晴れてると気持ちもスッキリしますよね」

「雨上がりは空気もキレイだしな」

 おぉ、これが会話!

「こ、このあとのご予定はなんですか?」

「多分、王宮内の走り込みかなぁ?」

「え?筋トレとかのメニューは誰が決めてるんですの?」

「騎士団長が決めてるよ。団長は書類仕事をしていることが多いかな?でも、ひとたび剣を取れば騎士団でトップ!」

「すごい方なんですね」

「ああ、騎士団に所属している騎士なら誰もが憧れる存在だろうな。おっと、俺もここで遊んでる場合じゃないな。それじゃあな、兄上とその仲間たち!」

 そのネーミング……。『兄上とその仲間たち』??



コリーナちゃんの弱点発覚です!可愛らしいですねぇ。見守りましょう!

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― 新着の感想 ―
コリーナ嬢は、最近、ダガーズ様が気になるだね^o^。ルナに告げると、ルナは前話の事もあり大はしゃぎ。フェロー様も話しに加えって応援してくれる事に。そして、ダガーズも現れて会話に。でも、コリーナ嬢は意識…
ホウショウなのかホウジョウなのか表記がゆらゆらして読んでて不安になる
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