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第九話

取り敢えず徊空さんに連絡を入れると、「誤魔化しておきますね」と返信が来た。


徊空さんにお礼を言い、眠りにつく。




朝、冬眞に迎えられ、一緒に登校する。



「はぁ……朝から学校とかほんま面倒やねんけど」(まぁ、翠が居るから頑張れるんやけど)



昨日の今日で慣れたのか、もう副音声にはツッコミを入れないことにする。うん。


そこからはほぼ無言である。


私も喋りかけることはしないし、冬眞も喋りかけてくれない。


やはり地獄だなと思っていると、「あ!翠さんと冬眞さんや」と話しかけてくれる人がいる。


この子達は後輩2人で、2人とも朝が苦手なのに珍しい。


ちなみに後輩の名前は翔平くんと逢夢で、2人とも好感度は70。高い。



『あ、翔平くんと逢夢。2人とも今日は早く起きたんだね』


「おはようございます。昨日は逢夢とゲームを徹夜でして、そのまま学校に来たんです」


「ずっとやってて流石に眠い……」


「逢夢、俺にずっと負けてて、もう一回って何回も言うから寝れんくて……」


「ねぇ、翠先輩!翔平、容赦無いんですよ!?一回一緒にゲームしましょ!?本当に手加減無いんで」


「翠さんにはちゃんと手加減しますよ」



そういえばゲーム、したことないなあ。


そもそもゲーム機を持ってないから無理かなと笑って断ろうとしたら、「俺の家来たらええやん」と冬眞に言われる。



「え、冬眞さん……!?」


「めっちゃお熱いやん~!!」


「は!?阿呆か、ガリ勉女がゲーム機持ってるとは思われへんもん。それに、翠がゲーム上手くなるように練習してやらんと、泣いてまうからな」



……そんな事くらいじゃ泣かないですが。


そう言える勇気がないので違うと言う意味を込めて俯くと鼻で笑われた。



「じゃあ今週俺の家でゲーム特訓や。分かったな?」(初めて翠を家に呼べる……。閉じ込めてしまいたいけどまずは襲わへんかどうかやな……)



副音声、やっぱ怖いよ副音声。


待って、閉じ込めと初めて喪失の危機が迫っている。


勿論、アタシに拒否権がないのは分かっているので、『ワカリマシタ……』と片言になる。



『そ、それなら樹とか呼んで教えて貰った方が……』


「あ?俺やあかんって言うんか」(樹殺す。何やねん、俺やあかんの?)




樹ごめんっ!!!

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