第六話
放課後、今日は徊空さんと共に図書委員の仕事。
徊空さんは気性が荒くなく、不良集団の一員というかアタシと同じ立ち位置的な感じで、その天才的な頭脳を蓮に買われ、不良グループの参謀という立ち位置にいるのである。
『徊空さん、もし図書館に誰か不良が来たら戦うから安心して!』
「それ私の台詞なんですよね……」
そう呆れられてしまった。
その後、「翠さんは女なんですから」と散々小言を言われてしまい謝れば、「ほら、蓮さんと凛空さんと悟さんが本読んでますから襲われても大丈夫ですよ」と教えてくれる。
『徊空さんに対して過保護すぎない?気持ち分かるけどさー...』
「私の事なんだと思ってるんですか……。守護相手は翠さんですよ。私でも自衛くらいできます。というよりいつもはこの御三方がいらっしゃるんですが、今日はどうしてか冬眞さんも待ってるんですよね。何かしたんですか?」
『いや、全く分からんわ……』
徊空さんの好感度は60。
アタシの事を同じような立ち位置だからか妹のように思ってくれているらしく可愛がってくれている。
『あのー……、急に好感度メーターが見えて副音声で嫌われていると思った人がめちゃめちゃにデレてきてるんだけどどうしたら良い?ってアタシが言ったら困る?』
「は?」
……無事困惑されました。
だってこの状況ずっと1人で抱え込むの辛いんだもん!!!
冬眞の副音声本当怖いし!!!!!